表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/34

第18話

・顧問視点


学生時代の鬱憤晴らしに、わざわざ水泳部の顧問になった。


ずっと、学生時代のことを引きずっていたからだ。


そして、へたくそな部員を見下そうとした。


もちろんみんなヘタレだった。彼を除いては。


俺は、あいつのことが嫌いだ。


見ていると無性に腹が立ってくる。


俺よりもうまいのは事実だ。だから嫌なんだ。


今思うと、こんなのただのわがままだ。


でも、その時の俺はバカだったから。


彼を、部活から追い出せばいいと思った。


とりあえず、毎日嫌がらせをした。


まあ、そんなので彼が弱音を吐くとは思っていなかったけど。


そんな時、例の事件が起こったのだ。




「チャンスだな。」




俺は、彼に今立っている悪い噂を増長させるように、ありもしないことを付け足した。


もちろん、部員には脅して彼と関わらせないようにした。


そしたら、耐えきれなくなったのか、




彼が部活から去った。




「はははははははははは!!!!!!!!」




めちゃくちゃうれしかった。


もう邪魔者はいない。俺は、のんびり部員をいじれる。


そして、学生時代俺が受けたこととおんなじことをしてやるのだ!




このこともばれるわけがない。口封じをしているし。


途中、マネージャーが嫌がらせと塁斗のことについて謝罪と状況回復を求められたが、俺の彼女になることと、大金を渡すことを条件にしたらあきらめてにげていった。


あのマネージャーの家は、金持ちだからな。




まあ、そんな「金持ち」属性のせいでこの件がばれてしまった。




マネージャーが、あの時をボイスレコーダに収めていたんだ。


瞬間、一気に過去のことがフラッシュバックした。


俺は、なんてことをしてしまったんだ。


過去のことに囚われすぎて、してはいけないことをしてしまった。


でも、もう時は戻せない。


しかも、塁斗は優秀な弁護士と、有名なインフルエンサーが裏にいることが分かった。


なんてやつを敵に回してしまったんだ。




―そう思っても、もう遅い。




・部員A視点


俺は、俺たちは、大変なことを犯してしまった。


すべては、顧問のせいだ。俺たちは悪くない。




塁斗は、顧問から嫌がらせを受けていた。


なぜなら、そこそこ水泳がうまかったからだ。


それが気に食わなかったのだろう。顧問は、彼を部活から追い出そうと嫌がらせをしていた。


俺たちは顧問が怖いのと、彼に少し嫉妬を抱いていたから助けようとはしなかった。


いい気味だ。




しかも、例の件であいつにもっと悪い印象が植え付けられた。


俺たちは嫌がらせをエスカレートさせていった。顧問が裏で言っていたのもそうだけど。


そしてついに、彼は部活を去った。


これで、顧問も怒らず、俺たちもすっきりと部活をやれると思った。


でも、顧問の本当の目的は違った。


彼を追い出して、俺たちに一方的に嫌がらせをしようとしていた。


本当に最悪だった。




早く、終わってくれないかなぁ。




そんなある日、塁斗が冤罪だったことが分かった。


それにより、顧問の嫌がらせも問い詰められた。


顧問は、GAME OVERだろうな。





いや、まてよ。





俺たちも、散々塁斗に嫌がらせをしてたじゃないか。





終わった。





俺たちも、顧問と同じ目に合わないといけないとか、、、




いや、悪くない。


俺たちは悪くない。


すべては、顧問のせいだ。




俺たちは悪くない。







俺たちは悪くない。








俺たちは悪くない。






悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。悪くない。





次の日、部員全員が退部した。


事実上、水泳部は廃部となった。






・塁斗視点


部員に復讐しようと思ったら、彼らは自主的に部活をやめ、不登校になっているそうだ。


顧問と同じ目にあわされたくないのだろう。


ちなみに、顧問は懲戒解雇。世間にも悪事がばらされ、肩身の狭い生活をしているのだとか。


まあ、部員の復讐はいいや。もう、散々痛い目にあっただろうからね(笑)


それはそうとして。




この学校にいたら、絶対窮屈だ。




また、嫌がらせもされるだろう。


こんなに仲間がいても、メンタルはいつか壊れるだろう。




俺は、教室に向かい、クラスメイトと担任にあることを話した。





「俺、この学校をやめて、別の高校に転校したいです。」





さすがに、批判が来るだろうと思っていた。


俺たちが助けてやったのに、とか。




「「「「「いいよ。」」」」」




そう言ってくれた。




担任は、ある言葉を俺に告げた。


「塁斗はよく今までこの学校で耐えられたな。


 もう、我慢しなくていいぞ。」





その日、俺は、人生で一番涙を流した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ