隣町の失踪事件
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
神聖騎士団たちが、魔の森を蹂躙している頃。
ユキヤは、ツペンタークにいた。
王都で、突然、ルメールとの再会を果たし、何故か、求婚され、依頼もキャンセルして、戻ってきてしまったからだ。
何故か、ルメールも一緒にだ。
改めて見ても、ルメールは美しい。
全てを見通してしまう様な金の輝きを放つ瞳に、色香を秘めた口唇。
腰まで伸びたサラサラの髪は、夜空の様な漆黒。
成熟したたわわな果実と、引きしまった腰つき。
年の頃は、20歳後半。
お腹の見えるシャツに、短めのショートパンツ。
とてつもない美人さんだ。
前世の自分だったら、喜んで求婚を了承していただろう。
だが、今は、蒼い瞳に銀髪の美少女かと見間違える、いや間違えられる、10歳の美少年だ。
アソコだけは、立派だが、まだ精通もしていない上、性欲も無い、未成年だ。
こんな状態なのに、結婚もクソもない。
そういったことを含めて、ルメールに話しかけても、会話が成立していない。
そうこうしている間に、ついには、拠点としているツペンタークまで、付いてきてしまった。
ルメールはこの国の王女様だ。
ぞんざいに扱う訳にもいかない。
頭が痛いとは、まさに今の状態だ。
この数日で、なんなくルメールと言う女性のことがわかってきた。
男勝りの口調で話すが、相当、重度のショタコンさんだ。
ユキヤこととなると、周りが見えなくなるイタイ人だ。
なんとか、諦めてもらいたいが、会話のキャッチボールが出来ない以上、不可能だろう。
ユキヤが、突然、急成長すれば、興味をなくすかも知れないが、自身の身体に、それといった兆候は現れない。
頭を強くぶつければ、自分の記憶を忘れてくれるかも知れない。いや、謎の流血で死にかけていても覚えていたのだ。無理だろう。
そんな、これからどう接していいのかわからないなぁなどと、考えているユキヤの気持ちは、通じずに、ルメールから声がかかる。
「ユキヤ、何を悩んでいるんだ?悩みがあるなら相談して欲しい。私たちは、夫婦なのだから。」
と、それが悩みだよッ!と、言い返したくなる質問をしてきた。
どうせ通じないので、無難な返事をする。
「大した事じゃ無いです。今日はどの仕事をしようかなって思ってただけです。」
と、返すと、ルメールは真剣な顔でこう言った。
「ユキヤ、働く事は良い事だ。だが、ユキヤはまだまだ子供だ。無理をしなくても良い。これでも、私は生涯かけても使いきれない程の財産がある。ユキヤひとりふたりぐらい、養っていける。」
(ユキヤひとりふたりってどう言うことだよっ!?俺はひとりしかいないっーの!)
明らかにヒモ扱いされる未来を想像して、ダメ人間まっしぐらだなと思って、こう切り返す。
「いやぁ、何もしないでいると、身体が鈍ってしまうので。」
すると、
「いや、ナニはするぞっ!!」
と、またキャッチボールが出来ていない。
そんな会話(?)をし、ゲンナリしながら、ギルドの扉を開いて中に入ると、何か少し騒がしい。
何ごとか起こったのかと、受付カウンターへと移動する。
受付カウンターで、ヒルダを見つけ、声をかける。
「おはようございます、ヒルダさん。ギルドが、少し騒がしいようですが、何かあったんですか?」
すると、ユキヤに気づいたヒルダが、その理由を話してくれた。
「おはようございます、ユキヤさん、ルメール様。実は隣町のイージスで、謎の連続失踪事件が起こっているのです。その数が日に日に、増え続けているので、うちの街でも被害が出るのではと、騒がしくなっているのです。」
「失踪事件ですか・・・。」
「一応、隣町のギルドで捜索の依頼が出たのですが、依頼を受けた冒険者も、失踪してしまったので、ウチのギルドにも、捜索の依頼がきているのです。」
と、どうやらおおごとになっているようだ。
「行方不明の冒険者は何ランクだったんですか?」
と、質問すると、「Dランクのパーティです。」と、返事が返ってくる。
(Dランクで無理だったんなら、ウチのギルドでも同じような被害が出るのでは!?)
と、考えていると、ヒルダさんからお願いがかかる。
「ユキヤさん、捜索依頼を受けていただけないでしょうか?」
(・・・やっぱり、そうくるよね。)
しばらく考えてから、その依頼を受けることにする。
(他の街に行くのは、王都以来だし、この世界のことをもっと知るチャンスでもある。受けて損は無いだろう。)
と、ユキヤが思っていると、ルメールが、
「それなら私も一緒に受けよう。初めての共同作業だなっ!!」
と、また、おかしな発言をしてきた。
だがまぁ、一人より二人の方が、効率が良いだろうと思い、参加を了承する。
詳しい情報が無いか、ヒルダに確認すると、被害者は夜に出ているらしい。翌朝になると、忽然と姿が消えているそうだ。
隣町まで行って、夜、見張るしか無いようだなと、捜索方針を固める。
隣町までは、歩いて数刻とのことなので、今から行けば、夜には充分に間に合うと思い、ギルドをあとにした。
隣町まで歩きながら、ルメールに質問した。
「ルメールさんは、何か心当たりがありますか?」
すると、ルメールは、
「魔族が絡んでいるかも知れない。充分に注意した方が良い。」
と、言った。
「魔族ですか?」
「そうだ、魔族には人を誑かす輩もいると言う、例えば、サキュバスや、インキュバスあと、ハーピィや、セイレーンなどだな。」
と、魔族の可能性を示唆してくれた。
「精神力の弱い者は、そいつらの能力に対抗出来ん。心を強く持って取り組まないと、行方不明になった冒険者の二の舞だぞ!心を強くだっ!!」
と、珍しくまともなアドバイスをもらった。
「分かりました、気を引き締めて、ことに当たります。」
と、応えた。
そうこうしているうちに、目と鼻の先に、街らしきものが写ってきた。
どうやら目的地のイージスに着いたようだ。
とりあえず、まだ日が高かったので、念のための拠点となる宿を探した。
街中は閑散としていて、あまり出歩いている人が、少ない。
無理もない。
行方不明者が、続々と出ているのだ。安心して外に出られないのだろう。
市場にも活気がなく、人気が少ない。
とりあえず、宿屋を確保しなければならないので、適当なお店で、宿屋の場所を教えてもらった。
宿屋に入ると、店員さんらしき人が驚いた様子で、話しかけてきた。
住人が消えていく街だ、好き好んで、訪れる客は居ないのだろう。
いつものように部屋を2部屋、頼もうとしたら、こんな状況で一人になるのは危険だと、珍しくまともな意見をルメールが、言ったので、やや貞操の危険も感じながらも、1部屋だけ取った。
他の客がいないので、早めの夕食をお願いした。
まだ日が出ているが、夕食まで仮眠を取ろうとすると、案の定、ルメールが同じベットに潜り込んできた。
なんとか撃退(?)し、ひとりベットに横になる。
そうすると、自然と瞼が閉じていき、眠りについた。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。
宜しくお願いします。




