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天使の前髪  作者: 春隣 豆吉
油断は不覚のもとい
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おまけ

課長視点です。申し訳ありませんが短いです。

 仕事に一区切りがついたので、俺は一息いれるべく休憩室に向かった。

 するとそこには東北支社の山崎がいた。

 山崎は俺をみて一礼してきたので、俺も礼をかえす。 他に高橋でもいればいいのに、今日はなぜか誰も来ることがない。

 自販機でコーヒーでも買って、席で飲むか・・・・そう思って自販機に向かおうとする俺に「宮本課長」と山崎が声をかけてきた。


「なんだ?」

「ちょっとお伺いしたいことがあるのですが、よろしいですか」

 俺と山崎には仕事で共通点があるといえばある。もともと仕事ができると評判の山崎は、3課に欲しかった人材で、かけあったものの東北支社への転勤が決まったあとだったため残念だった。

「仕事のことか?」

「いえ・・・・先週の飲み会のことなのですが」

「飲み会?ああ・・・」もしかして、董子のことか?

「私は中川が誰かに“もうすぐ同期会が終わると思います・・・はい、董子は大丈夫です”と部屋の外で電話しているのを偶然聞きました。あれって、課長あてじゃなかったんですか?」

「どうしてそう思うのかな」

「いくらなんでも、あんなタイミングで残業帰りに現れるなんて、ありえませんよ。」

「偶然だ」

「・・・・なるほど、偶然ですか。まあ、それでもいいですけど。すいません、なんだか課長が私と藤枝が話すのを邪魔するように思えたものですから」

「いいや、気にしてないよ。そういえば山崎はいつまで本社にいる予定なのかな」

「明日までです。」

「そうか・・・・」

「そういえば、宮本課長はただの部下と手をつないで歩くんですか?」

「なに?」

「俺が3課に行った日は、繁華街で一緒に研修に来ていた人間と食事会だったんです。課長、藤枝とのことが遊びなら、さっさと手を引いてくださいね・・・俺は、本気ですから」

 山崎は、それだけ言うと休憩室から出て行った。


 やっぱり山崎は董子に好意を持ってたか。

「土産のモナカ美味しかったぞ」と言ったときの山崎の顔は、ちょっと傷ついていたようだった。俺の推測どおり、あれは董子のためだけに買ってきたものだったな。

 それにしても、俺の言い分を聞かずに言いたいことだけ言って立ち去りやがって・・・・。

 誰が譲るか。勝手に遊びだと決め付けないで欲しい。


読了ありがとうございました。

誤字脱字、言葉使いの間違いなどがありましたら、お知らせください。

ちょっと感想でも書いちゃおうかなと思ったら、ぜひ書いていただけるとうれしいです!!


松浦がこれを見ていたら

「釘なんてさしてんじゃないよ、大人げない」とか言いそうです。

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