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前編
「別れよう」
半年間つきあった彼に、半年前そう言われた。
今日はクリスマス。
憧れだった。恋人と過ごすクリスマス・・・。
なんだか泣けてきてしまった。
家の近くの公園で、私は一人、泣きじゃくってしまった。
まだ彼が好きだった。 忘れられなかった。 大好きだった。
公園を横切る人達は、私を変な子とか思っているに違いない。
そんな感じの目をしている。
でもそんなのどうでもいい・・・。
「大丈夫?」
ふと顔を上げると、同じクラスの男の子が私の顔を心配そうに見つめてくれていた。
失恋はつらいけど、必ず乗り越えられる、ということをこの作品で表わせたらな~と、思います。