表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

5話

誤字脱字あればご報告お願い致します。

ちょうど部屋の外に出ると兄がいた。


「リア、こんなに寒いのに薄着なのはよくないよ?」


そういってショールを私の肩にふわりとかけるこの美形ショタ。

ローズブレイド公爵家長男、アロイスだ。


「ありがとうございます、お兄様。とても暖かいです。」


そういってにっこりと笑うと、兄も微笑み返す。天使の笑みである。


「ゴフッ…」


殺す気か。


「わっ、リア!もう…そんなに身体、強くないんだからすぐ部屋に戻りなさい。」


ママンの口調を真似てそう告げる。

いや違うんですお兄様。あなたのお顔が麗しすぎるんです。なんて言えるわけもなく、


「いえ、少しむせてしまっただけです。大丈夫ですわ。そんなことより、私お父様にお話があるのです。」


とっさに言い訳をすると、兄が少し渋い顔をしながら


「多分、お父様は応接室にいるよ。確か国王様がお忍びで来てて後でリアに会わせたい子がいるから呼びに行くっていってたけど、もしかして今?」


と聞いてきた。



____やばい気がする。


絶対、王子じゃん!


冷や汗がつたっていくのがわかった。


ここぞとばかりに兄の発言を利用する。



「そうです!お兄様そうなんです!では私は応接間に行きますわ。お兄様も暖かい格好を心がけてくださいね!」



はしたないが廊下を小走りする。


「あっ!リア、こら!走っちゃダメだよ!」


兄の注意を無視し、死角に入ったところで応接室まで猛ダッシュした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ