国王の判断と王都のパーティー
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
時は少し遡る事、ユキヤたちが、ヤマト国からホルスターへと帰還の最中、ホルスター王国の王城には、神聖王国アレキサンドラより、親書が届いていた。
親書を読んだ国王、グロック・カサンドラは、深い溜息をした。
「・・・ふぅ〜〜っ・・・。」
それを傍目で見ていた宰相、サイサリスは、国王に語り掛けた。
「陛下、いいがなさるおつもりで?」
と、
その問いに、国王は、
「・・・いかしかたあるまい、オリビアを嫁に出そう。」
と、呟いた。
そう、神聖王国からの親書とは、魔の森を鎮圧したから、代わりに、第二王女を嫁に出せとの、親書とは名ばかりの、要求書だったからだ。
サイサリスは言う。
「これは、政略結婚とはほど遠い、人質ではありませんかっ!?」
すると、国王は、
「そうだろうな。だが、こちらには拒否権はない・・・。」
と、力無く、応えた。
すると、サイサリスは、
「しかしながら陛下。オリビア様は、まだ成人もしておりませんよ?」
と、言うと、
国王は、
「分かっておる。だから、せめて初等部を卒業するまでは、待ってもらうつもりだ。」
と、答えた。
この世界では、16歳が成人だ。
初等部は、13歳から15歳の間、3年間を過ごす。
しかも、学園は、全寮制だ。
そこならば、その期間だけでも、オリビアを守る事が出来ると、国王は思っていた。
国王の判断を、聞いたサイサリスは、
「・・・やはり、ツケは高くつきましたな。」
と、呟いた。
すると、国王は、
「あのじゃじゃ馬娘が、おかしな事を言わなければ、こんな事には、ならなかったのだが・・・。ところで、そのじゃじゃ馬娘は、今、どこで、何をしている?」
と、サイサリスに、尋ねた。
すると、サイサリスは、
「あのユキヤとか言う少年とともに、旅に、出ているようです。」
と、答えた。
すると、国王は、
「呑気なものだ。自分の身代わりに、妹が人質に出されると、言うのに・・・。」
と、皮肉を延べた。
そして、国王は、
「神聖王国に、親書を出せ。オリビアは、初等部卒業まで、渡せんと。」
と、サイサリスに、命じた。
すると、サイサリスは、
「はっ!すぐに、したためます。」
と、言って、執務室をあとにした。
サイサリスが、執務室を出たあと。国王は、
「すまんな、オリビア。力無い父を、許してくれ・・・。」
と、呟くのだった。
時は戻り、現在。
ルメールの元に、王城から、手紙が届いていた。
内容は、皇太子のルーシェ・カサンドラに、待望の息子が生まれた報告だった。
その為、王城にて、誕生パーティーを行うので、参加する様にとの、内容だった。
流石のルメールも、次期次期国王の誕生パーティーには、参加せねばならない。
そう判断すると、すぐに、ユキヤに、
「王城で、パーティーがあるから、一緒に行こうっ!」
と、誘った。
誘われたユキヤは、キヤノン王国でのパーティーを思い出して、参加を渋った。
けれども、ルメールは、譲らない。
「他国とは言え、ユキヤも、立派な貴族だ。友好国代表として、参加するのは当然だ。あと、兄弟にも、紹介したい。」
と、貴族の役目を果たせと言う。
対するユキヤは、
(俺は、好きで貴族になった訳じゃないっ!勝手に話が進んで、いつの間かに、貴族になっただけだっ!自分自身を貴族だなんて、認めていないっ!)
と、駄々をこねていた。
しかし、無常にも話は進んでいく。
「それでは、貴族らしい服を用意せねばなっ!ジャンっ!仕立て屋を呼んでくれっ!!」
と、ジャンに命じるルメール。
ジャンは、
「承りました。すぐに手配致します。」
と、言ってリビングをあとにする。
もう、止められないと、悟ったユキヤは、せめて、男性の格好で参加させて欲しいと、ルメールに告げた。
それを聞いたルメールは、
「当然だっ!ユキヤは、私の伴侶として、紹介するのだからっ!!」
と、同盟国の代表との話は、何処へ置いて来てしまったのだろうかと言う、検討違いの方向に向かって行く。
それを聞いたユキヤは、「ああ、また始まった。」と、ゲンナリするのだった。
そうして、パーティー参加が決まり、あれよあれよと、準備が整った今日。
ユキヤたちは、王城にいた。
勿論、誕生パーティーに参加する為だ。
ユキヤの格好は、普通に貴族の男性の格好だった。
薄い水色のスーツなよういでたちで、ユキヤの蒼っぽく光る銀髪に、良く似合う姿だった。
貴族らしく、所々、装飾されており、左胸には、キヤノン王国より、下賜された〈名誉騎士〉の勲章が、着けられていた。
対する、ルメールは、その艶めいた黒髪と同じ、黒いドレスに身を包んでいる。
こちらも、所々に、金や宝石を使った装飾品を身につけ、見た目だけなら、他の参加者のご婦人、ご令嬢よりも、頭ひとついや、二つ分くらい飛び抜けて、際立っている。
当然ながら、そんな二人が、一緒にいるのだ。目立たない訳が無い。
周りからは、
「あれは、何処の貴族の御子息だ?」
とか、
「ルメール殿下は、相変わらず、お美しい。その隣にいる少年?、少女?でも、美しすぎる。」
などなど、囁かれている。
対するユキヤは、エスコートするんじゃ無くて、エスコートされている自分に、嫌気が差していた。
(・・・やっぱ、来るんじゃなかった。この格好でも、女の子と思われているみたいだし、まるで見せ物だ。とっとと、帰りたい。)
と、そんな風に思っている中、パーティーは、進んでいく。
すると、ルメールが、
「父上と、兄上に挨拶に行くぞっ!」
と、ユキヤを引っ張り回す。
仕方なしに、国王たちの元に、連行されるユキヤ。
ルメールが、まず初めに、国王に挨拶をする。
「陛下、この度は、おめでとうございますっ!」
と、元気に挨拶するルメール。
対して、国王は、
「・・・ルメールよ、息災であったか?あと、今日は、めでたい日だ。父で良い。」
と、応えた。
すると、ルメールは、
「それでは、父上。改めまして、お祝い申し上げます。あと、今日はユキヤ・カナモリ卿も、一緒に連れて参りました。」
と、国王へユキヤを、改めて紹介するルメール。
すると、国王は、ユキヤの左胸を一瞥して、
「そうか、貴公は、キヤノン王国の貴族であったか。このじゃじゃ馬娘の相手は、大変だろうが、良くしてくれ。」
と、ユキヤが、友好国代表と思って、以前とは違った態度で、応対した。
対して、ユキヤは、
「私の方こそ、ルメール殿下には、お世辞になっております。また、この度は、おめでとうございます。」
と、返礼した。
すると、孫が生まれて嬉しい国王は、ユキヤに、
「では、カナモリ卿。是非、息子や孫に会って欲しい。」
と、皇太子たちへと、挨拶するように促す。
すると、ルメールが、ルメールと同じ髪の色、同じ瞳の色をした、30歳ぐらいの男性へと、
「兄上、お久しぶりでございます。また、義姉上も、お久しぶりです。この度は、御子息のご誕生、おめでとうございますっ!」
と、挨拶を交わす。
ルーシェはルメールに、
「ありがとう。其方も、元気そうで何よりだ。息子のエビルだ、良くしてくれ。それから、隣にいる彼が例の・・・。」
と、ルーシェが言いかけると、
すかさず、ルメールが、
「ユキヤ・カナモリ卿です、兄上。私の伴侶となると者です。」
と、ユキヤを紹介した。
すると、紹介されたユキヤは、慌てて、
「ご挨拶が遅くなり、申し訳ありません。ご紹介預かりました、ユキヤ・カナモリです。この度は、大変におめでとうございます。」
と、挨拶をする。
すると、ルーシェが、
「そうか、貴殿がルメールの・・・。私の隣にいるのは、妻のハニーだ。いずれ、貴殿の義姉になる。ハニー、挨拶を。」
と、歳はルーシェと同じくらいか、金色の髪で、ウェーブがかかっており、金色の瞳の女性を紹介するルーシェ。
紹介されたハニーは、ユキヤとルメールに、
「ルメール、お久しぶりね。今日は来てくれて、嬉しいわ。
あと、カナモリ卿も、会えて嬉しいわ。」
と、挨拶してきた。
すると、ルメールが、
「義姉上、おめでとうございます。御子息のご誕生、私もユキヤも、嬉しく存じます。」
と、応じた。
すると、横から、
「姉上、俺にも、彼を紹介してくれっ!将来、俺の義兄になるのだろう?」
と、金髪、金色の瞳をした20代半ばの男性が、話かけてきた。
すると、ルメールが、
「おおっ!そうだなっ!ユキヤ、こいつは、私の腹違いの弟の、アームストロングだっ!良くしてやってくれっ!」
と、明らかにユキヤより年上の、アームストロングを義弟になると、紹介する。
対するユキヤは、
「ユキヤで結構です、殿下。」
と、義兄説を何気に、回避を試みる。
しかし、アームストロングは、
「いや、姉上の伴侶ならば、俺にとっては、義兄上だ。
よろしく頼む。」
と、引かない。
そんな会話をしていると、アームストロングに似たユキヤと、同じくらいの歳の少女が、話に混ざってきた。
「お兄様、それぐらいにしてあげてください。
突然、失礼致します。アームストロングお兄様の妹、オリビアと申します。私も、ユキヤお兄様とお呼びしても、宜しいでしょうか?」
と、オリビアが、ユキヤに問うと、
ユキヤは、もう好きにしてくれと思い、
「オリビア様、お好きなように、お呼びください。」
と、応えた。
すると、オリビアは、その返事を了承ととらえて、
「それでは、ユキヤお兄様。これから、よろしくお願い致します。」
と、綺麗なカーテシーを決めて、応えた。
こうして、ユキヤは、あれよこれよと言い間に、外堀を固めてしまうのだった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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