女神様に願いを言った。
窓から、差し込んでくる光を見て僕は安心した。
良かった殺されなくて。とはいえ、いつまたあの看護師が僕を殺しに来るか分からない。なぜならば、昨日は日中にあの看護師が僕を殺しにかかってきたからだ。
はあはあ。
僕の心臓が高鳴る。早く寝る。早く寝る。
しかし、やはりやってきてしまった。あの看護師が……。
「ふっふっふ。昨日は院長に邪魔されたけど、今日はあなたを確実に殺すわよ」
音もなくやってきた看護師が今まさに僕の目の前にいる。
手にはナイフなどは持って来ていなかった。
少し安心したのも束の間、看護師が僕の首を絞めはじめた。
なんで、僕は何もしていないのにこんな目にあわなくてはならないんだ。なんで見ず知らずの僕を殺すんだ。
「あんた目がむかつくのよね。何か何でも知っているような、悟っているような目が」
そんな理由で僕は殺されるのか……次第に僕の意識が薄れて行き、僕の意識は闇へと落ちた。
☆☆☆
「おーい! おーい!」
声が聞こえた。今いる場所はどこなのだろうか。僕は辺りを見回した。
辺りにうんこが散乱している、というかうんこしか周りにはない。
そのうんこには蛆虫がたくさんわいていて。蠅も数十万匹いや、たぶんそれ以上飛んでいる。
そして、臭いは、いや匂いは柑橘系の甘い匂いがした。
「どうなっているんだ? これは……」
すると、暗黒の、漆黒の上空に光が見えた。それはやがて大きくなっていき、僕はその光の元が何かようやく気付いた。
「あら、ごきげんよう」
そう、女神だった。爆女神だ。
「女神さん。昨日ぶりです」
「どうやら、私の記憶もちゃんと覚えているよですわね」
「ええ、もちろんです。女神さんのことを忘れるわけないじゃないですか」
ハハハ、と僕は笑った。
「あら、でもいいのかしらあなた。もうあまり時間ないんじゃないの?」
「えっ? 何のことですか?」
「あら、あなた気づいていないのね。いや、忘れているのね。現実世界で自分が今どういう状況下にあるのかを」
「現実世界での自分の状況?」
あ……もしかして僕……殺された? のか?
「僕は、殺されてしまったのでしょうか?」
「いいえ、まだ殺されてはいないわ。今あなたは気絶している状態よ。そして現在進行形であなたは今、首を看護師に締められている最中なの」
「そ、そんな」
「もってあなたの命はあと三十秒って所かしら」
「助けて、助けて下さい!」
「今日の願いはそれでいいの?」
「は、はい。お願いします。僕まだ死にたくないんです。お願いします。お願いしやす」
「承りました!」
女神が言うと、女神が背中に付けていた杖を取り出し、くるくると新体操の様に踊った。
すると、杖の周りに星が文字通り星がキラキラと輝き、舞った。
「願い! 叶えたまえ!」
僕は次第に薄れて行って、夢から離脱するのだなと思った。




