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第33話

久々の美鈴


------------------------


・秋葉美鈴視点




「はぁ~~~。」




私は、一人ため息をついていた。


塁斗が転校してからだいぶたった。


塁斗たちが、学校の不祥事を暴いたおかげで今は落ち着いた学校生活を送れている。


でも、クラスの雰囲気は正直少し悪い。


別に、普通なんだけど。




彼がいなくなってから、活気がなくなった。




それもそのはず、彼がクラスのムードメイカーだったからだ。


時々、誰かが「帰ってこないかな」とつぶやく。


彼は、誰にでも優しかった。


変な空気になった時も、持ち前のネタで明るくしてくれた。


でも、それがふと思いついたのではないと私は知っている。


隣の席だから、彼の姿はいつも見れていた。


彼は、休み時間に少し悩んでいることが多かった。


今思うと、このクラスが活気づくように考えてくれていたのかな。


私的には、そうだと思う。




だが、彼はあの事件に巻き込まれた。


それでも、彼は自分にかかった不幸を笑いに変えようとした。


でも、それでも辛そうで。


だから、みんなが彼を支えたんだ。


いつも助かっているから。




だが、そんな彼も転校してしまった。


皆は、彼が転校することに納得した。


でも、本当はみんな転校してほしくないと思っていた。


でも、彼の未来は彼が決めること。


だから、何も言えなかった。


そして、私はほかの人よりも彼のことを求めていることに気づいた。


彼が転校してから3週間、私は学校を休み部屋に引きこもった。


また、彼に会うことはできる。


でも、、、、




そして、私はもう一つ知ったことがある。


それは、彼の幼馴染である鈴花さんが一緒に転校したというのだ。


彼女も、部活で色々あったらしい。


でも、私はわかる。


彼女は、それを言い訳にしている。


確かに、彼女が顧問に言われたことはかわいそうだと思う。


でも、彼女はそれが原因で転校したんじゃない。


彼女は塁斗と一度縁を切っている。


それは塁斗から聞いた。


じゃあなぜ、、、?





塁斗が好きだから、じゃないだろうか。





そう思った。


私は、彼のSNSを見た。


すると、数時間前にある写真が投稿されていた。


オフでの様子みたいだ。




あれ、、、?




後ろに鈴花が映っていた。


単なる偶然だろうか。


それにしても、塁斗のことを見つめている。


しかも、顔が火照っている。


しかも、彼と彼女は幼馴染。




疑惑が、確信へと変わった。




とまあ、そんなことがあった。


そして、今はその「彼女」と話したばかりだ。


なぜか?




私に依頼が来たからだ。


私は、学業の傍ら「絵師」をしている。


そこそこ、有名だと思う。


私はもともと絵がうまいほうだと思っていた。


だから、はじめてみることにした。




え、それだけの理由だって?




それは、、、

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