狙われた僕。
さあて、これから何をしようか。
時計を確認しようとしたが、時計は見えない。しかし窓から差し込んでくる日がずいぶんと明るいことをみるに、昼ぐらいだろうか。少なくとも夕方ということはなさそうだ。
と、そこに看護師がやってきて僕を見つめた。
僕は何を考えているのかなこの看護師、と思った
その看護師はとても暗い目をしていて、生気を感じられなかった。
僕は思わず、目を反らした。
と、そこに看護師が何かしているのが見えた。
ナイフ!!
僕はぞっと怖気を感じた。この看護師、僕を殺そうとしている。ついのこの間も病院内での事件が話題になったが、まさか僕にそんな危機が迫るとは思ってもみなかった。
早く、早く眠らなければ、そして女神に願いを何かしら頼まなければ。
と思った、今日の願いは先ほど叶えたばかりで明日以降にならなければ願いを叶えることは出来ないのに気付いた僕は、頭がパニくった。そして思いついたたった一つの方法、そう泣くことにしたのだ。
「ぎゃあー、ぎゃあー!! おぎゃあ!! おぎゃあ!! おぎゃぎゃぎゃぎゃあ! おぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃあああああああ!!!」
僕の必死の断末魔のような声にさしもの看護師もひるんだようで、一歩後ろに後ずさった。
「な、何なのこいつ?」
看護師の目が僕を舐めまわすように見つめた。
僕は、看護師を睨むように見た。
その時、僕のいる室内に院長が入って来た。
「ど、どうした! 何があったんだ!! 変な鳴き声が聞こえたぞ!」
すると、看護師は「ちっ」と誰にも聞こえないぐらいの、小さな舌打ちをした後、すぐにナイフをスカートに隠した。
「わ、私もすごい声を聞いたからこの部屋にやってきたんです。どうやらこの子が泣いていたようです。どうしたのかな? 赤ちゃん」
看護師は優しい顔を作り、僕に優しい口調で語りかけた。でも、お前の本性は分かっているぞ。
「どうやら、大丈夫のようですね」
「ああ、そのようだな」
院長と、殺人看護師は会話をすると、僕のいる病室を出て行った。
なんとか、今日は助かったようだ。早く次なる願いを叶えてこの病院から抜け出さなくては。殺人鬼のいる病院なんて冗談じゃない!
僕はその夜、怖くて寝れなかった。




