いざ、ヤマト国へ
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
名誉騎士の授与式と、黒歴史とも呼べるパーティーを、終えて翌日。
ユキヤ達は、王城に別れを告げて、ヤマト国に向けて、馬車を走らせていた。
「そう言えば、ユキヤ嬢。」
と、ルメールが言うと、
「僕は、男ですっ!!」
と、返すユキヤ。
しかし、悪ノリしているルメールは、今度は、
「すまん、すまん。ユキヤ・カナモリ卿。」
と、更に揶揄ってきた。
それに対して、ユキヤは、
「僕は、自分が貴族だなんて認めてないですからねっ!」
と、貴族任命されたことを嫌った。
すると、ルメールは、
「いいじゃないか、カナモリ卿。ルメール・カナモリ。うん、いい響きだっ!」
なんて、言っている。
(・・・何処がいい響きなんだっ!?違和感ハンパないじゃないか・・・。)
和洋折衷なような名前に、不満を感じていると、
「・・もう少し、滞在してても良かったんじゃないか?」
と、やっとまともな質問をしてきた。
それに対して、ユキヤは、
「いえ、目的地は、ヤマト国なので。」
と、返した。
本心では、
(・・あそこに居たら、ずっと女の子扱いだ。冗談じゃない。)
と、思っていた。
すると、ルメールは、
「そんなにヤマト国に行きたいのか。何故だ?」
と、質問してきたので、
「ヤマト国にある、米が食べたいんです。」
と、答えてしまった。
すると、ルメールが、
「〈コメ〉?〈コメ〉とはなんだ?」
と、尋ねてきた。
(しまったっ!つい、地球の感覚で、米って言ちゃった!?
)
と、失言したと思い、慌てて、
「間違えました。〈コメ〉じゃなくて、〈イネ〉です。」
と、取り繕った。
「ああ、〈イネ〉か。ヤマト国の主食らしいな。私は食べたこと無いが、ユキヤはあるのか?」
と、質問してきた。
(・・記憶喪失の設定だもんなぁ。ここは、無難に・・。)
「いえ、ありません。だから、食べてみたいんじゃないですか。」
と、嘘ぶいた。
「そういうものか?私には理解できん。」
と、反対意見を述べる、ルメール。
「と、とにかくそう言う訳なので、早く、ヤマト国に行きたいんです。」
と、誤魔化すユキヤ。
「まぁ、新婚旅行だから、何処でも良いがなっ!」
と、未だに、そこから、離れないルメール。
もう既に、そこら辺は諦めているので、ツッコミも入れる気にもなれず、あえてスルーするユキヤだった。
馬車を走らせて、数日後、ついにヤマト国に到達した。
街道を走らせていると、横目に、田園らしきものが、目に入り出した。
(やっぱり、稲だ。これで、米が食べられる!)
と、馬足を急かすユキヤ。
すると、街道の先に、待望の街らしきものが、目に入ってきた。
(良しっ!街だっ!!早速、ギルドを探して、〈イネ〉の事を聞いてみようっ!)
そのまま、馬車を走らせて、街の中に入るユキヤ。
すると、見覚えのある建物がある事に気がついた。
(か、瓦だっ!瓦屋根だ!まんま日本じゃないか?中世の建物ばかり見て居たので、凄く懐かしい。もしかして、戦国時代的な、感じなのかな?)
と、思っていたが、道行く人達の格好は、自分達と大差なかった。
(和服じゃない?まんま、現代の日本じゃないかっ!文明の発達具合はどうなんだ?)
と、期待を膨らませるユキヤ。
しかし、実際は、やっぱり異世界。
電柱もなく、やはり電気は通ってないようだ。
(違和感がハンパ無いなぁ。まぁいいや、とりあえず、ギルドに行こう。)
と、思い、道行く人に、ギルドの場所を教えてもらい、ギルドに到達したユキヤたち。
早速、ギルドの扉を開けて中に入ると、そこでも、見覚えのあるモノを、目にする。
(刀だっ!冒険者の腰にさしてあるのは、どう見ても刀だ。太刀?種類は分かんないけど、刀には違いない。)
そう、ヤマト国の、冒険者や兵士の主力武器は、刀なのだ。
そんな風に、アンバランスな格好に、目を奪われていると、更に、ある事に気づいた。
大体の人の髪色と、瞳の色が、黒かったのだ。
ルメールも髪は黒い。キューティクルがかかったような漆黒の黒だ。でも、瞳の色は金色だ。
日本人。
まさに、そう思われる容姿の人達がいる。
なんか、無性に懐かしく思えた。
同郷の人に会えたような気分になり、いっそ、ヤマト国に移住してしまおうかと、思い出すユキヤ。
キョロキョロしながらも、受付カウンターに足を運ぶ。
勿論、受付け嬢さんも、黒髪、黒目。
いつもより、テンション高めに、受付け嬢に声をかけた。
「こんにちはっ!!」
ユキヤの余りにも、元気な挨拶に、気持ち良く応える、受付け嬢。
「はい、こんにちは♪」
気を良くしたユキヤは、早速、〈イネ〉の入手先を尋ねる。
「あの、つかぬ事をお尋ねしますが、〈イネ〉の購入出来るところを教えてもらえませんか?」
と、年齢にそぐわない丁寧な言葉使いに、感心する受付け嬢。
ユキヤの対応に、好感が持てたのか、普段はされない質問に対しても、丁寧に答えた。
「はい、存じておりますよ。〈エチゴ屋〉さんなら、食材関係のものは、全て取り扱っていますよ。」
(〈エチゴ屋〉っ!まんまじゃないかっ!)
と、更にテンションが上がるユキヤ。
すると、受付け嬢は、更に、
「詳しい場所をお教えしますよ。」
と、嬉しい事を言ってくれた。
「是非、お願いしますっ!」
と、懇願するユキヤ。
すると、そのやり取りを見ていたルメールが、
「ユキヤ、ギルドは案内所ではないぞ。」
と、釘を刺してくる。
そのやり取りに苦笑しながら、
「構いませんよ。」
と、言う受付け嬢。
それに対して、ルメールは、
「うちの者がすまん。」
と、謝った。
そんなやり取りは、どうでもいいユキヤは、「早く、早く。」と、急かす。
すると、受付け嬢は、素早く簡易な地図を書いてくれた。
それを受け取ったユキヤは、
「ルメールさんっ!さぁ、早く行きましょうっ!!」
と、ルメールまでも、急かす。
ルメールは、このままだと、また、勝手に暴走しそうだと思い、慌てて、ユキヤのあとを追う。
「待てっ!ユキヤっ!宿はどうするんだっ!?」
と、制するが、ユキヤは止まらない。
「宿は後で、なんとでもなりますっ!とにかく、〈イネ〉ですっ!!」
と、言ってギルドを飛び出すユキヤ。
慌てて、追いかけるルメール。
ヤマト国に到達早々、慌ただしい一日目がスタートした。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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