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異世界の事情  作者: ボッチー
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慈愛と憤怒

初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。

バラチエルが、西方諸国で、惨殺と言う名の処刑を行い始めてから、数日後。

ウィンチェスターの元にも、その報告が届いた。

始めは、帝国の侵攻だった為、人族の戦争など、興味がないと、放置していたウィンチェスターだったが、天使らしき存在が現れたとの報告を受けて、状況が変わった。


ウィンチェスターは、本当に天使族ならば、一戦交えたいと思い、ユキヤに、


「喜べユキヤ、天使族が現れたらしいぞっ!!我々も、西方諸国に行くぞっ!!」


と、ユキヤを誘った。

ユキヤは、これで、月に行かなくても、出生の謎が解けるかも知れないと思い、了承した。



西方諸国に向けて、飛ぶ事4日。

まだ、目的地の西方諸国には、着いていない。

ユキヤが、ウィンチェスターに、


「ウィンチェスターさん、間に合うでしょうか?」


と、聞くと、

ウィンチェスターは、


「わからん。だか、もうすぐ見えて来るはずだ。」


と、返ってくる。

すると、眼前に、島国が見えてきた。


「ウィンチェスターさん、あれって・・・。」


と、ユキヤが聞くと、

ウィンチェスターは、


「どうやら、間に合ったようだな。」


と、応えた。

その理由は、光の柱が、天から降りて来ていたからだ。

ユキヤは、


「僕は、どうすればいいですか?」


と、聞くと、

ウィンチェスターは、


「そうだな,・・・むっ!あそこに浮かんでいる船は、見えるか?」


と、質問を返してきた。

そう言われたユキヤは、港に目を向ける。

すると、大きな黒い戦艦が、目に映る。


「はい、見えます。あれが、どうかしましたか?」


と、ユキヤが聞くと、

ウィンチェスターは、


「魔力索敵をしてみろ、動力源におそらく、S級の魔石を使っている。」


と、返答が返ってくる。

なので、ユキヤは、〈サーモ〉を発動する。

すると、確かに船から、大きな魔力反応がする。

ユキヤは、


「捉えました。どうするんですか?」


と、聞くと、

ウィンチェスターは、


「お前は、あれから魔石を、取ってこいっ!」


と、命じられた。

ユキヤは、


(それって、火事場泥棒なんじゃあ・・・。)


と、思っていると、

ウィンチェスターが、


「〈月〉に、行きたくないのか?」


と、意地悪い質問をしてくる。

すると、ユキヤは諦めて、


「わかりましたよ、取ってくれば良いんでしょ?」


と、質問を返した。

すると、ウィンチェスターは、


「良くわかっているじゃないかっ!あと、俺の邪魔はするなよっ!!」


と、伝えてきた。

ユキヤは、戦場を見て、


(あんな混沌とした場所に、加わりたくない・・・。素直に従おう。)


と、思い、

ウィンチェスターに、


「分かりました。静観しますっ!」


と、応えた。

その答えに納得したウィンチェスターは、


「着くぞっ!準備しろっ!!」


と、指示を出してきた。


戦場に到着したユキヤは、言われた通り、大型の船に降り立つと、魔力反応があった場所を、目指す。

時より、帝国兵と出くわすが、手刀などで、相手の意識を刈り取る。

そうして、進んで行くと、魔力反応の元にたどり着いた。


魔石だ。


S級の魔物の魔石らしく、紅い色をした魔石が、船体の一部に、埋め込めていた。

素早く、その魔石を奪うと、船体から出て、次の戦艦へと移動を開始する。

その時、空を見上げると、ウィンチェスターが、なにやら、天使族と話をしているようだと、気付くユキヤ。

まだ、戦闘は開始されていないようなので、安心して、次の戦艦に飛び移る。



その頃、空中では、ウィンチェスターとバラチエルが、会話をしていた。

ウィンチェスターが、


「俺は憤怒の魔王、ウィンチェスターだっ!!」


と、名乗りを挙げると、

バラチエルは、


「何故、魔王がこんな場所に?」


と、疑問をぶつけてくる。

それに対して、ウィンチェスターは、


「な〜に、噂の天使族と、一戦交えたくてなっ!!わざわざ、来てやったっ!!」


と、恩着せがましく、バラチエルに語りかけた。

すると、バラチエルは、


「私には、理解しかねます。それに、今、私は忙しい。貴方の相手をしている場合ではない。」


と、応えた。

すると、ウィンチェスターは、


「そう言うなっ!一戦、手合わせ願おうっ!!」


と、言って、バラチエルに拳を振りかざした。

バラチエルは、その拳をかわすと、ウィンチェスターに、


「どうしてもやると言うのですね?怪我では済みませんよ。」


と、最終勧告をしてきた。

すると、ウィンチェスターは、


「面白いっ!やれるものなら、やってみろっ!!」


と、再び、バラチエルに襲いかかる。

先程とは、スピードが違う。どうやら、様子見をしていたようだ。

バラチエルは、それでも、ウィンチェスターの攻撃をかわすと、お返しとばかりに、〈ゲイボルク〉で迎撃する。

〈ゲイボルク〉の危険性を本能で感じた、ウィンチェスターは、受け止めるのではなくて、その一撃をかわした。

すると、ウィンチェスターは、


「その槍、アークティファクトだな。受け止めると、厄介そうだ。」


と、〈ゲイボルク〉の危険性を理解しているような口ぶりで、応えた。

すると、バラチエルは、


「勘がいいですね。そう、これは、神から与えられた神槍〈ゲイボルク〉。貫いた対象を、消滅させる私の矛。いつまで、かわしきれますか?」


と、言って、今度はバラチエルから、攻撃してきた。

その攻撃をかわし、お返しとばかりに、蹴りを放つウィンチェスター。

その蹴りは、〈ゲイボルク〉の側面で受け止められた。


しばらく、お互いの攻撃をかわすか、受け流すかで、膠着状態になった、ウィンチェスターとバラチエル。

すると、ウィンチェスターが


「そろそろ、身体が温まってきた。本気でいくぞっ!!」


と、言って、ユキヤでも目に追えないスピードで、バラチエルに襲いかかる。

流石のバラチエルも、そのスピードには、着いてこれないようで、ウィンチェスターの攻撃がバラチエルに、被弾し始めれる。

このままでは、不味いと思ったバラチエルは、距離を取り、〈シャイニング〉を、発動する。

ウィンチェスターのいた周辺に、光の柱が、立ち上がる。

しかし、その攻撃も、ウィンチェスターは読んでいたようで、素早く、範囲外に出て、〈シャイニング〉をかわすと、魔法を発動したあとの、硬直状態のバラチエルに、手刀を突き刺すっ!!

ウィンチェスターの手刀は、バラチエルの胸を貫通していた。


「がはっ!?」


と、血反吐を吐いて、自分の身体に穴が空いている事に気づくバラチエル。

バラチエルは、


「か、神の・・・裁き・・を・・・か・・・・・。」


と、呟きながら、地上に落ちていった。

すると、ウィンチェスターは、


「ふんっ!やるじゃないか。」


と、言って、肩を押さえていた。

そう、バラチエルは、ウィンチェスターの手刀を喰らう瞬間、カウンターで、〈ゲイボルク〉の矛先をウィンチェスターの左肩に、当てていた。

ウィンチェスターの左肩は、抉られたように、消滅していた。


だが、勝敗は、決した。

ウィンチェスターが、バラチエルを殺したのだ。

これがのちのユキヤにも、影響がかかるとも知らずに・・・。



構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。

ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。

宜しくお願いします。

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