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異世界の事情  作者: ボッチー
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初めての遠征

初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。

ポークを惨殺した翌日。

ユキヤは、再び、ギルドを訪れていた。


(今日はCランクの依頼を受けよう)


掲示板でC級の魔物を物色する。


(今まで、倒してきた魔物じゃないやつ、防御力が高そうなやつが良いなぁ)


普通の冒険者では考えられない思考で、依頼者を吟味するユキヤ。


(あっ、これなんか良さそう。クリスタルゴーレムの討伐依頼。)


それは炭鉱に住み着いた、ゴーレムの討伐依頼だった。

依頼書を剥がして、カウンターへと向かう、いつも通りの光景。


ただ、炭鉱までは、距離があり、片道徒歩で2日かかると言われた。


(空を飛んで行けば、すぐだろうけど、乗り物酔いするんだよなぁ〜慣れる為、飛んで行くのもありだけど、ここはあえて歩いて、もしくは、走っていこう。)

(そうなると、食料を調達しないと行けなぁ。今日は準備で、明日出発だな。)


そうと決まれば、即行動開始だ。

ギルドを出て、中央市場へと向かっている。


まず、必要なのは食料。

それと、ランタンなどの光源。

寝袋にテントだ。


それなりに必要なものは多い。

効率よく買い物しなくては、明日の出発に間に合わない。


市場に着くと、活気に溢れていた。


まずは、食料確保の為、市場を練り歩く。

すると、何処からか、肉の焼ける香ばしい香りが、漂ってきた。匂いの元を探し、歩いていると、どうやら、串焼きのようなものを焼いているお店を、発見した。

早速、店に近づき、店主と対面する。


「いらっしゃいっ!!ポークの串焼きか、ビーフンの串焼きかい?味は、タレと塩だよっ!!」


漂う匂いに、唾を飲み込む。


「ポークとビーフン、それぞれをタレと塩で1本ずつください。」


「あいよ、ポークが50ゼニーで、ビーフンが100ゼニーだっ!合計で300ゼニーだよっ!!」


300ゼニーを支払って、完成を待つ。


「あいよっ!お待ちっ!!」


と、焼き立ての串を渡される。

早速、ポークのタレから、頂く。

程よい脂と柔らかい肉質、タレとの相性もバッチリであっという間に、完食してしまう。

お次は、ビーフン。

こちら赤身の様で、しっかりとした食感と、肉本来の味が、タレと絡み合って、ボリューム満載だ。

こちらもペロリと完食してしまう。

お次は、それぞれの塩焼き。こちらは、肉本来の味が楽しめて、こちらも捨てがたい。

あっという間に、4本の串焼きを平らげると、店主が声をかけてきた。


「若いのに、良い食べっぷりだ!美味かったか?」


「ハイっ!とっても、美味しかったです。」


「そうかそうかっ!それなら、贔屓にしてくれよなっ!!」


と、言われたので、慌てて追加注文をする。


「ポークとビーフンの串焼きを、タレと塩で、各種10本ずつくださいっ!」


余りの量の多さに驚いたのか、代わりに店主が慌て出した。


「各10本ずつ、だってっ!?えぇっと、

ポークが一本50ゼニーだから、全部で・・・えぇっと。」


「全部で3000ゼニーですね。」


「そう、3000ゼニーっ!!平気か?」


「ハイ、3000ゼニー。」


と、あっさりお金を払ってしまうユキヤ。

すると、店主は慌てて、


「っ、待ってなっ!?すぐに焼くから!」


と、調理に戻る。

すると、隣の店の店主が、


「嬢ちゃんっ!ウチのスープも絶品だよ!!是非、食べてくれ!!」


と、声をかけてきた。

折角のお誘いなので、スープを一杯、注文する。


出てきたスープは、魚貝のスープだった。

まずは、一口。

スプーンでスープを口に運ぶ。

ベースは、野菜と塩のスープだろうか?

魚介の味が染み込んでいて、とても優しい味わいだ。

プリっとした貝の食感も悪くない。

こちらもペロリと、平らげてしまった。

かなり好みの味だ。


そこでユキヤは、大人買いに走る。


「とっても、美味しかったです。これは、そちらの寸胴ごと買い取らせて貰えませんか?」


突然の、注文に驚く店主。


「ず、寸胴ごとですかっ!?寸胴ごととなると、明日の仕込みもあるので、高くなりますよっ!?」


「構いません。寸胴ごと買い取らせてください。」


「寸胴ごととなると、・・・、4万、いや5万ゼニーになりますっ!!」


と、応える店主。


「5万ゼニーですね。ハイっ!」


と、あっさり銀貨5枚を支払うユキヤ。

慌ててそれを受けとる店主だったが、こんな小さな少女が、どうやって寸胴一杯のスープを持って帰るのだろうと、心配になる。


「あの、お代は頂きましたが、どうやって持って帰るつもりで?」


「大丈夫です。こんな感じで持って帰ります。」


と、いってアイテムファイルに保存すると、突然目の前から、寸胴が消えたことに驚く店主。


「っ!?消えたっ!?・・・嬢ちゃん、アイテムバック持ちかっ!」


と、勘違いされてしまうが、訂正するのも面倒なので、「そうですよ」と、返事を返した。

すると、隣の串焼き屋の店主からも、焼き上がったと報告を受けたので、こちらも同様に、アイテムファイルに収納した。

こっちもこっちで、驚かれたが、適当に誤魔化して、店をあとにする。


その後、パン屋でも同様の大人買いをし、食料調達は完了した。


次はランタンや寝袋などの夜営に必要なものを買いに、街中を歩くが、出店のような場所には、それらしい物は無かった。

根気よくお店を探していると、〈ベレッタ雑貨店〉なる、それらしいお店を発見した。

お店に入ってみると、皿やコップ、スプーンやフォークなどの他に、ランタンやテントまで、品揃い豊富なお店だった。

お店の中を物色していると、店員さんが近づいてきて、「何か、お探しですか?」と、尋ねてられたので、夜営に必要なものを一通り欲しいと、伝えた。

すると、テキパキと、動き出して、あっという間に、必要なものを用意してくれた。

中には、何に使うのかわからない物もあったが、折角のご厚意に断ることが、出来ず、全て買い取らせてもらった。


思いの外、早く準備が整ったので、数日ぶりに、ハドリアス邸を訪ねることにした。

遠方に出かけるので、暫く来れなくなる為だ。


ハドリアス邸に着いたが、公爵様は留守で、エミナの勉強の邪魔にならないように、セバスさんに、遠方に出かける旨を伝えて、その日は、お暇した。


宿に戻り、明日の準備と、英気を養う為、早めの就寝となった。勿論、宿屋にも、数日留守にすることを伝えた。


明朝、早速、炭鉱へと向かい始めた。

いきなり、街道を爆速するのは迷惑だと思い、人気が無くなった頃合いを見計らって、走り始めた。

最初は順調だったが、途中で魔物との遭遇や、炭鉱に近づくにつれて足場が悪くなり、日が落ちてきた。

炭鉱まであと少しだと思うが、炭鉱には魔物が住み着いている為、少し手前で、休息を取ることにした。


だが、

此処は安全な街中で無く、魔物もいる外の世界。

安易に休めるはずも無い。

しかし、此処で魔法の本が役に立った。


神聖魔法の中に、魔物よけの結界が張れる、

〈サンクチュアリ〉と言う魔法があったからだ。


早速、魔法を発動させると、やや向こう側が歪んで見える透明な壁なようなものに包まれた。

この壁が、外側からは不可視で中が見えないカメレオンみたいな構造になっており、匂いも隠せるらしい。

更に神聖な空間となっていて、魔物は寄り付かないそうだ。


早速、テントを張り、寝床を確保して、大量に購入した食料を出した。

アイテムファイルの中は時間が止まっているようで、出てきた食材は、出来たてホヤホヤのものだった。勿論、スープも暖かい。

出来立てホヤホヤの食材に舌鼓を打ったあと、濡れタオルで、身体を清め、就寝した。


構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。

ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。

宜しくお願いします。

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