Case1-11 続きのカケラ
走り、逃げ、村から出た。ひたすら、逃げた勢か体力が尽き、ぱたりとその場に倒れた。
そのそばにキイイイィと妙な音を立てて車が止まった。その車から降りてきたのは、先程の刑事、真吾である。
「おい!!しっかりしろ!!大丈夫か!?」
「…ん…?…はい……?」
飛夜理が目を覚ますと、真吾はほっとした表情になった。
「君、名前は?確か空下村の人だな。」
はい、と頷いた。
「村が…おかしくて…、出て来たんです…」
今にも泣きそうな表情で、そう話した。
ま村といえばもあがいる、と思い出した。すると、後ろを自衛隊の車が通った。
自分たちが此処にいる間には通らなかった車だ。
村には、2つの出口が会ったことを思い出す。
山道を登ること、数分。
「嘘だろ…っ」
真吾は村の姿に目を疑った。
・・・・・
その村は、死んでいた…
学園の体育館は、死体で埋まっていた。
もあも、舞菜も学園の仲間も皆死んでいた…
それから、全ては終わった…
*モノローグ*
空下村50年連続殺人事件調査日記より
『つい先日、松木愛歌の走り書きのメモが
発見された。そこには、荒々しい字で…
「死にたくなかった…何で飛夜理や舞菜に、
相談しなかったのだろう…何故…」
という、走り書きがあった。
いまだに此の事件の謎は深まるばかりだ。
その夜、
有毒ガスが村に充満した。
被害は、100人に及んだ。
坂下飛夜理、ただ一人を除いてだ。
それからその時の状況を聞き出そうとしたら、
脱力性になってしまい、なにも言わなかった。
はやく、事件を終末に向かわせたい。
空下村、××県○○市の山道沿いの商店街にて
9月○日』




