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今日が俺で、明日が私  作者: くわ
4/7

誕生!!私(俺)!!

ガツン!


「あうち!!」


頭が痛ーーい、いつものようにポールのぽーる君にぶつかってしまった。

恥ずっ!

なんかイヤホンに端に何か聞こえたような?

まあいっか、頭の痛みもすこし引いてきた。


「いてて、おはようポール君、今日も元気?」


頭を押さえながら言う俺。


うん元気だよって、あなた誰?


「ああ、今私女の子なんだっけ。私だよ瞬だよ。何時もぽーる君にぶつかってる。現に今日もポール君にヘッドバットくらわしたし」


ええっ!?あなた瞬???何時の間に女の子のになったの?というかどうやって??


顔から?マークを100個くらい出すポール君。

どこが顔だか分らんけど・・

だってポールなんだもん。


「話すと長くなるんだけどね、なんか変な病名の長ーい病気にかかってね、昨日起きたら女の子になってたのよ。なんかこの病気にかかった人日本で初めてらしいよ。なんで私なんだろうね」


たる~っとうなだれる俺。


そうだったの、びっくりしたよ、何時もアホみたいに私にぶつかって来てる瞬がこんな美人になってくるなんて。


「えっそう?やっぱり私美人?うん。自分でもそう思うんだよ。女の子の瞬てめちゃめちゃ美人でしょ」


アホという部分は聞き流す。


すっごい美人だよ、1000人に一人くらいの美人さんですよ!!


そう言いながら、にっこりするぽーる君。

まあ、どこが笑ってるのかわからんけど。

そんな気がする。


「ありがと、じゃあ私そろそろ行くね」


バイバイとぽーる君に手を振る俺。


バイバイ、また放課後ね







はい、こんにちは俺こと瞬です。

ぽーる君と別れて、音楽を聴くのをやめ、廊下を自分の教室に向かって歩いてます。


てくてく・・・


ちらちら・・・


てくてく・・・


ちらちら・・・


おわーーーーなんか視線を感じるーーー!?

なんだ何が起こってる?すれちがう人、殆ど全ての人の目線が俺の方に来てるうー!!

自分の顔に何かあるのかと思い、顔をぺたぺたしてみるけど何もない。

もし何かあったらぽーる君が教えてくれたはず。


じゃあなんだこの熱ーい視線は????

こっ、これが噂に聞く美人あびりちーなのか???


ちらちら・・・


ああ、恥ずい。

女の子の俺が美人なのは分かるけど、そんなあからさまに俺を見ないでくれ。

ああもうだめだ!

俺は鞄からIPODを取り出して、またイヤホンから音漏れガンガン音楽が流れる。

俺はそれを耳にセットして、歩きだす。


まあ、先生にばれても気にしないよ、こんな熱い視線に比べたらね。


頭カックンカックン、アップダウン、乗ってきたーー!!

俺の歩くスピードが速くなる。

そして俺は考える、こんなのが続くのかと、流石の俺でも少しへこむ・・


ああ、JUST BE FRIEND 最高です。

このラップの部分が俺を呼び起こす!

そんな感じで目を閉じて何も気にしない俺。




そして俺は教室のドアの前。

まだ俺の耳には音漏れガンガンイヤホン。


俺は気付いてしまったんだ、どんな顔して教室に入ればいいかを。


分からん!


みんなおはよー的な感じ?

そしたら誰だよあんた、みたいなリアクションが返ってくるだろ、たぶん。

俺はそんな状況耐えられない!

恐らく俺は何も言えずに逃げるでしょ。汗だくで。

そんな結末は避けたい、なれなれしい挨拶は却下です。


次です何も言わずに俺の(男瞬)席に座る。

絶対同じリアアクションだよ!!


は?何瞬の席座ってんの??


みたいなーーー。

無理だ、ありえない、耐えられない。


考えるんだ俺!!

俺は両人指し指を頭にあてて、考える。


ポク、ポク、ポク・・・


ゴイーーン!


何にもでねえええ!

一休さんパワーはどこ行った???

何時もなら何か出てくるんだけど・・

うわーー、どうしよう??

俺が一人ドアの前でウジウジしてたら、誰かが俺の肩を叩いてきた。

一瞬、びくんとして俺の肩をたたいた人をみると

そこには



担任の丘咲先生ーーーーーーーー!!


「あの、君もしかして瞬君??」

天使が下りてきたと思い、俺はしゃべり出す。


「先生!!そうです私です瞬です!!よかった先生に見つけてもらえて!どんな顔して教室に入ればいいのか分からなくて、考えてたんです!」

 

担任の丘咲先生。

かなり若い20後半くらいの俺の担任。

かなり優しい、そしてお美しい先生です。

ああ、最初見たときは天使かと思ったよ。


「あら見違えたわね、話は聞いていたけど、こんなに変わって、しかも女の子になってるなんて、おまけに美人さんね、先生びっくりしちゃったわ」


ああ、このゆっくりまったり感が先生の良いところですね。

包まれてるような、癒される・・

じゃねえよ!!


「先生からもみんなに説明してもらえません?お願いします!私一人じゃ無理ですーー」

先生の手を握って頼む俺、暖かいな、先生の手。

癒される。


「ええ、いいわよ。生徒が困ってるのに助けないわけがないじゃない。」


嗚呼、先生あなたは天使です。

俺一生ついていきます!!!

そう、アヒルの行列のようにね。


「じゃちょっとここで待っててね。説明してくるから」


「先生大好きです!!」


にっこりと笑って教室に入っていく先生。

これで安心だぜ。

IPODをしまって、教室の前で待ってます。

3分くらいで、先生が俺を呼んできた。

あれ?俺すげーーー緊張してんだけど?何故?

駄目だ、手がプルプルしてる??

その時、先生が頑張ってと背中を押してくれた気がした。

嗚呼、先生大好き!!


ガラっとドアが開く。


すたすた、俺は教室の黒板がある場所に歩いていく。

しーーん

NO REACTION


「あのー、みんなおはよう、女の子ver瞬です、ご機嫌麗しゅう?」

数秒の沈黙。

そして・・・


「ええええええええ!?!?!?!」


「マジすかーーーー!?」


「うっうえ、しゅ、しゅん君が・・」


「何その反則的な美人さんは」


「ありえんな」


「引くわー、もっとブスで帰ってこいよ」







全体的にひどくね??



ふう、こんちはくわです。

おれも癒されてえ。

誰か俺をいやしてえええ

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