嫉妬の魔人
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
からくも、ヒュドラを倒したユキヤとルメール。
流石の二人も疲労の痕が、見て取れる。
S級の魔物なら、素材になるだろうと、アイテムファイルに入れようと、ヒュドラの死骸に近づいた時、それは起こった。
「・・・パチパチ、パチパチ。」
ダンジョン内とは思えない拍手の音。
すると、一人の男が、ヒュドラの影から、姿を現す。
突然の事に、固まる二人。
そんな二人を置き去りにして、男はヒュドラの前に立つ。
髪は、霞んだ銀色。
瞳の色は、金色で、猫のような眼球をしている。
年の功は、20代後半くらいだろうか。
前世のスーツなようなものを着ている。
そして、明らかに人とは違う部分があった。
尻尾だ。
倒した竜のようなウロコに包まれている尻尾が生えている。
その拍手はしばらく続いた後、ピタリと止まり、男が話し出す。
「いや〜、実に良いものを見せてくれた、勇敢な者たちよ。」
と、賛辞を述べた。
更に、
「まさか、ヒュドラが倒されるとは・・・。」
と、言って、暫し沈黙した後。
「この子は、私のペットでね。」
と、とんでも無いことを、口にする。
すると、先程までの、落ち着きはらった態度から、一変、
「よくもやってくれたなっ!クズ共っ!!!」
と、怒りをあらわにした。
慌てて、臨戦態勢を取るユキヤたち。
すると、その男は、
「お前たちには、罰を与えるっ!」
と、言って、両の眼が、赤く光る。
魔眼だ。
すぐに、ユキヤは気付いた。
しかし、ハニーパジャーが言ってたように、魔眼持ちには、魔眼が効かない。
ユキヤが魔眼持ちだと知らない男は、可笑しそう顔で、こう告げた。
「二人で殺し合え。」
すると、突如、ルメールが、ナイフで斬りつけてきた。
慌てて、回避するユキヤ。
「ちょ、ルメールさんっ!?どうしたんですかっ!?」
再び、斬りかかるルメール。
かわす、ユキヤ。
それを見ていた男は、違和感を覚えた。
「ガキっ!!何故、殺し合わん!?」
すると、ユキヤは、男に対して、
「ルメールさんに、何をしたっ!?」
と、説いた。
それを聞いた男は、
「ガキっ!貴様、魔眼持ちかっ!!」
と、問いかけてきた。
すると、ユキヤは、
「そうだっ!!だから、ルメールさんに何をしたっ!?」
と、問いかけた。
すると、男は、笑いながら、
「はははっ!!まあいい。その女には、効いたようだっ!」
と、答えない。
なので、更に、問いかける。
「何をしたって、言ってるだろうっ!!」
すると、男は、
「冥土の土産に教えてやろうっ!その女には、〈嫉妬の魔眼〉をかけた。今は、お前が、憎くて仕方がないだろうっ!!」
と、答えた。
(〈嫉妬の魔眼〉っ!?魔王かっ!!」
と、判断しながら、ルメールの刃をかわすユキヤ。
「さぁ、殺せっ!!」
と、叫ぶヘッケラー。
すると、ユキヤは、
「すいません、ルメールさんっ!」
と言って、自分の魔眼を発動する。
地に膝をつき、やがて倒れ込むルメール。
どうやら、魔眼の効果で、気を失ったようだ。
それを見ていたヘッケラーは、
「ちっ、魔眼を使いやがったか!」
と、悔しがっていた。
すると、ユキヤは、ヘッケラーに向かって、
「許さんっ!!」
と、言って、飛びかかる。
突然のユキヤの行動に、虚を着かれたヘッケラー。
ユキヤは、ヘッケラーに飛びかかると、まずは、その憎たらしい顔を、おもいっきりぶん殴ったっ!
水平に吹き飛ぶヘッケラー。
その先に回り込むと、今度は、ヘッケラーの背中を蹴り上げるっ!!
宙に浮かぶヘッケラー。
ユキヤは、更にジャンプして、ヘッケラーの頭に、踵落としをキメるっ!!
「ドッカーーン」と、地面にめり込むヘッケラー。
「スタッ」と、地面に降り立つユキヤ。
しばらく待っても、ヘッケラーが動かないので、終わったかなっと、怒気をおさめるユキヤ。
しかし、「ガラッ」っと、音立てて起き上がるヘッケラー。
そして、自分の口から、血が垂れている事に気づき、怒りをあらわにするヘッケラー。
「血っ!?血だとっ!?おのれ、ガキっ!許さんっ!!」
と、言って、変貌していくヘッケラー。
スーツの上着が弾け、身体中に、竜のウロコが浮かび上がる。
更に、頭にはツノが生え、爪も鋭く伸びていく。
突然のヘッケラーの変貌に、驚いていると、目にも止まらぬ速さで、ユキヤに近づき、その鋭い爪を、振り落とした。
咄嗟に、両手をクロスして、その攻撃を受けるユキヤ。
先程と、真逆のように、吹き飛ぶユキヤ。
その吹き飛んだユキヤの横に、回り込んだヘッケラーは、強烈な蹴りを、ユキヤの横腹に叩き込むっ!!
真横に吹き飛び、壁にめり込むユキヤ。
「ゴッホ!ゴッホ!っと膝立ちの姿勢で、口から血を吐くユキヤ。
とどめを刺そうと、近づくヘッケラー。
膝立ちの格好から、立ち上がり、何やら覚悟を決めたユキヤ。
実力の差に、諦めたのかと、ヘッケラーが思った時、それは起こった。
ユキヤが、叫ぶ。
「術式強化・イカズチっ!!」
すると、身体が、黄色に光りだし、「バチバチ」と、静電気、いや雷を身に纏ったユキヤ。
〈術式強化・イカズチ〉
ユキヤオリジナルの魔法。
雷魔法で、身体強化し、雷のような速さで、行動出来る魔法。
突然のユキヤの変貌に、脚が止まるヘッケラー。
すると、まさに電光石火の速さで、ヘッケラーに接近して、怒涛のラッシュをかますユキヤ。
対するヘッケラーは、ユキヤの速さについて行けず、ズダボロになっていく。
そんなヘッケラーにとどめとばかりに、腹に拳を叩き込むユキヤ。
〈迅雷発勁〉
そう名付けた、拳に雷魔法を収束させて、相手の身体の内側に、叩き込む技を繰り出し、ヘッケラーの身体中に、電撃をお見舞いするユキヤ。
喰らったヘッケラーは、血反吐を吐き、プスプスと煙を立てて、地にふせた。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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