8,信用
今まで、見た事のない場所で課題をクリアしてきた。
でも何故だろうか。
今回、目が覚めた時、柴田はその場所をすぐに理解することができた。
自分が仮面の男を最初に見た場所。
小学校だ。柴田の周りには高橋と水野が寝っ転がっていた。
そのうち、2人は目覚めたのだが、柴田は異様に2人を警戒している。
高橋「無事だったのか、よかった。」
「何がよかっただ…俺を置いて行ったくせに!」
水野「どういうこと?」
「とぼける気か?首吊りのカラクリを作動させたあと、お前たちはどこかへ消えた!」
高橋「そんな、俺たちはずっと一緒にいた。
そんなに、かっかするなよ。」
高橋が自分の肩に手を置いてきた。
その行動にすら腹が立ってしまい、かなり強めに手を振り払った。
「触るな!いいか?お前たちは信用できない、ここからは俺1人で行く。
俺1人で仮面の男を捕まえてやる!
お前たちの力なしでな!」
水野「どうしちゃったの?柴田くん…」
高橋「落ち着け!お前、この前の解剖実習の時みたいになってるぞ。」
「なんだよ、解剖実習みたいって。」
高橋「解剖の時、人が変わったみたいだった。
肉を切ってる時に話しかけると、ものすごい暴言で拒んできた。
お前は今、混乱してるなら一緒にいないと…」
「俺は至って正気だ!
いいか?何があっても着いてくるんじゃないぞ?
お前らとはここでお別れだ!」
そう言い捨て、スマホの着信すら来ていないのに、柴田は校舎の中へ入る。
下駄箱の辺りで振り返ると、高橋と水野の姿が消えていた。
柴田は念の為、外に出て確認したが、見える範囲にはいなかったのだ。
まさか本当に仮面の男とグルだったりするのだろうか…そんな不安に狩られたが、校舎の探索に専念することにした。
校舎の中には誰もおらず、静かだった。
2階に上がろうとした時、仮面の男がこちらを見ていることに気がつく。
急いで柴田は後を追った。
2階の教室に仮面の男は逃げ込み、柴田もすかさず中へと入る。
やっと追い詰めた。
そう確信して、捕まえようとする。
なんと、あっさりと捕まってしまったのだ。
柴田は仮面の男の上に乗り、いざ仮面を外そうとした時、教室の景色が変わっていることに気がつく。
この教室は…
大量殺人が行われた専門学校の教室だ。
何が起こったのか理解ができずにいたが、自分の下にいる仮面の男を見て、仮面を剥がした。




