お説教と授与式
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
今、ユキヤは、苦境に立たされていた。
A級をいとも容易く倒したユキヤがだ。
理由は簡単。
ルメールの長〜いお説教の最中だったからだ。
再び、単身で事件(?)を解決してしまったユキヤ。
ルメールが、キヤノン王国の国王との謁見を行なっている最中に、あっさりとA級の魔物を駆逐してしまったユキヤ。
またしても、単身で戦ったことに対する、お説教だった。
ルメールは、言う。
「・・・これだから、ユキヤはひとりにさせられんっ!いかに、ユキヤが強いと言っても、相手は厄災級だ。何が起こるかわからん。万が一ということもある。こらっ!!聞いているのかっ!だいたい、ユキヤは普段から・・・だぞっ!!絶対だぞっ!!そもそも、ユキヤは・・・。」
などと、永遠とも思える程続く、お説教の数々。
ユキヤはユキヤで
(いつもは、言葉のキャッチボールが出来ない上、甘々のベッタリなのに、こういう時だけは、まともなんだよなぁ〜。
所謂、ツンデレさんってやつだ。早く、終わらないかなぁ)
などと、2度目もあってか、落ち着いて現状を判断するユキヤ。
ユキヤの願いは叶うことなく、ひたすら、ヒートアップしてお説教を続ける、ルメール。
「・・・だからな、おいっ!聞いているのかユキヤっ!!」
と、お説教はまだまだ続く。
(ショタコンのうえ、ツンデレ。・・・重症だな。)
など、考えていると、
「・・だから、明日は、王城に行くからなっ!」
と、ルメールが言ったところで、流石に反応するユキヤ。
「えぇっ!!なんで王城に行かないといけないんですかっ!?」
と、反応してしまう。
すると、ルメールの怒りに油を注いでしまったようで、
「やっぱり聞いてないじゃないかっ!!A級の魔物を屠ったのだぞ。街の、いや国の危機を救ったのだ、当然、授与式に決まっているじゃないかっ!」
と、怒るルメール。
「じゅ、授与式ですって!?そんなのいりません!なんとかなりませんか!?」
と、懇願するユキヤ。
しかし、ルメールは、首を横に振って、
「ならんっ!友好国の英雄の凱旋だ。取り消せる訳ないだろうっ!」
と、無理だと言う。
「ぼ、僕は、、英雄なんかじゃありませんっ!!中止を希望しますっ!?」
と、駄々をこねるユキヤ。
しかし、ルメールは、
「友好国の姫として、許さんっ!明日は、大人しく、表彰されろっ!!」
と、お姫様権限を行使してきた。
「それが、出来ないなら、ヤマト国への旅は終わりだっ!!私とすぐに結婚して、魔の森に移住だっ!!」
と、最終勧告をしてきた。
「そ、それは困りますっ!!僕は、どうしても、ヤマト国に行かないとならないんですっ!?」
と、慌てて、弁解するユキヤ。
「なっ、ならば、諦めて授与式に出ろっ!!」
と、結婚を拒否されたのかと勘違い(?)して、更に、怒り出すルメール。
この不毛な会話(お説教)は、朝まで続くのだった。
明けて、翌日。
ほとんど睡眠を取れなかったまま、ユキヤ達は、キヤノン王国の王城。謁見の間にいた。
来る途中の街並みは、過去のB級の襲撃の傷跡が、未だ残っており、復旧作業があちらこちらで、行われていた。
ブルドーザーなどの重機がない世界だ。
全てが手作業ないしは、土魔法の使える魔法使い達が、土や瓦礫を片付けて、作業をしていた。
B級ですら、この有様だ。
A級の襲撃が、あったら、街は壊滅。しいては、国の崩壊すらあったであろう。
そんな街中を進んで、今まさに、王城での授与式が、行われようとしていた。
慣れない形式ばった式典に、戸惑うユキヤ。
かえって、こういう場に慣れているルメールは、凛とした佇まいで、式典に臨んでいた。
謁見の間では、王座に人当たりの良さそうな老人が、満面の笑みを浮かべている。
更に、壁際には、主要な貴族と思われる人達が、ズラリと並んでいた。
そんな場違いな場所で、ユキヤは、カチンコチンに固まっていた。
そんなユキヤを尻目に式典は、どんどん進んでいく。
周りの貴族からは、
「あんな子供が、Aランク冒険者など信じられん・・。」
や、
「まだ、小さな少女ではないか?」
などなど、声が上がっている。
一方、ユキヤはカチンコチン。
ルメールも、式典中と言うこともあり、ユキヤの性別勘違いを指摘することはない。
ただ、見守っているだけだ。
式典は、更に進む。
宰相らしき人がなにやら、ユキヤの功績をたたえているが、ユキヤの耳には届かなかった。
ただ、唯一、耳に入ってきたのは、〈名誉騎士〉に任命するとのことだった。
〈名誉騎士〉
国に多大なる貢献した者に与えられる、称号。
国の政ごとには、関与する必要が無いが、国内で、子爵級の権限を持つことの出来る階級だった。
いきなり自分が、貴族になり、戸惑うユキヤを放置して、式典は終了した。
家名はどうするのか、との質問に対して、慌てて、「カナモリ」にしてくださいと、答えてしまったユキヤ。
ユキヤ・カナモリ
新しい貴族の誕生だった。
式典が終わると、ユキヤは、別室で、着替えをさせられていた。抵抗する暇もなく、あれよあれよと、メイドさんらしき人達に、揉みくちゃにされるユキヤ。
出来上がったのは、豪華な装飾品と、レースの入った純白のドレスを着た、美少女がいた。
やり切った感の満足そうな笑顔で、「お綺麗ですよ」と、話しかけてくる、メイドさん達。
一方のユキヤはと言うと、ゲンナリしていた。
「僕は男ですからっ!」
と、何度も伝えたが、伝わらなく、どこぞのご令嬢のようないでたちにあっという間に、早変わり。
髪には、宝石を散りばめた髪飾りが、つけられ、薄らと化粧もしている。
ガラス(?)製のヒール靴もはかされ、まるで、某物語の、カボチャの馬車に乗てきた○ンデレラのようだった。
頑なに、パーティーへの参加を拒否するユキヤ。
そこへ、赤いドレスに身を包み、髪は束ねてアップした女性。ルメールが現れた。
ユキヤを一瞥した後、片方の鼻の穴から、鼻血を垂らす変態さんだ。
駄々をこねるユキヤの腕を掴んで、パーティー会場へと、脚を進めるルメール。
一方、慣れない靴とスカートで、足取りの怪しいユキヤ。
パーティー会場に到達すると、あちらこちらから、
「あれは、何処のご令嬢だ?」
「て、天使だっ!!」
「・・・名誉騎士らしい、うちの息子の嫁に欲しいな。」
などの声が上がる。
一方のユキヤは、と言うと、
(・・・何処が名誉騎士なんだ!?これじゃあ、くっ殺騎士だよ。)
と、虚な眼で、会場にいた。
そんな、ユキヤに、貴族達が群がり、
「私は何々家の者です。」
や、
「我が家の息子と結婚して欲しい。」
などと、声がかかる。
すると、隣りにいたルメールが、
「ユキヤは、私の嫁だっ!!」
と、意味のわからない事をほざいている。
しかし、仮にも隣国の王女。
その剣幕と、地位の高さから、すごすごと、立ち去る貴族達。
まさにカオスであった。
そんな中、ユキヤは、
(もういっそ、カボチャの馬車が迎えに来ないかぁ。)
などと、現実逃避の真っ只中。
(でも、カボチャの馬車じゃあ、靴、脱がないとダメか?求婚されるの?王子に?あの国王の息子じゃあ、相当な歳だろうなぁ?ロリコン?犯罪臭、プンプンだぁ〜。そうじゃなくても、既に、他からも求婚されてるし・・・。)
などと、勝手に王子を犯罪者、異常性癖者扱いするユキヤ。
式典は、夜遅くまで続くのであった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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