キヤノン王国
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
ユキヤ達の旅は順調だった。
時より現れる魔物も、SランクとAランクの二人には相手にならず、ただ、蹂躙されるだけだった。
おかげで、馬足も軽く、3日半でキヤノン王国の国境を越えた。
今日は久しぶりの街だった。
やっと、まともな寝床と、風呂に入れると思い、気持ちにも余裕が出来た。
ただ、初の国外、初めての街ということもあり、まずは、情報収集の為、ギルドへ向かった。
余り大きな街ではなかった為、意外にあっさり、ギルドが見つかった。
ギルドに入ると、冒険者が出払っているのか、閑散としていた。
まあ、依頼を受けるつもりもないので、気にせず、受付カウンターへと向かう。
受付カウンターで、受付け嬢に宿屋の場所を聞き、早速、宿屋へ向かうユキヤ達。
やっと一息つけたと、今は、食堂で夕食を食べていた。
すると、近くの席に座っていた客達の話し声が耳に入った。
「それじゃあ、あの噂は、本当なのか?」
「あぁ、厄災級が、現れたらしい・・・。」
「災害級のあとに、更に厄災級かよ・・・。」
「・・・もうこの国は終わりだ・・・。」
「そんなことはないっ!!だから今、冒険者を召集してるんだろっ!?」
「災害級ならまだしも、厄災級だぞっ!?冒険者がどれほど集まったところで、倒せるものかっ!」
「でも、騎士団も一緒に戦うらしいじゃないか?可能性はゼロじゃないっ!!」
などと、口論のような会話が聞こえてくる。
すると、ユキヤは、
「厄災級って、確かA級の魔物でしたよね?」
と、ルメールに質問した。
すると、ルメールは、
「そうだ。B級が災害、A級が厄災、S級が天災級だ。」
と、答えた。
「今、その厄災級が出たって言ってましたよね?」
と、ユキヤが返すと、
「ああ、私にもそう聞こえた。」
と、応えるルメール。
「魔の森から、溢れたんでしょうか?」
すると、ルメールは、
「わからん。神聖騎士団がしくじったのかも知れん。」
と、答えた。
ルメールの言は、的を得ていて、神聖騎士団の取りこぼした魔物が、このキヤノン王国に流れついていたのだ。
「だから、ギルドが閑散としていたんですね。」
と、ユキヤが言うと、
「ああ、国中のギルドから冒険者を募っているのだろう。」
と、ルメールが応える。
それに対して、ユキヤは、
「僕達も、参加した方が良いのでは?」
と、ルメールに聞いた。
「少し、急いだ方が、良さそうだな。」
と、答えるルメール。
「急いでシンセーに向かいましょうっ!」
と、急かすユキヤ。
対して、ルメールは、
「シンセー付近とは限らん。まずはギルドで正確な情報を集めてからだっ!」
と、焦るユキヤを諭す。
「っ、そうでしたね。それじゃあ、明朝、ギルドに行ってみましょう。」
と、話合った。
翌朝、ユキヤたちはギルドに来ていた。
厄災級出現の真相を知る為だ。
受付けカウンターへ脚を運ぶユキヤたち。
そして、受付け嬢に、A級の魔物が出たのか、聞いてみた。
すると、受付け嬢は、
「ハイっ!シンセーの東側で発見報告があがっております。」
と、答えた。
すると、ルメールは、
「・・・やはり、東側か。」
と、呟いた。
すると、受付け嬢は、
「何か心当たりが、あるのですか?」
と、質問してきた。
対して、ルメールは、
「・・・ああ。」
と、気まずそうに答えた。
すると、受付け嬢は、
「貴方達も参加されるおつもりですか?」
と、聞いてきた。
そこで、ルメールは、腹を括ったのか、
「私と彼は、SランクとAランク冒険者だ。」
と、暴露した。
すると、流石に驚いたのか、
「SランクとAランクっ!?」
と、素っ頓狂な声を上げた。
そして、
「ぜ、是非、討伐に参加してくださいっ!!」
と、懇願してきた。
それに対して、ルメールは
「すぐに向かうっ!」
と、言って歩き出した。
それを追いかけるユキヤ。
こうして、ただ通りすぎるはずだったはずの、キヤノン王国で、厄災級との戦いが、始まるのだった。
急ぎ、シンセーへ向かうユキヤ達。
シンセーに到着したのは、2日後だった。
まずは、シンセーのギルドに向かうとユキヤは思っていたが、ルメールが、
「まずは、王城へ向かうっ!」
と、言ってきた。
「何故、ギルドではなくて、王城なんですか?」
と、ユキヤが聞くと、
「私は、友好国であるホルスターの王族だっ!まずは、国王と話をしてから、そのあとにギルドだっ!」
と、珍しくまとも事を言ってきた。
「それじゃあ、僕はお邪魔なので、先にギルドにいってますね。」
と、言うと、渋々、了承してくれた。
ルメールと別れたユキヤは、街中でギルドの場所を聞き、先にギルドに向かっていた。
ギルドに到着すると、数多くの冒険者が集まっていた。その隙間を縫って歩き、受付カウンターにたどり着くユキヤ。
早速とばかりに、受付け嬢に、討伐参加の意志を伝える。
「A級の討伐依頼を受けにきました。」
と、伝えると、受付け嬢は、
「今回、召集がかかっているのは、Cランクまでです。」
と、討伐参加を断った。
すかさず、ギルドカード出すユキヤ。
「僕は、Aランクです。問題ありません。」
と、答えた。
ギルドカードとユキヤを見比べる受付け嬢。
慌てて、
「し、失礼しましたっ!?」
と、謝ってきた。
(・・・こんな見た目だもんなぁ〜。間違えるのも、無理もない。)
すると、周りにいた冒険者たちが、
「っ、あんな子供がAランクだとっ・・・。」
「や、やった、勝てるぞっ!」
「美少女じゃないかぁ〜。よし、求婚しようっ!!」
「うわっ、サイテー。ロリコンっ!」
などと、呟きあっている。
(・・・相変わらず、少女と思われるなぁ。ただ、今は、訂正してる暇はない。早く討伐しないと・・・。)
外野の声は、無視して、再び、受付け嬢に話しかけるユキヤ。
「A級のとのことですが、種類はなんですか?わからなかったら、特徴だけでも良いです。分かっていることを教えてください。」
と、言うと、
「・・・目撃されたのは、キマイラです。シンセーから、東の森で発見されました。」
と、教えてくれた。
すると、ユキヤは、
「東の森ですね、分かりました。行ってきますっ!」
と、走り出してしまった。
慌てて、止める受付け嬢。
「ま、待ってくださいっ!?今、騎士団からも応援が向かっていて、冒険者と一緒に包囲網を立てる作戦を・・・。」
受付け嬢が、言葉を言い切る前に、もう居なくなってしまうユキヤ。
街中を飛ぶように、駆け抜け、一気に東門を抜けた。
そのままの勢いで、森の中に突入する。
(闇雲に探しても、見つからない。魔力探知の魔法を試してみよう。「サーモっ!」)
魔法を発動すると、魔力の波動が伝わってくる。
(これは・・違う。それならこっち・・違う。っ、これだ!他のやつより魔力の保有量が、馬鹿デカい。間違い無いだ、こいつだっ!!)
魔力の保有量の大きさを比べて、一番多いやつを発見!
すぐさま、そちらに向かうユキヤ。
(キマイラか、前に倒したことある魔物だ。雷魔法で倒せたはず。)
すると、遠目でもみても、すさまじい魔力の固まりだ。
そう判断すると、すぐさま、魔法の演唱に入る。
「ライトニングっ!!」
そう、ユキヤが返すと叫ぶと、極太の雷が、天から降り注いだ。
一瞬の出来事だった。
キマイラは、言葉を発する暇もなく、絶命していた。
ただの黒ズミが、そこにはあった。
念のため、〈サーモ〉で、辺りを再度、確認するユキヤ。
すると、「ふう」と言って息を吐く。
どうやら、もう周囲に危険はないようだ。
キマイラだったもののそばまで寄ると、アイテムファイルに突っ込むユキヤ。
(あとは、ギルドに寄って、報告だなぁ。)
と、あっさり、依頼を終わらせるユキヤ。
(なんか、忘れてる気もするけど、気のせいだよな?)
と、ルメールのことをすっかり忘れていたユキヤ。
厄災級は雷魔法で倒した。
しかし、この後、ユキヤ自身にも、特大のカミナリ(説教)が落ちるのだった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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