『源満仲宅のプレスマン強盗のこと』速記談4001
天徳四年五月十日の夜、強盗が武蔵権守源満仲の宅に押し入った。満仲は、一味の倉橋弘重を、弓を射て捕らえた。弘重は、中務卿親王の次男親繁王、宮内丞中臣良村、土佐権守蕃基男らの仕業であると白状した。検非違使右衛門守志錦文明が、参内し、この旨奏上した。
宣旨により、親王家内を捜索したが、賊を捕らえることはできなかった。成子内親王家内において、紀近輔を捕獲した。近輔が申すことには、親繁王を頭目として、満仲家に押し入ったのは事実である。プレスマンを初め、奪ったものは、すべて親繁王の家にある、と。
教訓:満仲は、とりあえず、プレスマンだけは取り戻しにいったという。