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決着着いたよ。

 そして魔王のいる星は破壊が始まった。

「悪意魔王はどうなったの?」

「生体反応は感じられないわ。死んだわね」

 でも、と彼女は中立審判として、試合を確実に治めた。これで、万が一にも悪意魔王が生きている可能性はなくなった。

 しかし、善意魔王はというと、なぜか全てを受け入れているような悟りに近い表情をしていた。

「何であんな顔をしているんだよ。何で全てを受け入れているんだよ」

「元は自分と同じ生命体だったという罪の意識をどこかで持っているせいかもしれないわね。でも、もうあなたの罪は完全に晴れたのよ! 魔王!」

 女神は言うと、手の平を上に向けて、両手をくっつけて、包み込むような仕草をした。

「ノアの方舟!」

 言うと、小さな船、宇宙船が手のひらの上に乗っかっていた。

「これを今あなたの星に送るからね!」

 えいや! と叫び声を上げて放り投げられた船は、空中で次元に飲み込まれるように消えた。

 次の瞬間、善意魔王の目の前に今投げたばかりの、宇宙船と同じ形の乗り物が彼の前に姿を大きくして、人が乗れるほどの大きさになって現れた。

 女神が音声通話で、善意魔王とモニター越しに会話をする。

「早く乗りなさいよ! しばくわよ」

「で、でも」

「乗れ、カスが! 心配すんな。私は屑でここにいる時三もお前と同じでカスだ。カスや屑同士、傷を舐めあって、乗り切って、前向きに進んで行こうじゃないか。いずれ私達も、カスから脱却できる日が来ることを信じてね」

 わお! 女神様男前!

 その言葉を聞いて、カス魔王が宇宙船に乗り込んだ。

 と、同時に地面が、割れ、クッキーを思いっきり叩いた時のように崩れた。

「さあ、船よ。あたいの元へ帰っておいで!」

 女神が言うと、ノアの方舟宇宙号が、光を放ち、天高く舞ったかと思うと、一瞬にして消えた。

「えっ? 消えた?」

「超スピードでここへと向かってきているのよ。送るのは簡単だけど、戻ってくるのは大変なのが玉に傷よね」

「でも、どのぐらいの速さで戻ってくるんですか?」

「次元を通らないから、二日ぐらい?」

「そうですか」

「まっ、それまでにあいつの家を、身分証を作っておくとするか」

「そうですね」

 僕達に新たな、仲間が増えそうだ。

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