笑顔
からかうような笑顔
何かイタズラでも考えてそうな微妙な笑い
屈託のない満面の笑顔に
控えめな小さい微笑み
僕は
どれも
好きなんだけどさ
もしかしたら
慌ててる内面を隠したり
薄く立てた壁の外側に置いたり
そういう時もあるのかな
僕はさ
見抜いてもらうのも
黙って見守ってもらうのも
好きだからさ
この眼を一番鋭くして
察した方がいいのかなとか
この心を一番円くして
見ない方がいいのかなとか
そういうの
割と考えるね
笑顔っていうのはさ
作らなくてもいいよとか
作れる強さも憧れだとか
そういう風に
割と感じるんだ
なんか
こんなこと言うとさ
おいおい
どっちでもいいのかよ
それだと
まるで
何も考えてないみたいだ
って
セルフツッコミもできちまう
そうして
困り成分が混ざっていた
自分の笑顔を
せっかく
君に渡す時には
純度100%でいくよ