第8話
内藤は、絶望していた。
あの少年が実は冤罪だったことがばれたのだった。
現実逃避をしたくなって、もう一度、あの時のことを思い出した。
内藤は、むしゃくしゃして万引きを繰り返した。
いつもばれなかったから、調子に乗ってたくさん万引きしようとした。
でも、いずればれるのはわかっていた。
だから、手を打っておくことにした。
俺は、しょうもないミスで捕まった。
だが俺は、内心にやにやしていた。
たくさん罪を犯している。どうせ全部ばれる。
だから、、、
「こいつに指示された。」
そう言って、とある少年の学生証を見せた。
俺はまあワルだから、すりもやっていた。
だから数枚の学生証を持っていた。
そのうちの一つに、俺と肌が似ている少年がいた。
こいつにしよう。
俺は、痴漢や万引きを収めた動画を撮った。
もちろん、服は移さず、手とキーホルダーだけを映した。
彼の学生証には、キーホルダーがつけられていた。
俺は知っていた。このキーホルダーは、3個セットでしか販売されていない。
だから、これを映せば、彼が行ったと断定される確率が上がる。
どうして、一人の難も悪くない少年に罪を押し付けようとしたのか。
もちろんきまっている。俺の罪を軽くするためだ。
俺は軽く偽のストーリーを考えた。
万引きコミュニティがある。
彼は主犯格で、よく万引きなどの動画を挙げている。
俺は、捕まった時、彼に命令されたと学生証と動画を見せる。
後、偽造したチャット。
このコミュニティはすでに閉鎖されてることにする。
そして俺はこれを行った。
こんなのでうまくいくと思った?
いくんですねこれが。
俺は、もう後戻りができない。
だから、罪を軽くするためなら知恵を使う。
そこで一つの結論にたどり着いた。
あいまいな計画を立てても、この町で行う限りうまくいく。
なぜなら、ここの町の警察はずさんだからだ。
本当に彼がやったのかを調べない。
適当に逮捕する。
そんな警察だ。
こんな情報が世間に知られていても、大事にはならない。
この町には、大企業がたくさんあり、つながってるというのだ。
つまり、権力と財力で黙らせているんだ。
まあ、予想どおりうまくいって、彼は連行された。
だけど、惜しいことに証拠不十分だった。
まあ、手とキーホルダーならさすがに断定できないもんな。
そんなこんなで、俺は留置所の中で考えた。
まだ、彼が犯人じゃないとは言い切れないはずだ。
じゃあ、圧力を追加すればいけるんじゃないか?
そう思い、山根という記者を面会に呼びだした。
そこからはうまくいった。
彼も事情聴取されたらしい。
でも予想外だったのは、彼にも権力を持った協力者がいたこと。
そのせいで、俺たちの計画がすぐばれてしまった。
ここまでばれなかったのは、警察のずさんな対応のおかげだというのは自分たちが一番知っていた。
でも、うまくいきすぎて俺らは調子に乗っていたんだ。
結局、彼は釈放され、山根は今取り調べを受けている。
山根の会社も、もうすぐ調査が入るだろう。
そして、世間はこんなずさんな対応をしていた警察を批判した。
もちろん、俺も罪が重くなった。
あんな甘い考えで、何もかもすべてうまくいくと思っていた自分が憎らしかった、、、