ああ、物語の終わりが近づいています。
「魔王! 覚悟しろ!」
魔王と向かい合った僕達は愛と、勇気と、友情パワーで魔王に立ち向かった。
その戦いは、4万年にも及ぶ長丁場になった。
傷つき、回復し、そして逃げ、隠れて修行をしつつ、また対戦する。それを繰り返し繰り返し、精神を擦り減らしながら、皆の力で、魔王を追い詰めることが出来た。
魔王は、ひん死の状態でダイヤで出来てている星の、地面に尻をつけ、後ずさっていた。
「くっ、我が魔王、こんな所で滅びるわけにはいかん!」
「もう、四万年も闘っているんだぜ。そろそろ決着をつけようか。お前を倒し、宇宙を平和にもたらすんだ」
「ふん。そんなことはさせん。俺がこの宇宙を支配し、搾取するのだ」
僕達皆輪になって、パワーを合わせて、最大級魔法を使って、魔王を宇宙の塵にすることが出来た。
「はあっ、はあっ、ようやく長きに渡る僕達の旅も終わりを迎えることが出来たな」
「そうだな」
勇者が感慨深けに空を見上げて言った。
「今までどうもありがとう」
女神も言った。
「アリガトウ」「アリガトウ」
二匹の神獣も覚えた片言日本語で言った。
さあ、これで僕達の物語は幕を閉じることとなる。
しかし、僕達の旅を知らないで、日常を送っている人々がいるのもまた事実。しかしそれでいい。僕達の活躍なんて知らなくていい、これは僕達の自己満足でもあるのだし、僕達の思い出なのだから。
という、わけで僕は最後に生まれ育った地球で、僕を捨てた両親について調べてみることにした。女神の回想魔法で。




