ユキヤとルメール
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
クレープを食べていたら、おばけに会った。
(はい、意味がわかりません。)
魔の森で、血溜まりに沈んでいた女性。
確か、ルメールって言ってた女性が、目の前にいる。
澄んだ金色の瞳に、目鼻立ちはハッキリとしていて、腰まで伸びたサラサラの髪は、夜空の様な漆黒。
お腹の見えるシャツに、短めのショートパンツ。
そのショートパンツからは、しっかりと大地踏んでいる脚がある。
幽霊では無いようだ。
あの出血で、生きていたのだ。
とりあえず、密室殺人の加害者にはならなくて、済んだようだ。
とりあえず、久しぶりに会ったのだ。挨拶を返そうと、ユキヤは話しかけた。
「・・・お久しぶりです。あの、お身体はもう平気なんですか?」
すると、ルメールから、
「その節は、ご馳走様でしたっ!!」
と、元気な返事が返ってくる。
(ご馳走様?何かあげたっけ?)
と、記憶を思い返しても、何も思い浮かばない。
それはそうだ。あの時のユキヤは、所持品といったら、着ていたローブのみだったのだから。
訳がわからないので、もう一度、声をかける。
「・・・何か差し上げましたっけ?」
すると、再び、ルメールは、
「大変素晴らしいものを、頂きましたッ!!」
と、言う。
本当に記憶にない。
血を流しすぎて、幻覚でも見ていたのだろうかと、心配になる。
とりあえず、無事、生還出来たようなので、深く言及するのはよそうと、気持ちを切り替えて、再び、声をかける。
「お元気そうでなりよりです。それで、王都には、どのようなご用事で?」
と、聞いてはならない言葉を吐いてしまうユキヤ。
すると、ルメールは、満面の笑顔で、
「天使っ!ユキヤを探していたんだっ!!」
と、言ってきた。
(俺を探してた?あと、天使ってなんだ?この世界に、天使がいるのか?)
などと、ユキヤが困惑していると、ルメールは、更に踏み込んだ台詞を投げかけてきた。
「ユキヤっ!!結婚しようッ!!!」
あまりの台詞に、固まるユキヤ。
「結婚しようッ!!」
再び、ルメール。
(この人は魔の森で、出会った女性、ルメールさん。
謎の大量出血していた女性だ。
そして、俺は今日、依頼で王都へとやってきた。
そして、ギルドへ向かう途中。
そして、クレープを食べている。
そして、何故か求婚されている。)
ムシャムシャと、クレープを食べながら、現在の状況を分析・整理する。
(うんっ!!意味分からん!?)
行き着く先は、??だった。
とりあえず、自分はこれから予定がある事を伝える。
「折角のお申し出で、恐縮ですが、僕はこれからギルドへ向かわなければならないので・・。」
と、余り刺激しないように、やんわりと断りを入れる。
すると、ルメールは、
「ギルドに何か用があるのか?」
と、尋ねてくる。
「えぇ、なんか緊急の依頼で、Aランク冒険者に召集が掛かってるので・・・。」
と、返事を返すと、ルメールは、驚いた様子で、再び、話しかけて来た。
「Aランクっ!?ユキヤはAランクなのかっ!?」
と、聞かれたので、
「えぇ、Aランク冒険者です。」
と、応える。
すると、ルメールは何を思ったのか、こう言った。
「そうかッ!そっちも立派なんだなっ!!」
(そっちって、どうゆう事?あぁ、ルメールさんは魔の森にいたんだ。と言うことは、同じAランク冒険者に違いない。
だから、そっちもって言ったのか?)
と、本当は下のことなのに、勘違いしてしまうユキヤ。
「それじゃあ、僕は王都は初めてなので、案内をお願いしてもいいですか?」
と、折角のチャンスなので、お願いしてみる。
すると、少しルメールは、慌てたように、言った。
「そ、そうかッ!もう、父上に挨拶するのだなッ!!いいぞッ!!ついて来てくれッ!!」
と、言って歩き出した。
(父上?ルメールさんのお父さんって、ギルドの偉い人なんだぁ。)
と、検討違いのことを考えるユキヤ。
(とにかく、無事、ギルドに辿り着けそうだ。良かった、良かった♪)
と、考えながら、ルメールのあとに着いていく。
暫く歩くと、王城が近づいて来る。
(王城の近くにあるのか、流石は王都のギルドだなぁ。)
と、思っていると、そのまま王城の中に入っていくルメール。
(えっ、近くじゃ無くて王城の中にあるの!?)
と、少し不安になるユキヤ。
すると、そんなユキヤに気がついたのか、ルメールが話しかけてくる。
「心配することはないっ!私に任せておけっ!!」
と、力強く、応えてくれる。
それに対して、何もわからないユキヤは、ただ、「ハイ」と答えるだけだ。
その返事を聞いて、気分が良くなったのだろうか、ズンズンと進んでいくルメール。必死についていくユキヤ。
すると、明らかにギルドとは違う扉の前まで歩いて来たルメールとユキヤ。
ルメールが、扉をノックする。
すると、中から声がかかる。
「誰だ?」
すると、ルメールが応える。
「父上っ!ルメールですっ!!報告があって参りましたッ!!」
すると、中から、
「・・・ルメールか。いいぞ、中に入れ。」
と、返事が返ってくる。
「失礼しますッ!!」
やたらと、力強く返事をして、扉を開け、中に入るルメール。慌てて、それを追いかけるユキヤ。
すると、中には妙齢の男性が、机に向かって作業をしていた。
「父上っ!!天使が見つかりましたッ!!!」
と答えるルメール。
すると、その男性は、ユキヤを一瞥してから、ルメールに説いた。
「その者が、其方が言っていた天使か?」
(天使っ?何言ってんだ、この人たちは?)
と、怪訝になるユキヤ。
そんなユキヤを放置して、再び、ルメールが爆弾発言をする。
「父上ッ!!今日はユキヤとの結婚のご挨拶に来ましたッ!!」
場が、凍る。
ユキヤの思考も停止する。
すると、男性は、焦ったように、声を荒たげた。
「お主、何を言っているのか、わかっておるのかッ!?」
すると、ルメールは、慌てて弁解する。
「父上ッ!ユキヤは見た目は、少女のようですが、立派な男ですッ!!問題ありませんッ!!!」
すると、男性は、
「問題大有りだっ!!まだ子供ではないか!?」
と、当たり前のことを言う。
しかし、それに対してルメールは、
「ユキヤは立派な男ですッ!!」
と、返す。
更に、ルメールは、こう付け足した。
「しかも、Aランク冒険者ですッ!!これで、国防の方も問題無く、解決出来ますッ!!二人で一緒に、魔の森に帰りますッ!!」
と、言う。
すると、男性は、再び、口を開いた。
「魔の森に戻ることは、良い事だ。しかし、本当にそれで良いのか!?その少年は、まだ未成年であろう?」
すると、ルメールは、必死に懇願する。
「確かにユキヤはまだ未成年です。ですから、私がしっかりと面倒をみますッ!!」
と、なんかおかしな方へ話が流れていく。
自分は期間限定で、魔の森に赴くはずが、何故か結婚して、永住するような流れになっている。
流石に、おかしいと思い、ユキヤも発言する。
「あの〜、何か手違いがあるようですが、ここは本当に、王都のギルドですか?」
と、質問するユキヤ。
すると、男性は、
「ここは王の執務室だっ!そしてワシが国王だっ!!」
と、返答をした。
それを聞いたユキヤは、女教師の授業で出た、第一王女の話を思い出す。
姫様でありながら、冒険者をしており、Sランクの冒険者。
国の防衛の為、危険地域で活動している。
魔法の本の作者。
ルメールが、当人だと、そこで気がついた。
(えっ、それじゃ何!?俺って今、王女から求婚されて、国王に会ってるのっ!?)
と、パニックに陥る。
どうやら、何もわからずに、連れてこられたのだろうと、判断した国王は、ルメールに言った。
「どうやら、行き違いがあったようだ。結婚のことは、聞かなかったことにするから、ルメール、お主は魔の森へ戻れ。」
すると、ルメールは、
「いやですッ!ユキヤと結婚出来ないなら、魔の森には、戻りませんッ!!」
と、頑なに拒否する。
すると、国王は説得を諦めたのか、こう言った。
「・・・分かった。もう、何も言わん。好きにせいっ!!」
すると、ルメールは、笑顔でこう応えた。
「二人で幸せになりますっ!!そして、いつか必ず魔の森に戻りますッ!!」
と、俺の気持ちを無視して、話を纏めてしまう。
すると、国王は、
「・・・期待せずに、待っておるよ。」
と、力無く応え、退出を促す。
「それでは父上ッ!お元気でッ!!」
「・・・・・。」
国王からの、返事は返ってくることは無かった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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