初めての休日
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
辺りが、明るい。
(・・もう、朝か?・・・全然寝足りない。)
それもそのはず、夜明け前に、寝たのだ。睡眠時間が足りていない。
(・・この世界には、時計は無いのかなぁ?時間がわからないと不便だ・・・。)
そんな不平不満を思いながら、外の明るさに耐えられず、起きるユキヤ。
(とりあえず、朝食を取って、街に向かおう。疲れが取れてないから、今日は歩きかな?)
もそもそと、朝食を食べながら、そんな事思うユキヤ。
(・・・今回の遠征はハードすぎた。次はもう少し、軽い依頼を受けよう・・・。)
改めて、今回はハードモードだったことを悔やむユキヤ。
(・・・帰ったら、ギルドに報告に行って、それから・・・。)
(ッて、俺、この世界来てから、働き詰めじゃんっ!?
確かに勉強してた時期もあったけど、約2週間、休み無しだよっ!!どんなブラック企業だよっ!?疲れて当たり前だよっ!!)
と、今更、気付くユキヤ。
(10歳の子供がしていい範疇を、超えてるよ。・・・とりあえず、帰ったら、少し休息を取ろう。・・このままじゃ、
この若さで過労死してしまう・・。)
とりあえず、生き急いでいたことを反省して、帰ったら、休息を取ろうと決意する。
荷物を纏めて(アイテムファイルにぶち込んで)、歩き始めるユキヤ。
出来れば、魔物に遭遇しないといいなぁなどと、考えながら、帰路を歩く。
そうして歩いていると、無事、鉱山を抜けて、街道に出る。
(魔法で飛んで帰れば、直ぐなんだけど。・・・あの、乗り物酔い感覚は、今の身体にはきつい・・。諦めて、歩くしか無い。あぁ、自動車が欲しい・・。)
無い物ねだりしながら、トボトボと帰路を進む。
(・・・自動車なんて贅沢は言わない。・・・せめて馬車でもいいから、乗せてくれないかなぁ。・・・馬車よ、通れッ!!)
そんな淡い期待が叶うはずも無く、街道には人影すら無い。
(炭鉱が封鎖されていたんだから、人が通る訳ないよね。・・・ふ、ははは・・・!)
ついに、壊れ始めるユキヤ。
(・・・帰ったら休むぞ!俺はニートだぁ!自由だぁ!?)
相当、重症だった。
・・・。
・・・。
・・・。
結局、歩きでは一日で、帰れるはずも無く、二日かけてなんとか、街に戻って来れたユキヤ。
その足で、ギルドを訪れる。
ギルドに入ると、真っ直ぐに受付カウンターへと向かう。
「・・依頼達成の報告に来ました。」
いつもと様子が違うユキヤに、戸惑うヒルダ。
「ユキヤさん。お帰りなさい?どうしたの?何か問題でもあった!?」
「・・・でっかいカメが居ました。」
「か、、カメっ!?」
「・・・カメです。」
「そう、埒があかないわ。とりあえず、倒した魔物を出してくれる?」
「・・・、ここだと入りきらないので、裏手に回ります。」
「分かったわ、裏手の解体小屋ね。私も付いていくわ。」
そうして、裏手の解体小屋に辿り着き、いつものように、
アイテムファイルから死骸を出す。
「「ッ!?」」
「・・・ほら、でっかいカメでしょ?」
すると、ドグが、
「こりゃ、B級のクリスタルタートルじゃないかっ!?あと、クリスタルゴーレムも3体もだと!?・・・こりゃ、依頼不備では無いのか?ヒルダよ?」
「そうですね。情報に不備があった事は認めます。・・・、ごめんなさいね、ユキヤさん。大変だったでしょう?」
「えぇ、、大変でした・・・。」
「報酬は上乗せさせて頂きます。あと買い取りも色をつけるので、許してくれないかしら?」
「・・いいですよ。疲れたので、今日は帰ります。報酬は、後日で結構ですので・・・。」
「・・そう。ゆっくり休んでくださいね。」
そう言い残して、ギルドを後にするユキヤ。
重い足取りで宿屋にたどり着いた。
「あっ、ユキヤさん、お帰りなさい♪」
と、店員さんの明るい声が聞こえてくるが、当のユキヤはもう限界だった。
「・・・た、ただいま。」
あまりのユキヤの変貌ぶりに声が出ない店員さん。
「・・休みますか?」
なんとか声をかけると、首を縦に振って、ユキヤは、部屋に入って行った。
その日、ユキヤが食堂に、顔を出すことは無かった。
明朝、ユキヤは回復していた。
「おはようございますッ」
昨日のユキヤからは、考えられない元気な挨拶に、店員さんも、ホッとする。
「おはようございます♪ゆっくりお休み出来ましたか?」
「ハイっ!久しぶりにぐっすり寝れました。」
「本日のご予定はいかがですか?」
「休みますッ!」
「えっ!?」
「本日だけじゃ無く、しばらく休みますッ!働きませんッ!!休みますッ!!!」
と、力を込めて宣言した。
すると、店員さんは、引き攣った笑顔で、
「そうですか。お休みも大切ですからね。」
と、返してくれた。
すると、ユキヤは、
「えぇ、休みまくります!!」
と、返した。
(宿代はもう頂いているし、本人が、そう言うなら平気よね?)
と、少し心配になる店員さん。
そんな心配はどこ吹く風とばかり、部屋に戻っていくユキヤ。
今日の彼は、少しテンションがおかしかった。
部屋に戻ってから、ベットの上でゴロゴロとしていたが、特にすることは無かった。
と、いうよりも、この世界では、駒楽が無い。
TVも無ければ、インターネットも無い。
休むと宣言したが、本当にする事が無いのだ。
そう考えると、凄く暇になった。
何か無いかなと思っていたら、魔法の本を返却しに行こうと思った。ついでに、何か暇つぶしになるような本などがあるかも知れない。
いや、無いと困る。
そう考えて、早速、図書館に向けて出発する。
途中市場を覗いて、例の串焼き屋で、串を買い、食べ歩きしながら、図書館へと向かう。
なんとなく食べ歩きが、休日の過ごし方っぽかったからで、特に意味ない行為だった。
図書館に到着し、借りていた本を返却する。
さぁ、今度は暇つぶしになるような本を探す番だ。
司書さんに、物語的な内容の本が無いか、聞いてみると、あるコーナーまで案内してくれた。
適当に数冊の本を選び、閲覧室の席に着く。
お約束の、勇者が魔王を倒し、国に平和を取り戻すと、いった内容の本を読んでいると、不意に声をかけられた。
声の主を確認すると、何時ぞやの、魔法の本を紹介してくれた女の子だった。
「久しぶりだね。魔法の本は役に立った?」
「お久しぶりです。えぇ、凄くためになりました。ありがとうございました。」
と、返事を返す。
「それは良かった。良い本だったでしょう?」
と、彼女は言った。
「今度はどんな本を読んでいるの?・・英雄戦記?こう言うのが好きなの?」
と、質問される。
「いや、特にそういうわけではなくて、暇つぶしに何か無いかなぁと、思って選んだだけです。」
と、素直に応えると、「それじゃあ、コレなんてどう?」と、歴史の本を勧められる。
「この世界の創世記物語で、結構面白いよ。」
と、またも本の紹介をしてくれる。
前回の本が当たりだった為、この本も良いんだろうなと思い、礼を言う。
「面白そうですね。ありがとうございます。コレにしてみます。」
と、お礼を述べると、改まって、自己紹介してきた。
「私は、ラン。ラン・トラベルよ。気軽にランって呼んでね。」
「僕は、ユキヤって言います。こんな見た目だけど男です。」
と、自己紹介を返す。
「うそっ、君って男の子だったんだぁ。」
と、やはり性別を勘違いされていたようだ。
「こんなに勉強熱心なのは、学園に通うからかしら?私も来年、入学なのよ。」
と、ランが質問してきたが、あいにく、まだ年齢が足りてないてし、学園に入学する予定もない。
「いや、僕はまだ10歳だから。あと勉強しているのは、冒険者だからですよ。」
と、返す。
すると、
「そっかぁ、残念。お友達になれると思ってたのに、まだ入学出来ないんだね。」
と、残念そうに呟くラン。
なんか可哀想に思えて、つい、こう応えてしまった。
「学園にはまだ入学出来ないけど、友達にはなれるよ?」
すると、花が咲いたような笑顔で、確認してくるラン。
「良いの!じゃあ、今日から私達は、お友達ね♪」
こうして、同年代(?)の初の友達が出来るのだった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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