ツペンタークへの帰還
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
依頼で王都に来たら、求婚されて、放任されてしまった。
せめて、ギルドの依頼だけでも、受けておこうとしたが、
国王が好きにしろと言ったから、受ける必要はないと言うルメール。
国王の反応からも、期待はしていない空気を読み取ったので、結局、依頼は受けないことにした。
そうすると、王都に留まる理由も無いので、ツペンタークへと戻ることにする。
すると、ルメールが一緒にツペンタークへ行くと言う。
結婚の話は、有耶無耶になったので、ここで別れるつもりだったのだが、しつこく着いてくると言うで、もう、好きにさせる。
ツペンタークのギルドも、Sランク冒険者が、在籍するとなれば、喜ぶことだろうと、他人事のように考えながら、乗り合い馬車乗り場へと戻る。
結局、ツペンタークと王都を行き来しただけになってしまったが、深く考えると、また、結婚話に戻ってしまいそうなので、気にせずに乗り合い馬車に搭乗する。勿論、ルメールも一緒だ。
道中は、特にイベントも起こることも無く、無事、ツペンターク領へと、到着する。
出発した時間が遅かったこともあり、到着したのは、夜だった。
慌てて、〈精霊の止まり木亭〉に向かうと、まだ食堂は空いており、ホッとする。
店員さんに「ただいま」と、伝えると、隣のルメールに、目を向けられた。
彼女も泊まる事を、伝えると、「お部屋を変えますか?」と、尋ねられる。
どうやら、同室するのかと、勘違いされてしまったようだ。
慌てて、別室を頼むと、ルメールが、
「夫婦なのだから、同室で良いではないか?」
と、余計なことを口に出す。
夫婦?っと、店員さんが、怪訝な態度をとったので、慌てて弁解して、2部屋取った。
食堂に行き、遅めの夕食を平らげると、すぐに部屋に戻って、ルメールと別れる。
ただ、ツペンタークと王都を行き来しただけなのに、凄く疲れていた。
風呂に入り、その後すぐ、就寝した。
翌朝、ルメールを連れて、ギルドへと赴く。
依頼のキャンセルの報告と、ルメールの件の報告の為だ。
受付カウンターへと、近づき、ヒルダに、「ギルドマスターに会えないか」と、確かめる。
暫くすると、「ギルドマスターの部屋へどうぞ」と、促される。
ギルドマスターの部屋へ着き、ノックをして、入室の許可を得て、中に入る。
すると、マスターは怪訝な顔つきで、質問をしてきた。
「ユキヤ君、まだ出発してなかったんだね?てっきり、昨日出発したものと、思っていたよ?」
と、勘違いされたので、こう切り返して答える。
「王都へは、昨日行ってきました。だけど、依頼はキャンセルして帰って来ました。」
と、伝えると、更に、怪訝な態度になり、質問してきた。
「一体どうしたんだい?わざわざ、王都まで行ったのに、キャンセルだなんて・・・。」
と、当たり前の反応が返ってくる。
そこで、結婚の話は伏せたまま、国王に会った事。
救援は、必要にならなくなったことを伝えた。
また、隣にいるルメールを、紹介した。
すると、ギルドマスターは、慌てて、ルメールに挨拶した。
「っ、これは、殿下、初めてお目にかかります。当ギルドの、ギルドマスターをしているエクシア・スペリオールと、申します。宜しくお願い致します。」
すると、ルメールは、
「ルメールでいい。私はSランク冒険者として、ここに来たのだから。」
と、寛容な態度で、それに応えた。
「それでは、ルメール様と呼ばせていただきます。ルメール様、どのようなご用件で、この街においでになられたのですか?」
と、聞いてはいけない地雷を踏んだ。
すると、ルメールは、
「ここにいるユキヤと、結婚するためだっ!!」
と、力強く返事をした。
「はっ?」
と、ギルドマスターが呆けていると、再び、
「ユキヤと結婚するためだっ!!」
と、言うルメール。
戸惑うギルドマスターを置いておいて、更に続ける。
「夫がツペンタークにいるのだ。私がそばに居てもおかしくはあるまい?」
と、おかしい事だらけの内容を、さも当然と話し出す。
すると、ギルドマスターは、得心がいったのか、こう切り返してきた。
「それでは、ルメール様も、当ツペンタークに滞在なされると?」
それに対して、ルメールは、「うむっ!」と、応えた。
Sランク冒険者が当ギルドに、所属することに、やっと気づいたギルドマスター。
満面の笑みで、「これから、よろしくお願いします。」と、返事をした。
突然、田舎街のギルドに、Sランク冒険者が誕生したのだ、嬉しく無いわけがない。
素早く、お茶を用意し、「どうぞ」と、勧める。
本当にギルドマスターは、嬉しそうだ。
更に、茶菓子まで用意しだした。
ユキヤ的には、依頼のキャンセルの報告と、ルメールの滞在の報告に来ただけだった為、ギルドマスターの豹変ぶりに、唖然としていた。
「ユキヤと結婚を・・・、・・・住処は何処で・・・。」など、ギルドマスターとルメールとの間で、勝手に話が進んでいく。
最早、ツッコミどころが満載過ぎて、言葉を失うユキヤ。
ひと通り説明が、終わったのか、スッキリした顔の両者。
話が終わったなら、もう用は無いと、退席を促すユキヤ。
それでは、「「後日、また」」と、挨拶を交わすギルドマスターとルメールを尻目に、退室するユキヤ。
次は、ハドリアス邸にも挨拶しなければと、疲れ切った顔になる。
そんなユキヤの、気苦労にも気づかず、ルメールはご機嫌だった。
次は、ハドリアス邸に行くことを伝えると、
「おぉっ!!公爵のところか、久方ぶりだなッ!!ユキヤは公爵とも縁があったのだなッ!流石だッ!!」
と、何故か褒められてしまう。
2人で街中を歩き、ハドリアス邸へと赴く。
いつもとは面子は違うが、セバスに公爵に取り次いで貰いたいと、訪ねると、いつもの客間に通される。
やや、緊張した手つきで給仕をする給仕の人。
お姫様相手だもんなぁ〜などと、他人事のように、それを眺めていると、いつもとは違い、部屋の扉がノックされた。
返事を返すと、ハドリアス公爵らしく、入室を促す。
すると、入ってくるなり、いつもとは違った挨拶をしてきた。
「お久しぶりでございます、殿下。わざわざのご足労いたみいります。」
と、いつもの豪胆さのカケラもない挨拶をしてくるハドリアス公爵。
それに対して、ルメールは、
「こちらこそ、久しいな、公爵。息災であったか?」
と、返事を返した。
すると、公爵は、一度ユキヤの方を見て、こう応えた。
「こちらにいるユキヤ殿のお陰で妻・娘共々、元気でやっております。」
と、言う。
すると、ユキヤの名が出たのが、気になったのか、ルメールが質問をする。
「ユキヤとは、どのような関係だ?」
それに対して、公爵は、
「妻と娘、我が家の恩人でございます。」
と、返す公爵。
それを聞いて、気分が良くなったのか、再び、爆弾を落とすルメール。
「それを聞いて安心したッ!!私はユキヤと結婚することになったッ!!!」
と、ハドリアス公爵を驚かせる。
「っ、け、結婚でございますか!?おめでとうございますッ!」
と、本気で捉えるハドリアス公爵。
その返答に、満足したのか、ルメールが、更に追い討ちをかける。
「うむっ!暫くこのツペンタークで世話になる。宜しく頼むッ!!」
その後も、何処で過ごすのか、式はいつ上げるのかなど、話合う両者。
再び、他人事のように、それを聞きながら、お茶を頂く。
しばらくすると、話にケリがついたのか、退席しようと言うルメール。
このまま、放置してもろくなことにならないと、思い了承してハドリアス邸をあとにする。
幸先が思いやられると、ゲンナリするユキヤだった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。
宜しくお願いします。




