おまけ
課長の充電。の巻
董子視点です。
昨日の課長はなんだか疲れ気味の声だったけど、待ち合わせ場所にいた課長はいつもと変わりなく、安心した。
それにしても、待ち合わせするといつも課長のほうが早いのよね。待たせてしまって申し訳ないったら。
「すみません、いつも待たせちゃって」
「董子も早めに来るじゃないか。気にするな」
そう言うと、課長は当然のように私の手をぎゅっとつないだ。
「へえ、甥子さんを預かったんですか」
「そう。4歳なんだけどね」
食事をしながら、互いの土曜日の話をした。なんと課長は一日ベビーシッターをしていたらしい。
「お兄さんって和哉さんと似てるんですか?」
「え?うーん・・・まあ、兄弟だから。甥っ子は兄によく似てる」
ということは・・・課長のお兄さんもイケメンの可能性が高いし、甥っ子くんは将来が楽しみってやつですか。ほほお。
課長と甥っ子くんの組み合わせ、動物園でも人目を惹いただろうな~・・・。よく逆ナンとかされなかったもんだ。
「おもしろくないな」
「はい?」
「董子、いまうちの兄のこと考えたろ」
「はいいい?」
いつも思うんだけど・・・どうして、課長は私の考えてることを見抜くわけ??
「例えば、兄はどんな顔してるのかなあとか」
「まさかのエスパー!?」
はっとしたけど、もう遅い。
「当たりだな。食事したらカフェオレボウルを見るんだよね」
「えっと、その予定でしたよね?」
「その前に充電させて」
「は?」
「昨日、会ってないから董子が足りない」
目を覚ますと課長の腕が背中にまわっていた。
今、何時だろ・・・・
ちょっと身じろぎすると、寝てるはずの課長の腕がますますきつくなる。
「和哉さん、寝たふりなんて・・・んんっ」
そういいかけた私にキスがふってきた。
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果たしてカフェオレボウルが買えたのか・・・謎です。




