炭鉱の魔物
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
翌朝、ユキヤは早朝から、活動を再開していた。
遠征依頼ということもあるが、それ以上に今回の依頼は厄介だった。
まず、場所が炭鉱であること。
所謂、ダンジョンみたいなものであること。
次に、住み着いたクリスタルゴーレムの数が不明なこと。
ある程度、長期の遠征になるかも知れないと、始めから分かっていたが、炭鉱の規模次第では、一旦、帰還する事も視野に入れておかなければならない。
だから此処、少しでも早くから、行動を開始したのだ。
炭鉱自体は、魔物が住み着いてしまってから、それなりに時間が経っていた為、光源が切れていた。
あらかじめ、買っておいたランタンを片手に、炭鉱の中を慎重に進んで行く。
なにしろ片手が、塞がっているのだ。
突然の戦闘になった時、不利に違いない。
それに今回も、魔法の検証の為の依頼だ。
手が塞がっているからといって、いきなり蹴り飛ばす訳にはいかない。
炭鉱の中は、想像通り迷路のような作りになっていた。
人為的に作られたダンジョンみたいなものだ。
流石に、罠は無いが、下手をうつと、迷子になってしまいそうだ。
少し進んでは、止まり、手元の紙に経路を記入して行く。
すると、今までとは違う場所に出た。
炭鉱の作業場のようで、かなり広い。
ついでに、光源が生きているようで、明るさも確保出来た。
明るい場所にたどり着いたせいか、ホッと、張り詰めていた気を緩めた。
その時だった。
炭鉱の奥から、結界体の固まりが、動き出した。
ゴーレムと言うから、某ゲームの石の巨人をイメージしていたが、実際には、全身が煌びやかに光っている5メートルほどの大きな、巨人がそこにはいた。
すぐにランタンをアイテムファイルに収納すると、臨戦態勢を、整える。
ゴーレムの方も突然現れた珍入者を、敵と捉えたのか、ぐぐもった、声にならない声を上げた。
巨体な為、一歩が長い。
更にその巨体に似合ず、動きが速い。
あっという間に、ユキヤとの距離を詰めると、その大きな腕で、殴りかかってきた。
バックステップでその一撃をかわすが、再び、距離を詰めてくる。
このままでは埒がないと、魔法の演唱に入ったユキヤだったが、此処でふとある事に気づいた。
(ウォーターカッターや、ウインドカッターなら、あの身体を削れるかも知れない。でも、それじゃあ、素材の価値が落ちてしまう。そもそも生き物なのかも解らないから、氷漬けしても意味無いかも知れないし、ストーンバレットじゃあ、強度不足だろう。電撃が通用するかも解らない。クリスタルだもんなぁ〜。何か手は無いか?)
ここにきて、攻略法が思い浮かばない事に、いらつくユキヤ。
(水、風、氷、雷、火、爆裂・・・。あかん攻略法が思いつかない!?)
ユキヤが、そんな事を考えているなど知るものかと、果敢に攻め立てるクリスタルゴーレム。
(調子に乗りやがって、段々イライラしてきた!!)
(もういいや、吹き飛ばそう。アレを試してみるか?)
すると、再び、クリスタルゴーレムから、距離を取り、片手を向けて、その指先に魔力を溜める。
バチバチと弾けるよう音が、鳴り始める。
「レールガンッ!!!」
と、ユキヤが叫ぶと、その指先から、レーザーのようなものがクリスタルゴーレムの胴体に直撃した。
静電気で、埃が舞ってしまい、視界が曇る。
果たして、その視界が晴れた時、目の前にいたクリスタルゴーレムの胴体に大きな風穴が、空いた。
そして、そのまま前のめりで、「ドッゴ〜〜ンッ!!」と、倒れるクリスタルゴーレム。
どうやら、コアのような部分を破壊して、倒せたようだ。
「ふぅ、なんとかなったかな?」
〈レールガン〉
雷属性の上級魔法。
指先に収束した雷属性の魔力を、レーザーのように発射する高等魔法だ。
雷の熱を集めて、超高温・超加速を実現する。
喰らった相手はひとたまりも無い。
実際に、クリスタルゴーレムはもう、ピクリとも動かない。
念のため、アイテムファイルに入るか、確かめてみると、スッと、その場から、姿を消した。
「・・いやぁ〜、焦った。・・・生体についてギルドか図書館で調べてくるべきだったわ・・・。」
「でも、これで攻略法が分かった。次は落ち着いて対処出来そうだ。」
「素材も大部分、確保出来たし、良しとしよう!」
実際は、コアと呼ばれる部分さえ破壊すれば、倒せる魔物だったので、コアの部分に、ストーンバレットや、ウインドアローなどの低級魔法でも対処可能だった事に気がつかないユキヤ。
たかがC級相手に、上級魔法をぶっ放す、チートだからこその攻略法だった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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