新しい家と使用人
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
荒野で暴食の魔王、カイザーと邂逅してから、数日後、ようやく、ツペンタークへと帰還したユキヤとルメール。
まずは、〈精霊の止まり木亭〉に訪れていた。
いつものように宿屋に入ると、店員さんが、
「いらっしゃいませ〜。お二人とも、お久しぶりです。」
と、声を掛けて来た。
そこでユキヤは、再び、店主さんに会いたいと、店員さんに伝える。
少し待つと、店員さんが、ランザさんを連れてきてくれた。
「お忙しい中、すいません。」
と、ユキヤが言うと、
ランザは、
「・・・別に構わない。」
と、相変わらずの態度で、応えた。
そこで、ユキヤは、
「エルフの里に行って来ました。」
と、報告した。
流石のランザも驚いたようで、一呼吸開けてから、
「・・・そうか。」
と、応えた。
それから、里長が、「偶には帰って来い」と言っていた事を伝え、お土産として、ポテコを渡すと、
「・・・本当に行ったのだな。」
と、懐かしいポテコに、目を奪われながら、そう呟いた。
すると、話を聞いていた店員さんに、おじいさんはどう言う感じの人だったか、エルフの里はどんな感じだったとか
、聞かれた。
それに対してユキヤは、
「お父さんに似た、感じの良い御仁でしたよ。あと、エルフの里は、とても空気が澄んでいて、食べ物も美味しかったですよ。」
と、答えた。
その後、ギルドに赴き、帰還報告した時に、少々、問題が発生した。
長期の遠征だった事と、ユキヤがアイテムファイルの魔法を使えることで、良質な素材が、入手出来るとギルド側は、思っていた。
しかし、魔物の死骸は、全てカイザーに与えてしまった。
本来なら、ダンジョンボスだったヒュドラも、持ち帰っていたはずだが、ヘッケラーがペットだと言っていたせいで、ユキヤは持ち帰らなかった。
その為、アイテムファイルは空っぽだった。
ヒルダに素材のことを聞かれたユキヤ。
流石に、魔王と戦った事や、ましてや魔王に餌付けした事など、報告出来るはずも無く、今回は、魔物との戦闘はなかったと、虚偽の報告をするしかなかった。
そんなトラブルの後、ユキヤたちは、公爵邸に来ていた。
ダンジョンを攻略した事。(魔王と戦った事は、話していない。)
エルフの里を訪れた事などを話し、会話を楽しんだ。
すると、公爵からは、家の用意が出来ている事を聞いた。
どうやら、用意された家は、商人が手放した家らしい。
早速、見に行くかとの話になり、ルメールがすぐにでも見たいとの事だったので、今、まさにその家に来ていた。
その家は、ユキヤの想像していたものとは違い、家ではなく屋敷だった。
広い庭に、花壇のあった場所もある、2階建の屋敷。
玄関を開けると広いロビー。
一階には、厨房と、食堂、トイレに浴室。更に、大きなリビングに、来客用の部屋。
二階には、6つもの部屋とトイレ、バルコニーのある立派な屋敷だった。
更に、商品備蓄用として使われていた、広い地下倉庫(地下室)もある。
しかも、既に寝具も備え付けてあり、今日からでも、使用出来るとの事だった。
ユキヤは、悩んだ、デカすぎると。
そんなユキヤの思いは届かず、ルメールが即購入。
更に、追い討ちをかけるのが、既に使用人まで採用されていたのだ。
まずは、家令。ジャン、歳は30代後半、金髪に金色の瞳、なんと、あのセバスの息子だった。
(ジャンじゃなくて、チャンなら、セバス・チャンだったのに、と思ったのは秘密だ)
次に、メイド。ミーシャ、歳は30代前半、青髪に緑色の瞳、ジャンとは、夫婦。
お次に、メイド見習い。ユーリ、歳は10代半ば、青髪に金色の瞳、ジャンとミーシャの娘さん。
最後に、料理人。ハンス、歳は20代後半、金髪に黒色の瞳、ハドリアス公爵家で、副料理長だった人だ。
部屋が無駄に多い為、全員住み込みとなった。
ユキヤは言った。「やり過ぎだ」と。
しかし、もう屋敷は、ルメールが買ってしまったし、わざわざ、公爵自ら、選んだ使用人だ。
ユキヤに、拒否権はなく、この新しい家族との生活が始まる。
ルメールが言う。
「今日から住むぞっ!!」
それに対して、ユキヤは、
「・・・わかりました。」
と、力無く返事をした。
そのやり取りを見ていた公爵が、
「ん?何か不備でもあったか?」
と、聞いてきたので、
ユキヤは、ヤケクソ気味に、
「いえ、想像以上で、驚いただけです。」
と、答えた。
すると、公爵は、
「満足してくれたか、それは何よりだ。」
と、やり切った感を出した。
(一応、あんなでもルメールさんは、王女様だ。これでも、控え目なんだろうなぁ。庶民の俺には、贅沢すぎるけど・・・)
と、他国とは言え、自分が貴族になっている事を、すっかり忘れているユキヤ。
ルメールと一晩、屋敷で過ごした(勿論、部屋は別)翌日。
使用人たちが、やって来た。
全員を代表して、家令のジャンから、
「今日から、お世話させて頂きます。ジャンでございます。宜しくお願い致します、旦那様。」
と、挨拶を受けるユキヤ。
(〈旦那様〉だって!?いつから、旦那になったんだよ!?)
と、現実逃避するユキヤ。
そんなユキヤを放置して、使用人の部屋割りを指示するルメール。
現実逃避から、回復したユキヤは、ジャンに、当面の資金を渡す。
ミーシャとユーリには、掃除や洗濯、馬の世話をお願いし、
ハンスには、時折、自分も料理する事を伝えたユキヤは、花壇のあった場所に、ポテコを植える。所謂、家庭農園だ。
流石のユキヤでも、そうそう、エルフの里を訪れる事は、出来ない為、家庭農園でポテコを育てる事にした。
そうして、ユキヤの新しい生活が、スタートした。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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