夢じゃない!マジ転生!!さらに、密室殺人!?
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
(・・・血生臭い。)。
そんな好き好んで嗅ぎたくない、鼻をつく匂いによって、意識を取り戻したユキヤ。
(・・・あれ? さっきはカビ臭い匂いがしてたはずなのに・・・)
これまでの時間の中で、理解が及ばない出来事が多過ぎた為、おそらく脳がキャパシティ超えしているのか、頭が回らない。
はて?先程まで自分は何をしていたのか、何とか記憶を探ってみようと試みる。
(・・確か、某仙人のようにパフパフを体験して、でもお触りはダメと言われた?)
あれだけ数々の経験があったにもかかわらず、キャバクラでの一幕のような内容が、まず始めに浮かぶなど、本当に酷い。
しかも、捏造されているわで、尚のこと酷い。
ついでに、同アニメのネタに照らし合わせると、ノーパンなのはブル〇では無く、ユキヤ自身である。
まぁ、そのネタを実行した場合、鼻血を噴き出すのは、ルメールのほうだろう。
事実、今、床を辺り一面血の海にし、その中心で横たえているルメール。
会話の途中で、突然気を失ったユキヤを抱えて、自身の屋敷に帰宅したルメールは、ユキヤをペットに寝かせた。
そのままでは衛生上良くないと、傷などの確認がてら、ユキヤの身体を清潔な布で拭こうと、ローブを脱がした結果、立派なユキヤ君とご対面。
美少女ではなく、美少年だった事にやっと気づき、アダルトなユキヤ君を視界に収めた結果、案の定、大量の鼻血を噴き出し、地に伏したのだ。
そんな殺人現場さながらの室内が目に入り、ユキヤは一気に覚醒した。
「・・ゥうん? ・・・ヒィィッ!?」
今日はたして何度目か、数えるのも馬鹿らしいくらいの異常な出来事があったが、コレはない。
正に、事件である。
ここが何処かわかないが、室内には自分と死体(?)のみ。
明らかにに、状況が悪い。
記憶を探っても、この状況がわかない。
死体(仮)をよく見てみると、先程、遭遇したルメールと名乗る女性だと気づく。
もちろん、自身がこの女性を殺害した記憶などは無いが、密室(?)の中で、この状況では、無実を証明する手立てがない。
(ヤバいな・・・このままだと、人殺しの冤罪にかけられるかも・・・)
誰か、他に人を呼ぼうにも、来たらむしろ、疑われる可能性の方が高い。
(・・.どうせ疑われるなら、このまま下手に触ったりしないで、此処からすぐに離れた方がいいんじゃないか?)
(・・・良し、逃げよう)
自分は何も見ていないし、知らないと言い聞かせながら、出来るだけ音を立てないように、ベッドから降り、移動を開始する。
そっと、ドアノブに手をあてて回してみると、意外にもすんなりと開ける事が出来た。
開けたドアの隙間から、周りに人気が無いことを確認し、通路に出て、慎重に壁伝いに進んで行くと、階段下に玄関ホールらしきモノが目に入ってくる。
(・・・良し、あそこから外に出れそうだ)
最早、犯罪者そのものの行動であるが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
一刻も早く、この場から遠ざからねばならないと、周囲の警戒を高めつつ、なんとかドアまで進み、扉をゆっくりと開けて、外の様子を伺う。
(・・・さっきの部屋もそうだけど、此処もカギがかかっていない・・・不用心過ぎるだろ・・・)
外の様子は未だに明るく、あれからそれ程、時間が経っていないようだった。
今ならまだ、移動にも支障はなさそうだと判断し、外に飛び出して、ユキヤは全速力で走り出した。
(後ろを振り返っちゃダメだ!とにかく遠くに・・・)
常人離れしたスペック・疲れない身体に任せ、精一杯脚を動かし、林道を走り続け、更には街道に出た事にも気づかないほど、無我夢中で走るユキヤ。
そうして半刻ほど走り続け、もう平気かなと脚を止めた。
念の為、後方を確認すると、もう視界で森を捉える事は出来なかった。
(ふぅ・・・とりあえず、大丈夫そうだな・・・)
死体(?)の生存確認や救命措置など、何一つ行わず、その場から逃げ出したユキヤ。
現代人の道徳やモラルなどから見れば、最低の行為だが、長い年月の間に凝り固まったネガティブ思考や、殻に篭った生活をしていたユキヤでは、仕方ないのかもしれない。
そして一息つけた為、コレまでの目まぐるしく起こった出来事の数々に、流石のユキヤも、コレが夢の中では無いのでないかと思い始める。
(・・・コレっ、マジ転生!?イヤイヤ、それじゃあ、俺ってあっちで死んだの?・・・死因なんだよ〜、身に覚えの無いんですけど〜〜。もしかして、会議のための資料作りに3徹したせいか?過労死ってやつかぁ〜?・・ないわぁ〜〜〜)
(・・・しかも普通転生って、赤ん坊からじゃないんかいッ!! ・・・確かに容姿は良過ぎるほ程良いし、スペックも高い・・・ッでも、身元不明ってなんじゃそりゃアぁぁぁっ〜〜〜!!)
死んでしまったのはしょうがない。
新たな命を、授かった事は喜ばしい。
しかも、前世の記憶付きの多分チートっぽい。
でもって、見た目も良い。
・・・だが、しかしッ!!
中途半端なサイズ(子供)からスタートの上、それまでの記憶が無い。
当然、今の身体の親も分からなければ、此処が何処かも分からない。
明らかに地球や日本じゃないのは、モンスターや会話から判断出来る。
その上、地理的な事も分からないし、カネも無い・・。
(・・・容姿やスペック高くても、カネ無し、身寄り無し、挙句、コレまでの記憶無しってマイナスに偏りすぎてるだろ〜・・・)
(・・・まず自分探しからって、どんだけ詰んでるんだよ・・・糞ゲー以下だろ・・・)
(・・・しかも、なんでノーパン素足ッ!!唯一、身につけてるモノが白いローブのみって、変質者かっ!!)
いつの間にかに異世界に転生していた事自体、衝撃的な出来事ではあるが、容姿やスペックの高さゆえに寛容出来る部分も確かにある。
・・・あるにはあるが、それを帳消し。いや、霞んで見えるぐらいに、その他が酷過ぎる。
なまじ前世の記憶、知識、経験があるから、尚更だ。
幼少期プレイした、バックアップ機能の無いRPGの、リスタート時に、復活の呪文的なモノを入力する画面で、記録間違えを起こして、リスタート出来ず、改めてプレイし直しを食らったような気分だった。
(・・・ドラ◯エは、25〜50文字だったけど、他のゲームで100文字ってあったなぁ〜〜 ・・・100文字って、普通に間違えるわッ!!)
最早、それぐらい、何処かで何文字か間違えてしまったのだろうか、チグハグな現状に頭を抱えてしまう。
(・・・とりあえず、人気がある場合を目指してみよう・・・もちろん、生きてる人限定で・・・)
などと、ルメールの事は無かった事として、次こそはと、人を探して移動を再開したユキヤ。
そう、人類の最高峰であるルメール(死体?)との邂逅は、出会いも突然なら、別れもまた突然であったのだ。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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