6話目! 勇気の短剣の伝説
遥か昔、竜に滅ぼされかけた街の話である。
街は至る所が破壊され元の景色とはかけ離れていた。
この街はもう終わりだと誰もが諦めていた時空から短剣が振ってくる。
この短剣は後に勇気の短剣と呼ばれるようになる。
祈りを捧げていた広場の真ん中に突き刺さった短剣は神々しく輝いていた
神が授けてくれた短剣なのではないか。これなら竜を倒せるのではないだろうか
そんな期待が膨らんだ
しかし短剣の間合いをご存じだろうか。超近距離である。
その短剣は誰かが手にするときのみに強く輝いた。近づかないとこの力を発揮できないことを悟ってしまう
誰が竜にこの剣を突き立てるのか。話し合いが始まるがただの押し付け合いとなる
そして一人が名乗りを上げる。僕がやる、と
しかし名乗り出たのは小さな少年だった
それを見た周りの人は押し付けあってた自身たちが恥ずかしいことをしていたと自覚した
そして子供が行くくらいなら俺がいくと名乗り出るものが増えた
話し合いで一人が決まりその人にすべてを託した
作戦は単純で竜が寝てる間に額に突き刺すというものだ
しかしいうのは簡単でも街を簡単に滅ぼせる竜に近づくのだ。怖くないわけがない
それでも託された男はみんなの思いを背負い竜の寝床に潜入し目的を成した
竜はそのまま永眠した。起き上がることはなく体が朽ち果てるまでそこで寝ていた
そして短剣も輝きを失った。もう使う必要はないのだろう。
勇気を試される短剣は勇気の短剣と名付けられ王族に受け継がれていた
今この伝説を知るものはほとんどいない
この伝説を王女は知らないし王様も知らない
というか国内で知ってる人はそもそもいないので重要視されてなかったりする