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真実②

遂に医師の真実が明かされる…

「私はあやめに、苦しむ人を救うために医師という仕事があって、あなたも医師になってほしいの、って何回も俗世言ったけど、それは嘘なの。」

 うん…?意味がわからない。私は人を救う職業だからこそ、あんまり好きではない勉強を頑張り、医学部に入学したのに。

 「え、どういうこと?私、俗世の人を救いたいんだけど。」

 「私達医師の仕事は、魂を選別することにあるのよ。死の寸前に立たされた魂の中で、浄化されているものは死へと導き、浄化されてないものは生へと導くの。」

 「え、でも、さっきおばあちゃん、病める人の気持ちが、わかるように、なるために、私をここに長い間放置したって…」

 「患者さんに治療を受け入れてもらうためには、共感能力のあるドクターが大事だからねぇ。」

 一気にさちおばあちゃんが憎たらしく思えてきた。私を騙しただけでなく、俗世の人間まで騙しているなんて、世紀の大詐欺師じゃないか。

 「そんなこと。私にできない。もう、やめて。」

 「でもね、これをやらないと他の三大明家から制裁を受けて、中峰家は滅ぶわ。しかも、これを破ったらあなたにろくな死後は待っていない。ヤオヨロズ様の恨みを買うことになるわ。」

 「それでも私には難しいよ。だって命を救うことを夢見てたもの。」

 「まあ、大丈夫よ。あなたが今から継承するこの明るい魂には、仕事内容がしっかり魂として刻み込まれてるから、ちゃんとした仕事をやらざるを得なくなるの。」

 なにそれ。私はロボットみたいじゃない、それじゃぁ。

 「あなたは、兎に角その仕事をするのよ。説明するまでもないの。だって、魂に刻み込まれてるから。」

 「それ、本当はやりたくないけど、魂を継承しないと俗世に戻れないんでしょ?それなら仕方ないからやる。」

 人生薔薇色の時期にあったあやめにとっての最優先事項は、俗世に戻って早く通常の生活に戻ることだった。

 「がんばってね、あやめ。あなたの仕事はこれだけじゃないの。全国の医師の統一もやるの。」

 え、医師って、あんなにたくさんいるのに、それを全部統一?ふざけたことばかり言って。

 「医師の統一と言っても、そんなに難しくないから安心して。たまに診療ガイドラインをチェックして、素人目でもちゃんと魂を見分けられるようになってるかをチェックするの。それが見分けられなそうな場合には、ヤオヨロズ様を経由して、ガイドラインを作る医師に対してガイドラインを修正する命令を出して直してるの。」

 「じゃあ、一般の医師は知らず知らずのうちに、魂の分別に加担させられてるってこと?!」

 「そういうことだよ。」

 残酷な現実に膝が崩れるようだった。

深夜テンションで書きましたがいかがでしたでしょうか?

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