8話目! 槍使い目線
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ブックマーク20
増えてんねぇ(1月24日19時現在)
俺はちっぽけな村の貧乏な農家に生まれた。
金はなく、畑は小さいし実りもよくない。
俺は長男で俺には妹と弟がいる。
ただ両親と子供3人で生きていくには圧倒的に食料が足りなかった。
妹たちが雑草を食べようとしたときは焦った。
だがそれだけみんな追い詰められていた。
俺が覚悟を決めたのはその時だった。
俺は両親の反対を振り切って街へと稼ぎに行くことにした。
しかし俺は街に行く道中に危険なモンスターと遭遇してしまう。
ギガントベアと呼ばれる体長5mにも及ぶでかい熊だ。
出会ったら即逃げろとまで言われるモンスターで討伐難易度はC。
討伐難易度CのモンスターはC級の冒険者が10人いないと倒せないと言われてる。
俺はすぐに逃げようとしたがギガントベアのほうが早かった。
どれだけ走っても少しずつ追い詰められ後数秒で追いつかれる。
そんなときにおっさんと出会った。
後ろを見る余裕もなく走ってた俺はすぐ真後ろで起きた大きな音に驚きつい振り返る。
さっきまで俺を追いかけていたはずのギガントベアは遠くへと吹き飛ばされていた。
俺の目の前には一人のおっさんがいた。
皮の鎧を着て巨大な剣を担ぐそのおっさんは俺に一言もう大丈夫だと伝えるとギガントベアに向かって走り出す。
そしてギガントベアの元にたどり着くと首を刎ね飛ばす。
その光景を見たとき俺は冒険者に憧れた。
街について冒険者ギルドに入りおっさんと再会し依頼を受ける。
女神像からスキルを授かり俺はA級冒険者とまでなった。
B級で止まってたおっさんを追い抜いた時はうれしくは思うが追い抜けた理由を聞くと恥ずかしく思った。
おっさんは戦闘スキルを持ってないからB級なだけらしい。
俺のもらった突き特攻の下位スキルの突き強化さえあればおっさんはA級の上のS級へとなれるらしい。
実力では絶対に勝てないとまで言われたがスキルに頼っててA級にまで上った俺では確かにかなわないと思ってしまう。
何より初めて会ったときにあっさり倒していたギガントベアにまだ一人で勝てない時点で明白だった。
おっさんが冒険者を引退してから2か月がたった今でもかつてみたおっさんの姿に憧れている。
おっさんは今どこにいるのだろうか?
遠出の依頼を受けて探してみるのも面白そうだ。
再会フラグ?