第4話
翌日、俺が学校に行くと数名の記者がいた。
「あなたが内藤容疑者に指示していたというのは本当ですか?」
「少しでいいのでお話を聞かせてください!」
恐らくあの記事のせいだろう。
俺は、記者の質問にすべて無視して校舎の中へ入っていった。
「塁斗、大変だったな。」
「まだ記者が居座ってるよ。みてあそこ。」
本当だった。どうしてあんなに粘着するのだろうか。
元々、あの雑誌に載ると記者がどこへいようと関係なく付きまとってくるのは有名だった。
いざ自分がその目にあうと、いかに迷惑なのかがわかる。
それより、昨日起こったことを話さないと。
「みんな聞いて。実は、音風ノアっていう俺の友達が協力してくれることになった。」
昨日話したノアは、結構有名だった。
音風ノアという名前でアイドル活動をしていて、フォロワーは100万人を超している。
たまたまゲームでマッチングしたことで、仲良くなった。
彼女はアイドルだが、少し変わっている。
彼女は自分の知名度を利用して、よくSNSでいろんな界隈の暴露をしている。
過去に一度、マネージャーに過度な嫌がらせをされ、訴えようとしても権力でもみ消されたそうだ。
その一件で、彼女は多くの人が見るSNSで事実を伝えることを決めた。
SNSの活動である意味有名になっていって、彼女の発信する内容は証拠などもそろっているので信ぴょう性が高い。そのため、事務所も認めている。また、彼女が発信したことで解決した事件も少なくない。
アイドル警察、なんて呼ばれたりもする。
「まじかよ、塁斗って音風ノアと知り合いだったのか!」
「先生その人だれかわからない、、、」
「人気アイドルで、よく有名人の暴露してる人。」
「ナニソレーイミワカラナイ」
今日も教室はにぎやかだ。
そして時はたって放課後。
今は、美鈴の家に住まわせてもらっている。
そしてついに警察が家(?)にやってきた。
「朝霧塁斗さんはいますか?」
そもそも、なんでここがわかったのだろう(笑)
「僕です。連行して、どうぞ。
絶対に罪は認めないので。」
警察は、呆れた顔をして俺を連行していった。
「塁斗、がんばって!」
「わかった。必ず勝つ。」
☆
音風ノア @otokaze_noah
やっぱり連行されちゃったらしい
明日か明後日かに面会に行ってきます
警察と某OO雑誌、あんまりなめた口きいてんじゃねえぞ
そのころ、ノアはとあるルートで俺が連行されたことを知って怒っていた。
そのうえこのような内容をつぶやいてしまったので、軽く炎上した。
後日、ノアは謝罪をした上で、「それでも金や権力で動いてしまう世の中にはこのような方法じゃないと一般人の私には何もできません。理解をお願いします。」と言っていた。
また同時刻、美鈴はYotubeで情報を探していたところ、とある配信者がこの件を扱った配信をしていたのを見つけた。