午後の授業と宿屋のエルフ
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
午前の授業を終え、いつものように、美味しい昼食をご馳走になり、満腹感から、やや眠気を感じる午後。
そんなユキヤには、お構いなく、午後の授業が始まる。
女教師が、
「午前中は、南方のお話をしたので、午後は、北部の話を致しましょう。」
と、授業を再開する。
眠い眼を擦りながら、女教師に言葉に耳を傾けるユキヤ。
「まずは、ここホルスターの隣国、キヤノン王国。ここは、
冒険者のユキヤ君なら、よく知っていると思いますが、魔物の襲撃により、王都シンセーの街が襲われて、今も復興に勤しんでいる国です。」
と、言った。
(キヤノン王国?シンセー?魔物に襲われた?・・・やばっ!?知らないんですけど!?・・・とりあえず、知ったかぶりしよう。)
などと、何食わぬ顔で、授業を受けるユキヤ。
更に、女教師の話は、続く。
「キヤノン王国は、ホルスターの友好国ですので、ホルスターからも、支援を行なっていますが、未だ、復興の目処がたっておりません。国を挙げて、支援しているのです。お二人も、その心づもりで、キヤノン王国と、接してくださいね。」
と、忠告を受ける。
(キヤノン王国かぁ。行くことがあったら、高難度の依頼を積極的に受けてあげよう。少しでも、魔物の脅威が減れば、復興の役に立つだろう。)
と、思うユキヤ。
更に、女教師は、話を続けて、
「その更に北部にある国は、ヤマト国。
主要な交易品は、お二人もよく知っている金貨に使われている金で、鉱山業が盛んです。
あと、私は食べたことは無いのですが、主食に、〈イネ〉なるものを食しているそうです。
コチラとも友好国の間柄で、皆様がよく口にする食事に使われている〈チョーユ〉や、〈ソース〉などの調味料を、彼の国から、輸入しています。」
と、言った。
(ヤマト国っ!?まんま日本のことじゃないのかっ!?あと、〈イネ〉って、言ったな。米ことじゃないか?
・・・この世界にも、米があるのかっ!?
食べたいっ!!
刺身に米、最高じゃないかっ!!
あと、〈チョーユ〉と、言ったな。多分、醤油のことだ。輸入してたんだぁ〜。って、ことはだよ、大豆があると言う事だ!?醤油だもんなぁ〜。
醤油があるなら、きっと味噌もあるはずっ!!
米に、刺身、味噌汁。
完璧だっ!!
刺身定食、和食だぁ!!!)
と、ひとり興奮するユキヤ。
一方、何故ユキヤが、急に興奮したのか、何かのびんせんに触れてしまったのか、分からず、戸惑う女教師。
「ゆ、ユキヤ君っ!?どうかしたかしら!?何か説明に不備があったのかしら!?」
と、尋ねてきたので、
「いえっ!!ただ、ヤマト国に行きたいなぁって、思っただけですっ!!!」
と、力強く返事を返す、ユキヤ。
そのあまりにもの、力の入りように、ユキヤが、ヤマト国に移住してしまうのでないかと、不安になるエミナ。
「ゆ、ユキヤ様っ!まさか、ヤマト国に移住なさるおつもりですかっ!?」
と、焦ったように、たずねるエミナ嬢。
それに対して、
「いえ、ただ、ヤマト国の食文化に触れてみたいだけですっ!!」
と、更にエミナを、不安にさせる発言をするユキヤ。
「本当の本当ですね?移住する訳ではないのですねっ!?」
と、しつこく確認するエミナ嬢。
すると、ユキヤは、
「はいっ!!ホルスター、ツペンタークは過ごしやすいので、離れるつもりはありませんよ?」
と、返事をした。
その回答に安心したのか、エミナ嬢は、ホッと、息を吐いた。
すると、そのやり取りとみていた女教師は、まだ授業中ですよっと、いうように、わざとらしく、
「ごほんっ!」
と、咳をした。
慌てて、居住まいを整える、ユキヤとエミナ嬢。
「ユキヤ君とエミナお嬢様が、仲が宜しいのは、分かりましたが、まだ、授業中ですよ。私語は慎むように。」
と、諭されてしまった。
「「すいませんっ!!」」
と、謝る二人。
その後の、授業は静かに受けるのだった。
午後の授業も終わり、ハドリアス邸をあとにするユキヤ。
宿屋に戻ると、いつものように、店員さんが、
「あっ、おかえりなさ〜い。」
と、声をかけて来た。
そこで、ユキヤは、先程の授業の内容が、気になり、店員さんに質問した。
「ただいま戻りました。あの、つかぬ事をお尋ねしますが、店員さんは、ハーフエルフですよね?ご両親のどちらが、エルフなんですか?」
と、少し突っ込んだ質問をした。
すると、店員さんは、少し困ったような顔して、
「はい。私はハーフエルフです。何かおかしかったでしょうか?不快な思いをさせてしまっていたのなら、謝ります。あと、厨房で料理を行なっている父が、エルフです。」
と、気を使わせてしまった。
慌てて、弁解するユキヤ。
「いえ、店員さんとお宿には、大変良くしてもらっています。不備なんてありません!誤解させてしまって、申し訳ありません。ただ、自分がエルフに会った事がなくて、興味本位で質問しただけです。」
と、謝罪した。
それに安心したのか、店員さんが、
「そうでしたか。確かに、街中にエルフがいたら、珍しいですもんね。」
と、応えてくれた。
「父は、エルフでも珍しいタイプの人で、人間の国に出てきて、母と結婚したんです。」
と、街に住んでいる理由を教えてくれた。
それに対して、ユキヤは、
「〈迷いの森〉でしたっけ、お父さんは、そこのご出身なんですか?」
と、質問した。
すると、
「えぇ、そうです。良くご存じですね。ただ、私はこの街出身なので、詳しいことはわかりませんが。」
と、店員さんが答える。
「お父さんに会って、お話することは、可能ですか?」
と、質問すると、
少し、困った表情をして、店員さんが応えた。
「・・・父は、寡黙であまりおしゃべりをしないので、ご期待に添えないかも知れませんが・・・。」
と、申し訳無さそうに言う。
「僕は構いません。少しだけ、聞きたいことがあるだけですから。」
と、お願いをする。
すると、
「・・・では、父を呼んできますね。」
と、言って、厨房に向かう店員さん。
しばらく待っていると、店員さんと一緒に、店員さんと同じ薄い緑色の髪で、耳の長い年若い男性が現れた。
男性に向かい、
「お忙しいところすいません。」
と、謝ると、
「・・・別に構わない。」
と、返事が返ってくる。
そこで、思い切って質問をする。
「〈迷いの森〉のご出身なんですか?」
と、問うと
「・・・そうだ。」
と、返ってくる。
「〈迷いの森〉の事、教えてもらえませんか?」
と、再び、質問すると、
少し間を空けて、
「・・・悪いが、出来ない。」
と、返されてしまった。
すると、店員さんが、
「お父さん、少しぐらい、いいじゃないっ?」
と、助け船を出してくれたが、
「・・・ダメだ、話せん。」
と、断られてしまった。
すると、話は済んだとばかりに、厨房に戻っていく親父さん。
慌てて、申し訳無さそうに謝る店員さん。
「すいません、お力になれず・・・。」
と、言ってきたので、
「無理を承知でお願いした、僕が悪いんです。すみません。」
と、謝罪した。
なんとか、生エルフを拝むことは出来たが、希望が叶わず、ちょっぴり凹むユキヤだった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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