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第24話

・藍坂乃蒼視点


「ったく、どうしてあんなにめんどくさくしてるんかなぁ、あのくそ生徒」


協力してくれた教頭がとったボイスデータが、流れた。


どんどん、校長の顔が青ざめて言った。


そして、多数の生徒からも、この学校のずさんさを指摘されています。


そういって、文章データを見せた。


「このようなことが起きているのに、どうしてそんなにあなたはへらへらしているの でしょうか。」


「ええっと、、、」


私はいらいらして、思わず口を開いた。




「思ったんですけど。


 責任取れないなら、やめれば?」


すると、校長が逆上した。


「校長の俺に、なんていう口の利き方だ!」


あーやっぱこいつ校長だからって、散々威張ってきただろうな。


「あ、来たみたい。」


雅人さんが、そういった。


「誰が?」


「教育委員会の人。」


雅人さんが、話し合い中に呼びだしたのだろう。


そうして、教育委員会の人が数人、校長室の中に入ってきた。


そして、校長はいろいろ問い詰められていた。




「校長。お前は懲戒解雇だね。」


なんと、話し合い中に美鈴さんがクラスの人にこのことを言ったらしい。


そしたら、クラスの人だけではなく、ほかのクラスの人からも学校の悪事が話されていった。


教師のいじめも多々あったらしい。


そのため、今後教師の再編成もするらしい。




そのあと、私たち三人は塁斗の転校手続きをした。


勝手にやってしまって、大丈夫だろうかと思った。


だけど、雅人さんやちさねぇが大丈夫と言っていた。


だから大丈夫だろう。本人も転校したがってたらしいし。




そうして、転校手続きが終わった。


そのあと、美鈴さんにこのことを言った。


「塁斗のためだとは言え、学校のこの腐った体制も変えてもらって、ありがとうございます。」


「大丈夫です。塁斗も、美鈴さん含めたクラスメイトに感謝してもしきれないぐらい助かったと言っていました。」


「それに、塁斗はここからそんな遠くない高校に転校させるつもりだから、きっとまた会えるよ。」





・朝霧塁斗視点


「そんなことがあったんだ、、、」


俺は、その時気づいたんだ。


あの時の俺は、視野が狭かった。


信じてくれるのは、最初は担任やクラスメイトだけだと思っていた。


だけど、もっと俺に協力してくれる人がいたんだ。




でも、担任やクラスメイトがいなければ、その人たちが協力してくれていても、この状況は変わっていなかったはずだ。


そもそも、俺は死んでいたかもしれない。


だから、本当に感謝している。


でも、転校してしまったから。


もう、自分の口で告げられたいのかな、、、




「塁斗、今私たちに改めて何か言いたいと思ってるでしょ。」


美鈴は俺の心が読めるのか。


「大丈夫。そう思って、来週の土曜日にパーティーをすることになってるから。クラスメイトと担任で。」





これが、俺がクラスメイト全員と担任に、感謝を伝えられる最後の日だと思った。

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