暴食の魔王
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
荒れ果てた大地を進むこと3日。
相変わらず、大地は荒れ果ていて、草一本すら生えていない。
勿論、街や村さえも、見当たらない。
ただ、もう少し進めば、東側にホルスター王国がある為、深く考えること止めたユキヤたち。
そんな荒野の中で、初めて人らしき存在が見えた。
ユキヤが、
「ルメールさん、あそこにいるのって人ですよね?」
と、聞くと、
ルメールも、
「そのようだな。一人か?何故こんな荒野にいるんだ?」
と、疑問に思っているようだ。
すると、ユキヤが、
「冒険者かも知れませんよ。」
と、指摘した。
すると、ルメールも、
「ああ、その可能性はあるな。」
と、肯定した。
すると、ユキヤが、
「念の為、声だけでも、掛けてみませんか?」
と、提案すると、
ルメールが、
「そうだな。何か知ってるかもしれん。」
と、同意した。
馬車は、その人物に近づいて行く。
すると、様子がおかしい事に気づく。
ユキヤが、
「なんかあの人、座り込んでません?」
と、聞くと、
ルメールが、
「どうやら、そのようだ。行き倒れかもしれん。」
と、指摘した。
すると、ユキヤは、
「えぇっ!?それじゃあ、助けないとっ!」
と、焦った声で応えた。
すると、ルメールが、
「万が一もある。警戒はしておけ。」
と、注意した。
馬車が近づくと、その人物が男性だと分かった。
坊主頭で、やや肥満体型。
着ている物も、上着はなく、下半身にパンツ姿。
靴も履いていない。
荷物らしい物も無く、なんだか自分が転生した時のようだと、思うユキヤ。
(まさか、俺と同じ転生者、もしくは転移者か?日本人なのか?外国人か?)
と、淡い期待を持つユキヤ。
馬車を少し離した場所に止め、徒歩で近づくユキヤたち。
(転生者、もしくは転移者だったら、ルメールさんが一緒だと、そこら辺の話が出来ないな。どうしよう?)
そんな事を考えている間に、その男性の前まで辿り着いてしまった。
とりあえず、声を掛けるユキヤ。
「あの〜、大丈夫ですか?」
すると、こちらに気づいた男性は、
「・・・腹が減った。」
と、答えた。
それを聞いたユキヤは、アイテムファイルから、串焼きを数本出すと、男性に向かって、
「こんな物でも良かったら、どうぞ。」
と、言って差し出した。
すると男性は、串焼きを受け取り食べ始めた。
よっぽど、腹が空いていたのだろう、凄い勢いで食べ切った。
足りなかったかなと思い、残りの串焼きも出して与えるユキヤ。
すると、男性は、再び、凄い勢いで食べ始める。
余りの食べっぷりに感心していると、ルメールから、声が掛かる。
「おい、ユキヤ。おかしくないか?」
と、何か疑問に思う事があるようなルメール。
それに対して、ユキヤは、
「凄い食べっぷりですもんね。」
と、応える。
しかし、ルメールの疑問は違ったようで、
「よく見てみろ。そいつ、串まで食べているぞっ!」
と、違和感を伝えてきた。
確かめて見ると、確かに、串まで食べてしまっている。
慌てて、男性に声を掛けるユキヤ。
「あの〜、すいません。串は食べ物ではないんですが・・・。」
しかし、男性は相変わらず、串ごと食べている。
改めて、注意するユキヤ。
「あの〜、お腹壊しますよ?」
しかし、男性は聞いていないのか、全ての串焼きを串ごと食べ切った。
すると、再び、
「・・・腹が減った。」
と、しゃべった。
ならばと、魚介のスープを寸胴ごと、取り出して渡すユキヤ。
すると、男性は、寸胴ごと持ち上げて、スープを直接飲み込んでいく。
余りの食欲に見ているこちらが、お腹が一杯になってくると、あろう事か、寸胴まで食べ始める男性。
流石に、これには異常を感じたユキヤは、男性に訪ねた。
「おい、お前。何者だ。」
すると、男性は寸胴を食べる手を止めて、こう言った。
「・・・おで、カイザー。魔王」
すると、ユキヤたちは、
「「まっ、魔王っ!?」」
と、言って、臨戦態勢を取る。
しかし、カイザーと名乗った魔王は、再び、寸胴を食べ始める。
どうやら、戦うつもりは無いようだ。
結局、寸胴も食べ切ってしまう、
そこでユキヤは、女教師に習ったことを思い出す。
(確か、カイザーって、常に腹を空かしていて、草木から、建物、人や、動物、武器や装飾品など、何でもかんでも、食べてしまう、あの暴食の魔人、カイザー!?)
そうユキヤが、思い出していると、再び、カイザーが、
「・・・腹が減った。」
と、言い出した。
それを聞いたユキヤは、
(常に腹を空かしてるんだったよな、人も食べるって言ってたぞ。倒したほうが良いのか!?でも、戦意がない相手と戦うのは・・・。)
すると、カイザーはまた、
「・・・腹が減った。」
と、呟いた。
それを聞いたユキヤは、
(え〜い、こうなったら、アレしかない。)
と、思い、アイテムファイルから、ポークや、クリスタルゴーレム、クリスタルタートルなどの魔物の死骸を、全て出した。
すると、カイザーは、魔物の死骸を食べ始めた。
それを見たユキヤは、
「もうこれ以上はないからな!あとは好きに食べろっ!」
と、言って、その場をあとにする。
すると、カイザーの食べる手が止まり、
「・・・お前、良いやつ。」
と、言って、再び、食事を始めた。
ユキヤは、ルメールに声掛けて馬車に戻る。
すると、ルメールが、
「あれでいいのか?」
と、聞いてきたので、
「分かりません。とりあえず、攻撃してくる気配もないので、放って置きましょう。」
と、言って、馬車を走らせる。
カイザーの横を通り越して、後ろを確認すると、まだ、魔物を食べていた。
こうして、ユキヤは、再び、魔王との邂逅を終えた。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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