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第3話

内藤は、古くからの友人で記者の山根という人物を思い出した。


彼に面会へ来いと、警察を通じて伝えた。


彼が記者ということは伝えていて、謝罪をするのでそのことをしてほしいという理由で呼び出した。


もちろん謝るつもりはない。


彼は自分が悪ということを知っていて、協力をしてくれた。


何故なら、彼は数年前一緒に悪事を働いた、いわゆる悪友だからだ。


彼は持ち前の隠蔽スキルで色々な苦難を乗り越えた。だから今回もバレないだろう。


「山根、今日はよろしく。


 早速だが、今から言う内容を―」





塁斗は、今日も学校に通った。


あれから、何も進展はしていない。


嫌がらせも止まっていない。


いつになったら終わるんだ、と頭を悩ませていた。


すると、あるクラスメイトが大声を出して言った。


「おいこれ見ろよ。雑誌にこのことのってるぞ!!」


そう言って彼が見せたのは、内藤という人物が俺が黒幕と言って、そのことについて長々と書かれた文章だった。


「まじかよ、、、」


俺は唖然とした。


恐らく、いや確実に内藤が俺を陥れた張本人だろう。


それにしても、何故それを記事にするのだろうか。


読み進めると、彼が様々な事件を起こしたことについて謝罪をしていた。


そのうえで、いくつかの事件は俺によって脅されて行われたということ。




意味がわからなかった。


25歳の大人が17歳の学生に操られていたなんて、そんなの普通はありえない。


だが、その記事にはうまく書かれていた。


「くそ、、、」


内藤は、仲間を使ってこの記事を載せたのだろう。


うまくいきそうだったのに、いきなり窮地に立たされた。


さすがの担任も困っていた。


「このままだとまずいぞ、、、


 警察はおまえのことを詳しく調べるだろう。


 正直に言うが、ここの警察はどの警察より無能だ。


 そして悪い噂も聞く。もし、本当のことを言えと詰められても絶対に言うな。


 罪を認めるな。」


俺は薄々気づいていた。


おそらく次は、強制的に連れて行かれるだろう。


この件が載せられた雑誌は、主にスクープや暴露話を扱っている。


そして、その力は強い。


なんとかして無実を証明しないといけない。


そこで、俺はあることを行った。


「ノア、ちょっといいか?」


『いいよ~』


ノアとは、俺のネッ友だ。


そして、ちょっとしたインフルエンサーだ。


ノアとは、1年前にゲームでたまたま会って、そこから仲良くなった。


ちなみに、ノアがインフルエンサーと打ち明けたのはつい最近のことだった。


「ノア、俺実は今ちょっとピンチなんだ。」


『なんで?』


「実は、冤罪かけられちゃって、、


 でも、かけてきた張本人が俺を犯罪者って雑誌に取り上げちゃってさ、、」


『あ、それっぽい記事さっきみたよ。


 それって嘘だったんだ。てか、それって君だったんだ。』


「え、信じてくれるの、?」


『1年一緒にやってきて、君がそんなことするような人だとは思わなかったからね。で、手伝ってほしいと。別にいいよ。』


「本当!?ありがとう!」


『君にはいろいろ手伝ってもらったからね。借りは返さなきゃ。』


こうして、僕にも新たな協力者ができた。


絶対に、無実を証明してやる。

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