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異世界の事情  作者: ボッチー
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武器て必要ですか?

初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。

アンの勧めの武器屋に到着した。


あのアンの案内だ。油断は出来ない。


そもそも武器屋なんて、前世では無かった。


せいぜいBB弾を飛ばすエアガンが置いてある模型店ぐらしか入ったことはないし、触れたこともない。


(本当に武器は必要だろうか?)


今のまま、素手や魔法だけでも、充分戦えている。

ただ、しかし、冒険者なのに無手では、ギルド登録の際、面倒ごとに巻き込まれそうだ。

サリウスさんが言ってたじゃないか。

容姿に注意しろと。


悩んでも仕方ない。


(ナイフ一本でも良いから、さっさと買って、ギルドに行こう。)


そう思って、武器屋のドアの開けて、中に入る。


「ごめんくださーい。」


ドアを開けても、服屋のように鈴の音は鳴らなかった為、自ら、挨拶をしたが、返事は無い。


店のあちらこちらには、剣や槍、弓にメイスにはナイフなど、沢山の商品が展示されていた。

アンに勧められた杖も叩き売りコーナーのようなところと、ショーケースのコーナーに置かれていた。


ただ、良し悪しが分からない。

当然だ。武器を使ったことなど無いのだから。


それゆえに、店員のアドバイスが欲しくて、挨拶して入ったのに、肝心の店員がいない。

奥にいるのだろうか?

再度、大きな声で、呼びかけてみる。


「すいませ〜〜〜ん!!どなたかいらしゃいませんか!!!」


「ドッタン、バッシャ〜〜ン!?」


「な、なんじゃ、何事じゃ!?」


奥から髭もじゃの小男が現れた。


(間違いない!?ドワーフだ!!)


「なんじゃ、おぬし?客かのう?」


「ハイっ!!客です!凄い杖をください!!」


初めての人外との遭遇に興奮して、咄嗟に、杖が欲しいと、言ってしまった。


「杖のう、お主魔法使いか?どれ、この水晶に触れてみぃ」


ドンと、カウンターの上に水晶が置かれる。


「コレは一体!?・・・」


「なんじゃ、お主、魔水晶も知らんのか?コレは、どの属性・どれだけの魔力量があるか計る代物じゃ。はよ、手を載せい!!」


(なんか分からないけど、言う通りにしよう)


ドワーフの言う通りに水晶の上に手を乗せる。

すると、どうだろう。先程まで何も写っていなかった水晶に、光が灯り始める。

段々とその色は濃くなり、七色に光出した。


「なっ!?全属性じゃと!?」


そうドワーフが呟くと水晶に、ピシッと亀裂が入る。


「「なっ!?」」


ユキヤとドワーフが同時に、声を上げたがもう遅い。

水晶は粉々に砕けてしまった。


「すっ、すいません!?弁償します!!」


突然の出来事にテンパってしまい、弁償すると言ってしまうユキヤ。


対して、ドワーフは違うことを考えていた。


(全属性で、魔水晶が砕ける程の魔力だとっ!?こやつなら、アレを使いこなせるかも知れん。)


ユキヤがオロオロとしていると、ドワーフは


「ちょっと、待っておれ!」


と言って、奥に戻っていってしまった。


(不味いことになった!?どうすれば許してくれるのかな・・。)


などと考え事をしていると、先程のドワーフが何やら箱のようなもの持って戻って来た。


「こいつは、断罪の杖と名付けた、世界樹の枝から出来た代物じゃ!手に取ってみぃ!!」


水晶の件もあって、躊躇してしまうユキヤだったが、やれと言われてしまった以上、断るに断われず、杖を握った。

一瞬、魔力(!?)チカラが吸い取られる感じがしたが、それ以降、変化はない。

壊れなくて良かったと、ホッとしていると、ドワーフが、


「やはりな」


と、意味深なことを呟いた。


「この杖は、一体・・・」(なんなんだ!?)とユキヤが問う前に、ドワーフが説明をしてくれた。


「こいつは、魔力を馬鹿喰いする杖でな、普通の魔法使いじゃ、一瞬で気絶しとる。お主の膨大な魔力で今は、飽和状態じゃ。コイツはもう、お主しか使えようになったわい。」


「えっ、それじゃあ、さっきの水晶と合わせて買い取りますっ!」


「・・・いらん。そいつはもう坊主のもんじゃ、持ってけば良い。」


「そんな、悪いですよ。払いますよ代金。」


「お主が持っとる金じゃ、買い取れんわい。良いから、それは持っていけ!杖がお主を認めたのじゃ、ワシも在庫品が処分出来て、万々歳じゃ!水晶の件もえぇ、ワシからのご祝儀じゃ。」


そう言われては、返す言葉もない。

それよりも、さっき坊主って男扱いしてくれた。


「なんじゃ、文句でもあるのか坊主?」


「い、いえ。ありません!ありがとうございます!!」


「変な坊主じゃて。とにかくそれはもうお主なもんじゃ、好きに使えばええ!」


(また、坊主って言った(笑))


「大切にします!ありがとうございました!!」


そうして、ユキヤは破格の性能を持つ、杖を手に入れたのだった。


構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。

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宜しくお願いします。

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