ポテコ料理と荒れ果てた大地
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
アルビオン軍を撃退してから、数日間。
ユキヤはまだ、エルフの里に居た。
一応は、アルビオン軍を撃退したものの、再び、襲撃してくる可能性もある。
その為、しばらくは、エルフの里で、警戒をしようと思ったからだ。
しかし、あれからは、アルビオン軍に動きはない。
それゆえ、暇になったユキヤは、ポテコを使って、いろんな料理を作り、エルフ達にも教えていた。
ポテコサラダに、肉じやが(肉ポテコ)、ポトフ。
特に好評だったのが、ポテコチップスだ。
今も、充てがわられたログハウスで、ピクシーとルメールが、ポテコチップスを、競い合いながら、食べていた。
相変わらず、こんな小さな身体でよく食べるなぁなど、思いながらピクシーを眺めていると、ある程度満足したのか、ルメールが話しかけてきた。
「んぐっ、ユキヤ。あとどれぐらい里に留まるんだ?」
すると、ユキヤは、
「そうですねぇ、目的(エルフに会うこと)も達成したし、
ポテコをはじめとして、色んな果実も頂きましたし、アルビオン軍の襲撃も収まったようなので、そろそろ帰ろうかと思います。」
と、答えた。
すると、ルメールは、
「それでは、帰り支度をせねばならんな。また、砂漠越えして、帰るのだろう?」
と、聞いてきたので、
「いえ、此処はあえて、アルビオン王国を通って帰ろうかと、思っています。」
と、答えた。、
すると、ルメールは、怪訝な顔つきになり、
「何でまた、あえてアルビオン王国を通るんだ?」
と、質問してきた。
それに対して、ユキヤは、
「念の為、アルビオン王国の様子を確かめてみようかと。
あと、ついでに、馬車も購入しようかと思っています。」
と、答えた。
「確かに、アルビオン王国のことは、気になるな。あと、馬車は購入するのか?ギルドで依頼があるかもしれんぞ?」
と、疑問に思っているようだ。
すると、ユキヤは、
「出発前に言ってたじゃないですか、家を買うって。それなら、今後の移動の為にも、馬車を買ったほうが良いかなって、思って。」
と、言った。
すると、家のことを思い出したのか、ルメールが、
「そ、そうだなっ!家を探すように、公爵にお願いしていたなっ!!」
と、言った。
それに対して、ユキヤは、
「まぁ、用意出来てなかったら、その時は、馬車を手放せば良いだけですから。」
と、あまり期待していない風に、しゃべった。
しかし、ルメールは違ったようで、
「私たちの愛の巣だからなっ!!きっと良い物件を用意してくれてるに、違いないっ!!」
と、期待を込めて言った。
それを聞いたユキヤは、
(愛の巣って、なんだよ!?最近は、大人しくなってたのに、また、おかしな事を言い出した。・・・やっぱり、家を買うのは、早計だったか!?)
など、思っていると、
ルメールが、
「それでは、早急に帰らねばなっ!!」
と、やる気に満ちてしまった。
それからのルメールの行動は、早かった。
すぐに荷物をアイテムバックにしまい、エルフの里長に挨拶に行こうと、ユキヤを急かした。
やれやれと思いながら、ルメールに連れられて、エルフ里長に会いに行くユキヤ。
エルフの里長には、お世話になったお礼と、アルビオン王国の様子を見て帰る事、里を出る事を伝えた。
すると、エルフの里長が、
「そうか、寂しくなるのう。しかし、其方らのおかげで里にも活気が戻った、礼を言う。それから、息子によろしくのう。偶には、孫を連れて帰って来いと、伝えて欲しい。」
と言われた。
了承して、里を出るユキヤ達。
ピクシーにお願いして、森の外までの案内を頼むユキヤ。
さぁ、アルビオン王国は大人しくしているといいなぁと、思うユキヤだった。
迷いの森を抜けてから、ユキヤ達は、アルビオン王国にいた。
街の様子を見て回っていると、街自体に活気が無く、人通りもまばらだ。
帝国の支配下と言うことが、影響しているのかもしれないと、思っていると、酒場らしきところから、人が放り出されてきた。
良く見てみると、見覚えのある顔だった。
アルビオン軍の指揮官だったパイソンだ。
男は、随分と酔っ払っているようで、足取りも怪しい。
すると、パイソンが、こちらに気づいた。
「ひぃっ!?〈銀髪の悪魔〉っ!?」
と、言って、慌てて、立ち去るパイソン。
それを見送るユキヤ。
(〈銀髪の悪魔〉って、前にギルドでも言われたなぁ?流行ってるか?)
と、遠ざかるパイソンを見ていると、ルメールが、
「あの様子なら、当分は、エルフを襲おうとしないだろうな。」
と、言ってきた。
なので、ユキヤも、
「〈銀髪の悪魔〉って、呼ばれるのは、納得しませんけど、
あの様子なら平気そうですね。」
と、不満そうに言った。
それからは、馬車を扱っているところを探して、二頭引きの幌付きの馬車を購入した。
ルメール曰く、やや割高だと言われた。
恐らく、重税をかけられているのだろうと、ルメールが言った。
とにかく、移動手段を手に入れたユキヤ達は、進路を北へと向けた。
2日程かけて、アルビオン王国を抜けると、荒れ果てた大地に辿り着いたユキヤ達。
何処を見渡しても、草一本すら生えていない。
不思議に思い、ルメールに質問するユキヤ。
「ルメールさん、此処っていつ頃から、こんな感じなんですか?」
すると、ルメールが、
「わからん。私が、魔の森の監視をする前は、街もあったはずだ。国の名前は・・・すまん忘れた。」
と、言ってきた。
「それじゃあ、S級の魔物に襲われたとか?」
と、ユキヤが聞くと、
「大昔に、S級の魔物を使役しようとした国があった事は、知ってるか?その国は、結局、S級の魔物の怒りに触れて滅んだと言われている。此処のように、大地が乾き、空白地域になっている。ただ、その場所は、此処より北、ホルスターの北西部だな。」
と、歴史について教えてくれた。
「S級の魔物の使役ですか。なんか、ダンジョンに居た魔王を思い出しますね。」
と、ユキヤが言うと、
ルメールが、
「ヒュドラをペットだと、ぬかしていたな。」
と、魔眼にかけられた事を思い出したのか、怪訝な顔つきで語った。
すると、ユキヤが、
「魔王なら分かりますが、人がS級の魔物なんか使役出来るものなんですか?」
と、訪ねると、
ルメールが、
「ほぼ、不可能だろう。だから、その国は滅んだ。」
と、否定した。
それを聞いたユキヤは、
「でしょうね。そんな事が人に可能なら、その国に、大陸が征服されていても、おかしくないですもんね。」
すると、ルメールが、
「確かにな。もし、帝国なんかが、その力を手に入れていたら、間違いなく利用するだろうな。」
と、帝国の危険性を示唆してきた。
すると、ユキヤが、
「世界樹を狙っているぐらいですからね。」
と、その意見に同意した。
そして、更に、
「それじゃあ、その太古のS級の魔物が、再び、現れた線は?」
と、質問すると、
ルメールは、
「いや、ないな。もし仮にそんな事があれば、私の耳に入って来ない訳がない。」
と、その線は、否定した。
なので、ユキヤは、
「それじゃあ、なんで此処は、こんなにも荒れているんでしょう?」
と、質問すると、
ルメールが、
「わからん。もう少し進めば、街も見えてくるかも知れん。」
と、言うので、
ユキヤも、
「そうですね。しばらくすれば、街の一つや二つあるでしょう。」
と、同意した。
しかし、それからも、荒れ果てた大地が続くだけで、街どころか、村さえも見つかることはなかった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。
宜しくお願いします。




