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異世界の事情  作者: ボッチー
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魔王の特訓

初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。

憤怒の魔王、ウィンチェスターに、〈シャトル〉なるものを、見せてもらったユキヤは、ウィンチェスターに、


「S級の魔物か、わからないんですけど、一体持ってます。


と、答えた。

すると、ウィンチェスターは、


「ほう、やはり、サウザーの半身だな。異空間に収納しているのか?」


と、聞いてきた。

なので、ユキヤは、


「ええ、〈アイテムファイル〉と呼んでいます。」


と、応えた。

すると、ウィンチェスターは、


「なら、兵の訓練所で、出してもらおうか。」


と、言って、移動を始める。

ウィンチェスターの後に、続いていくと、また、違う開けた場所に着いた。どうやら、ここが、訓練所らしい。

ウィンチェスターは、訓練所の真ん中まで、歩くと、


「此処なら、構わないだろう?出せ。」


と、命じてきた。

なので、ユキヤは、アイテムファイルから、〈フェニックス〉の死骸を出す。

それを見た、ウィンチェスターは、


「〈フェニックス〉か、間違なく、S級の魔物だな。」


と、言って、手刀で、あっさりと、〈フェニックス〉の腹を切り裂いた。

ユキヤが、唖然としている中、ウィンチェスターは、その切り裂いた腹の中に、手を突っ込み、ゴソゴソと掻き乱している。

すると、目的のものを発見したのか、ニヤリと笑い、その手を出した。その手に、手に収まらない程の、大きな紅色の魔石が、掴まれていた。

ウィンチェスターは、魔石を確認すると、ユキヤに、


「なかなかの魔石だ。これなら、通常のS級の魔物の、2倍の価値はある。」


と、言った。

邪魔になるので、〈フェニックス〉の死骸を、アイテムファイルに保存し直しながら、ユキヤは、


「それは、差し上げます。そうすると、あと8体分ですね。」


と、答えた。

すると、ウィンチェスターは、


「そうなるな。・・・ユキヤと言ったか、お前、その〈アイテムファイル〉以外に、時間操作の魔法と、異空間魔法を使えるか?」


と、質問してきた。

ユキヤは、


「いえ、使えません。これだけです。」


と、答えた。

すると、ウィンチェスターは、


「サウザーは、時間操作の魔法、〈クロノスロック〉と、異空間魔法、〈ミラージュ〉を使えたんだがなぁ。・・・おい、ユキヤ、試してみろ。」


と、言われた。

しかし、ユキヤは、


「その〈クロノスロック〉と、〈ミラージュ〉と言うのは、どんな魔法ですか?」


と、質問した。

ウィンチェスターは、


「〈クロノスロック〉は、名前の通り、時間停止の魔法だ。まぁ、時間停止と言っても、ひと瞬きか、ふた瞬きの間しか、停止出来んが・・・。

あと、〈ミラージュ〉は、短距離転移魔法だ。視界の範囲内での、転移が可能となる。

これらのせいで、俺も、大分、手こずったがな。

早速だ、俺相手に、やってみろっ!」


と、強制的に、使用を要求されるユキヤ。


(時間停止の魔法かぁ、まるで、ジョ○ョだな。

でも、瞬きの間だけって事だから、時間にして、一秒か二秒だろう。まぁ、役には立ちそうだ。

〈ミラージュ〉にしても、使えそうな魔法だな、やってみるかっ!)


と、思い、まずは、〈クロノスロック〉から、試してみる。

ユキヤが、


「クロノスロックっ!!」


と、叫ぶと、周りの景色や、ウィンチェスターが、灰色になり、時間が止まっているようだ。

さっき、ウィンチェスターは、「俺相手に使ってみろ。」と、言ってので、ウィンチェスターの右側に回り込んで、パンチを繰り出す。

すると、時間停止が解けたのか、色彩が戻り、時間が動き出す。

ユキヤのパンチは、あっさりと、ウィンチェスターの手の平で、受け止められた。

ウィンチェスターは、言う。


「どうやら、使えたようだな。だが何故、わざわざ、名前を言う?これから、何かありますって、相手に伝わるぞ。使うなら、心の中で、念じろっ!」


と、アドバイスをくれる。

それもそうかと、思うユキヤ。

今までの、魔法の行使に、魔法名を叫んでいた事が、無駄だと分かったので、次から、心の中で唱えようと考えた。

すると今度は、〈ミラージュ〉を、心の中で唱えて、発動する。

今度は、ウィンチェスターの左側に転移し、蹴りをかます。

しかし、その蹴りも、あっさりと、受け止められるユキヤ。

すると、ウィンチェスターが、


「目線で、何かをしようとしているが、丸分かりだ。

お前は、攻撃が単調過ぎる。

フェイントなんかを、組み合わせないと、俺には、届かん。」


と、指摘された。


その後も、何度も何度も、繰り返して、魔法と体術とで、攻撃するが、全て、防がれてしまう。

遂に、体力の限界を感じて、地に膝をつくユキヤ。

それを見て、ウィンチェスターは、


「今日は、ここまでだな。大分、時間も経過している。飯にするぞっ!」


と、食堂へと、歩き出すウィンチェスター。

へろへろに、なりながらも、後を追うユキヤ。


こうして、ユキヤは、ウィンチェスターの指導の元、魔法と体術の訓練を、行うのであった。



数日間の訓練の、おかげで、大分、様になってきたユキヤ。

相変わらず、ユキヤの攻撃は、防がれてはいるが、惜しいものもあった。

それから、ウィンチェスターには、


「様づけは、止めろっ!

サウザーの半身に、様などと呼ばれると、背中が痒くなるっ!」


と、言われたので、

ユキヤは、


「なら、ウィンチェスターさんで、良いですか?」


と、聞くと、


「さんもいらんが、好きに呼べ。」


と、言われたので、今では、「ウィンチェスターさん」と、呼ぶようにしている。

なにしろ、稽古をつけてもらっているのだ、敬語は、必要だろうと思うユキヤ。

今まで、スペックの高さに身を任せて、戦っていたが、改めて、技術の大切さを学ぶ機会だ。

存分に、学べる事は、学ぼうと、貪欲に取り組むユキヤ。

すると、ユキヤは、何故、ウィンチェスターが、ここまでしてくれるのか疑問に思い、ウィンチェスターに質問した。


「なんで、ウィンチェスターさんは、僕を鍛えてくれるんですか?」


と、問うと、

ウィンチェスターは、


「それは、強くなったお前と、戦う為だっ!」


と、返事が返ってきた。

しかし、現実は非情で、今日も、手玉に取られるユキヤ。

ウィンチェスターの希望を叶えてあげられるのは、いつになる事やらと思う、ユキヤだった。



それからも、ユキヤは、ウィンチェスターに稽古をつけてもらっていた。

あと、「魔眼の制御も、出来るようになれっ!」と、言われて、ウィンチェスター配下の悪魔たちを相手に、魔眼の練習も、並行して行われた。

最初は、指定範囲外にも、効果が発揮してしまっていたが、徐々に、慣れていき、今では、何とか、指定範囲しか発動しなくなってきた。

しかし、ウィンチェスター的には、納得がいかないらしく、


「まだまだ、荒削りだな。もっと集中しろっ!」


と、言われるユキヤ。

そこでユキヤは、ウィンチェスターに質問した。


「ウィンチェスターさんの魔眼は、どんな効果があるんですか?」


と、聞くと、

ウィンチェスターは、


「俺の魔眼、〈憤怒の魔眼〉は、自己強化型だ。

使用すると、見境なく、破壊を好む魔眼だ。

魔眼発動中の、記憶もなくなるので、あまり使わないがな。」


と、返答が返ってきた。


(ようは、所謂、バーカーサーモードか。

・・・今でも、この強さなのに、手がつけられなくなるって、・・・やっぱり、魔王だ。怒らせないでおこう。)


と、思うユキヤだった。


構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。

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宜しくお願いします。

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