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第21話

「ったく、どうしてあんなにめんどくさくしてるんかなぁ、あのくそ生徒」




ゲット!!!


早速校長の失言をゲットした。


朝霧が困ってるのもそうだし、息子も彼が少しでも心の支えになったからうれしかった、と言っていた。


どうしてあんな優しい子が、運悪くあんな事件に巻き込まれるのかなぁ、、




その後も、校長は次々愚痴を言っていった。


俺は、全部ボイスレコーダーで録音した。


そして数日後、俺はそのデータを朝霧に渡した。


「協力してくれて、ありがとうございます!」


「いえいえ。こちらこそ、俺の息子を助けてくれてありがとう。」


よし、納品完了。





・朝霧塁斗視点


ついに、証拠がそろった。


これで、やっと決着がつく。


でも、学校はこうなることを想定しているはず。


だから、いざ話し合いの時になると俺たちが不利になるかもしれない。


準備を万全にしないと。




だけど、最近は働きすぎて疲れた。


何か、寂しい。


最近、何も遊んでいない。


誰かと遊びたい、、、


家族ももういない。兄も今忙しい。


ノアなんて、今はライブをやっている。





冤罪だからって、復讐をしていた。


確かに、俺は被害を受けていた。


でも、だからと言ってやりすぎなんじゃないか。


そう思ってくる。


でも、ほかの人たちは、それが普通とか今までの仕返しとか言って慰めてくれる。


だから僕もそう思い込む。


別に法に触れることはやってないし、でも自分が今までのせいでメンタルがボロボロだったから。


そう考えてしまうのも無理がない。




ただ、そのせいでどんどん僕から人が離れていっている。


それは紛れもない事実だ。


寂しい。でもそれは自業自得でもある。




本当に、このまま復讐を続けていいのだろうか。


大切なものを忘れてないだろうか。


本当に、転校していいのだろうか。


そもそも、俺が悪かったんじゃないだろうか。




「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ」






もう嫌だ。






―ピロン。




誰かからメールが来た。


誰だろう。どうせ取材かスパムか嫌がらせだろう。




みすず:いまいい?






美鈴だった。


るいと:いいよ


みすず:私、ちょっと心配になったの。





みすず:今、発狂した。そうでしょ?





へ?


何で知ってるの!?




みすず:外みて。




俺は急いでカーテンを開けた。


すると、外には美鈴がいた。


「塁斗、大丈夫!?」


「あぁ、大丈夫、、、だ、、k」





―プー、プー。





目が覚めると、見たことのない白い天井がそこにはあった。


「ここ、ど、、、こ、?」


「目が覚めた!塁斗、大丈夫?」


そこにいたのは、美鈴だった。


「あれ、なんで俺はここに、、、」





「疲労でぶっ倒れた。」


そう美鈴が告げた。


「そうか、、、」


どうやら、俺は働きすぎていたらしい。


何かやばいことがあったと、美鈴は本能的に感じたらしい。


だから、俺の家に行ったら、カーテンを開けてすぐに頭から倒れたらしい。




何気に、美鈴が来てくれてうれしかった。


だれも、来ないと思っていたのに、、、




「あ、ちなみにもう塁斗は学校辞めてることになってるよ。」




え?

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