異世界の事情
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
女神アレスに、人と魔物の共存を、お願いされたユキヤは、早速、地上に帰るつもりだった。
しかし、アレスは、まだ、ユキヤに用があった。
アレスは、
「強欲の半身よ。ルシフェルを止めてくれたお礼として、貴方を、完全体にします。」
と、言って、アレスの手から、白銀の光が、ユキヤに捧ぐ。
すると、ユキヤ自身、内側から、溢れるような力を感じる。
アレスは、
「これで、貴方は、正式な強欲の魔人に、なりました。」
と、言った。
しかし、ユキヤは、アレスにお願いをした。
「僕の半身を、前世の僕に、宿らせてくれませんか?」
と、懇願した。
それを聞いた、アレスは、
「時間操作の魔法を使えば、可能ですが、本当に、良いのですか?
また、半身となりますよ。」
と、確認してきた。
ユキヤは、
「構いません。お願いします。」
と、応えた。
アレスは、
「分かりました。それでは、再び、魂の転生を行います。」
と、言って、ユキヤに、手をかざした。
すると、ユキヤは内側から、力が抜ける感覚がした。
アレスは、
「これで、終わりです。」
と、魂の転生が、終わった事を告げた。
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
「ジリリリリリリ・・・・バタッ。」
男は、目覚めた。
男の名は、神守 雪夜
どこにでもいる普通のサラリーマンだ。
雪夜は、
「・・・知ってる天井だ・・・。」
と、呟いた。
「・・・すげーー夢、見てたな。」
と、呟いた。
(夢の中では、美少年になっていて、ショタコン王女様やら、国王やエルフ、亜人や魔王なんかと、会っていた。
友人も出来たし、貴族にもなった。
冒険者をして、ギルドに入って、色んな国に出掛けてた。
天使とか神様にも、会って・・・。
ハードだったけど、なかなか、面白い世界だった。)
自分の手を見る。
30年近く、見てきた手だ。
見間違いする訳ない。
どこにでもいる普通のサラリーマンの手だ。
(今日も、片道一時間。
電車に揺られて会社に行って、取引先や上司の顔色を伺いながら、代わり映えしない日を過ごすのか・・・。
いかん、いかん。
今日は、朝から会議があるんだ。
その為に、3徹もして、資料も作った。
のんびりしてたら、遅刻してしまう。
さあ、とっとと起きて、顔を洗って、目を覚まそう。)
「チャリン♪」
(なんだ?
首になんか着いてるぞ?
俺は、ネックレスとか、そういうの着けない派なんだけど。)
「なっ!?これはっ!?」
(アレス信徒のメダルだっ!!
これがあるって事は、本当に、異世界に行ってたのかっ!?
夢じゃなかったのかっ!!
まじかよ、信じられねっー!!
ルメールさんとか、みんな、元気かなぁ?
って、やばっ!
感情に浸ってる場合じゃなかったっ!!
急いで、身支度を整えないと、まじ、遅刻だっ!!
とりあえず、朝メシは、マックだな。)
雪夜は、鏡を見て、
(うん、間違いなく、俺の顔だ。)
スーツを着て、身支度を整える。
(良しっ!誰もいないけど、いってきますっ!!)
徒歩で、駅まで向かう。
(今度の週末、地元に帰るか。
親父たちや、じぃちゃんの墓参りをしようっ!!
そんで、〈異世界の事情〉を、報告するんだっ!
きっと、びっくりするだろうなぁ〜。
なんせ、異世界だぜ?
あり得ないだろ、こんな経験するなんて。
なんだろう、向こうの俺が、頑張ってるんだ。
俺も、なんかやる気に、なってきたぞっ!!)
駅に着く。
(さぁ、今日も、頑張ろうっ!!
異世界の俺、みんな、元気でなっ!!)
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。
短い間でしたが、完結となります。
読んでいただいた方々、ありがとうございました。
場合によっては、番外編など、掲載させて頂くかも知れません。
本当に、ありがとうございました。
また、2作目、[暗殺一家の落ちこぼれ。魔法を極めて、世界を救うっ!!]も、連載開始しました。
宜しくお願い致します。