初めての王都
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
王都への移動の準備に充てた日の翌日、ユキヤは、乗り合い馬車乗り場に来ていた。
馬車は、ハドリアス家の馬車のような豪華ものではなく、幌を張った、簡素なベンチなようなものが、左右に備え付けられている物だった。
まあ、椅子があるだけマシかと、思っていると、行者さんらしき人のところに向かう。
王都までの馬車か確認すると、「そうだ。」と、言われたので、乗りたいと伝え、料金を払う。
1万ゼニーとなかなか高めの料金だなぁと、思っていると、行者さんのところに、冒険者らしき人達が寄っていき、話をしている。
あぁ、護衛のための割高料金だったのかと、今更気づく。
それなら、その依頼を受けてれば、良かったんじゃないかと、そちらも、今更気づく。
まぁ、今日のところは、普通の客に徹しようと、馬車へ乗り込む。
出発の時間に近づくにつれて、お客さんが増えて、ちょっと馬車が混んできた。
一応、人数制限はあるようで、席が埋まると、馬車が動き出した。
お隣さんは、若いご夫婦で、赤ちゃんも一緒だった。
軽く挨拶を交わすと、どうやら、王都にある実家に帰郷するところだと伝えられた。
自分は、どういった用で、行くのか聞かれたが、冒険者っぽく見えないのだろう。とりあえず、仕事でと、答えておいた。
移動はゆっくりとしたもので、歩くスピードと余り変わらない。
護衛とのペースを合わせているのかなぁなどと、どうでもいい事を考えていたら、馬車が、少し跳ねて、尻を痛めた。
サスペンションとかが無いから、仕方ないが、クッションみたいな物を用意しておけばよかったと、今更、悔やんだ。
馬車の旅は、順調で、特にイベントは起こってはいない。
テンプレ的に、盗賊か、魔物に襲われるのでは?などと思っていたが、今のところ問題は発生していない。
強いて言えば、赤ちゃんのミルクの時間で、奥様のおっぱいを見てしまったくらいだ。
その時、奥さんと目が合ってしまい、気まずい気持ちになったが、相変わらず、女の子だと思われているのだろう。怪訝な態度は取られなかった。
あとは、自分達の食事時に、何も無い空間から、食べ物を出した事で、凄く驚かれた。
驚かしたお詫びに、多めに買っておいた串焼きを、皆に配ったら、大変喜ばれた。
暇なので、赤ちゃん相手に、水魔法で、動物の形のものを作り、披露したら、喜んでくれた。
結局、特にこれと言ったイベント・テンプレに遭遇せずに、無事、王都に到達した。
流石は王都。城があった。
床も、石畳で整備されており、ツペンタークよりも、少し近代化していると思った。
馬車を降りて、若いご夫婦に別れを告げ、いざ、ギルドへと思ったが、場所がわからない。
仕方なしに道を歩いていると、クレープのようなものを売っているお店を発見した。
ハドリアス邸で、茶菓子として、クッキー的な焼き菓子は、いただいていたが、生菓子は、初めてみる。
無性に食べたくなり、お店へと脚を運ぶ。
やっぱりどう見てもクレープだった。
メニューを睨み、散々悩んで、注文する。
すると、甘い生地の焼ける香りがして、ますます期待が高まる。
しばらくすると、所謂、イチゴのクレープが完成した。
早速、かぶりつくと、イチゴ(?)の甘酸っぱさとクリームの甘さ。それを包み込んだ優しい甘さの生地に、舌鼓を打っていると、突然、声を掛けられる!?
「ユキヤッ!!!」
はて、初めて来る王都に知り合いなど居ないはずだが、と思いながら、クレープをムシャムシャ食べながら、声のした方に顔を向ける。
「ゴホッ!?」
盛大にむせた。
何しろ、そこには見覚えのある人がいたからだ。
全てを見通してしまう様な金の輝きを放つ瞳。
凛とした表情の中に、色香を秘めた口唇。
成熟したたわわな果実と、引き締まった腰つき。
夜空の様に、全てを包み込んでしまいそうな漆黒の髪。
魔の森で、謎の流血死していたはずの女性。
ルメール・カサンドラが、そこに居たからだ。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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