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希望の光が僅かだが見えた?

「でもこれからどうすればいいんだろうか」

 僕は途方に暮れて呟いた。

「何とかなるわ。あなたが入れば。だってあなた服を自由に出せるし、お金も無限に出せる。そして時も止められるし、水中でも息が出来る、更に空も飛べる、刃物も出せるし、火も使える。氷も使えるし、透明人間にもなれる。5秒だけだけど、時間も巻き戻せる。時間も分かるし、現在地も分かる。これあなた言うならばすでにこの世界では人間としては無敵よ。これでどうにもならなかったとしたらあなたただのこれよ」

 言って、女神は、(今はもう女神じゃなくてただの人だけど)頭の横をくるくると回した。

「でも、僕よりも馬鹿な人がこの傍にいますよねぇ」

「えっ? どなたかしら?」

「勝手に女神の権利を放棄して人間になって、どうしようもなくなって、途方に暮れている馬鹿がこの近辺に」

「あたしかよ!」

 女神はぷんぷん、ぷんすかと怒りながら、地団太を踏んでいる。

「ごめん言い過ぎたよ」

「そうよ。仮にも昨日までは女神だった私にその態度はないんじゃないかしら。それにまだ微かにだけれど、希望はあるのよ」

「希望? 一体どんな?」

「人間になって思い出したけど、この世界には女神に再びなる為の神殿があるのよ」

「そんなのがあるんだ」

「そうよ。そこに行ってちょちょいと申請をすれば私は再び女神の職につけるわ」

「何その、簡単女神転職は。そんなに簡単だったなら、みんななれるんじゃないの?」

「甘いわね。女神は女神としての素質、オーラが大事なのよ。私は性格は女神向きじゃないけど、女神としてのパワーはかなりのものがあるわ。それはさっき言ったメガ女神よりも私の方が断然能力は上なのよ」

「へえ、そうなんだ。じゃあなんでそのメガ女神が女神様よりも上の立場にいるの?」

「それはペーパーテストで私がびりだったからよ。そしてメガ女神は一位を取ったの。それと女神としてはメガ女神は上位の部類に入るから、それで総合的に彼女が私の上司になったのよ。私は女神としての素質は自慢じゃないけど、他の追随を許さないけれど、ペーパーテストで女神史上最低点をたたき出したのよ。だから、総合的にメガ女神に敗れ、私は彼女の部下になったのよ。キ~、悔しい!」

「よく喋るね」

 僕は呆れて言った。

「でも、これで私が才能はあるっていうのが理解して頂けたかしら」

「うん。分かった。でも、確かに僕の願いを何でも叶えることが出来るっていうのは尋常じゃない能力がなきゃ出来ないことだと思うしね。そうだ。じゃあそこに行って、君をまた再び女神にしようじゃないか」

「ありがとう」

「じゃあ、約束してくれ。君が女神としての能力を取り戻したら、また僕に能力を色々くれるって」

「ええ、分かったわ。約束よ。でもあなたそんな能力、欲しい欲しいして、本当に欲望の塊よね。でも私そんなあなた嫌いじゃないわ」

「女神様も、怠惰の塊だよね。人間に何一つしてこなかったんだから。僕はそんな女神様が好きじゃないよ」

「がーん!! でもそうは言っても、あたし達ってどこか似た者同士かもね」

「いや、全然違うだろ! まあ、僕と女神様、どちらも屑の部類に入ることは間違いないだろうけど」

「屑はあなただけよ。一緒にしないで。私はカスよ」

 いや、同じやん。というか結構な自虐キャラだね。女神さん。

 これから先どうなることやら。

 こうして僕は女神様が再び女神として就職出来るように、そして再び僕の願いを叶えてくれるようにする為、力を貸すこととなった。

 

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