5,再会
柴田は、また知らない場所で目覚める。
一体、自分はどうなってしまったのかと、すぐに起き上がり、体を確認した。
おかしい…体に一切の傷を負っていないのだ。
自分は納骨堂でオオカミに食われてしまったはずでは?
そして、あの夢のようなものは一体なんだったのだろうか?
立ち上がろうとした時、何かを踏んずけてしまった。
高橋「いって!」
「あぁ、ご、ごめん。って、え…髙橋?」
高橋「ん?あれここは?俺、オオカミに食われて…」
そう言った高橋の体を見たが、傷は一切ない。
近くを見た時、水野もそこで眠っていた。
彼女にも目立った外傷はない。
「一体…どうなってんだ。」
高橋「夢でも見せられてたのかな…」
とにかく、また襲われるかも分からないため、水野を起こした。
彼女もまた、なぜ生きているのかと疑問を浮かべた。
そんなことを説明できるほどの余裕はない。
「なぁ、お前ら、オオカミに食われたあと、夢見たいの見なかった?」
水野「いえ、何も覚えてないわ。起きたらここだったし。」
高橋「俺も同じだ。柴田は何か見たのか?」
2人の視線が自分に向けられる。
「あぁ、見たよ。高橋の高校の夢だ。
そこで矢部ってやつが仮面の男に殺されるのを見た。」
高橋「マジかよ。なんでお前がそんなん見るんだよ。見るなら俺だろ?」
「そんなこと分かんねぇよ。
あと変なところもいくつかあった。」
水野「変なところ?」
「仮面の男…矢部を殺したあと、すごく、なんて言えばいいのかな…怯えてた。
それと、その場に高橋が現れなかったんだ。」
水野と柴田は高橋の方をじっと見つめた。
その視線は明らかに疑いの合図。
それに気がついた高橋は動揺を隠せずにいた。
高橋「ちょ、ちょっと待ってくれよ。
それは、柴田が勝手に見た夢だろ?
そんなことで疑われちゃかなわないぜ?」
水野「確かにそうなんだけど…
なんで、殺した後に怯えてたのかしら。」
「分からない。とりあえずはここがどこか調べないと。」
柴田が動こうとすると、何かにぶつかった。
よく見ると部屋にはたくさんの拷問器具のようなものがゴロゴロ置いてあることに気がつく。
海外で見るようなものばっかりでとても気味が悪い。
その異様な光景と、今まで感じていなかった異臭を3人は感じ始め、途端に呼吸が乱れ出していく。
「なぁ、ここって…。」
高橋「拷問部屋…ってことでいいのか…」
水野「うそ…」
部屋の中はかなり広いが1つの部屋だった。
納骨堂の棚よりも見晴らしはいいが、隠れられそうな拷問器具があちこちに置かれている。
次は一体何が始まるというのだろうか?
そして、柴田のスマホに着信がくるのだった。




