魔の森へ(リスタート)
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
女神アレスとの謁見を、終えたが、〈シャトル〉が、動かない事を知ったユキヤ。
魔石のエネルギー補充の為、魔石に魔力を注いでいたので、帰りが遅くなったと、ルメールに告げた。
何しろ、S級の魔物の魔石だ。魔力を注ぐにも、かなりの時間がかかった。
それを聞いた、ルメールは、
「なんて、いい加減な魔王だっ!!
帰って来れなかったら、私は、未亡人だぞっ!!」
と、おかんむりだ。
ユキヤは、
「まあ、無事、戻れましたから、いいじゃないですか。」
と、諌めた。
ルメールは、
「これだから、ユキヤは、放っておけん。
しばらくは、自重しろっ!!」
と、ユキヤまで、怒られてしまう。
ユキヤは、
「すいませんでしたっ!!」
と、素直に謝った。
ただ、ユキヤには、やる事がある。
それは、人と魔物の共存の為に、各地に散らばった、魔物を使役する事だ。
なので、屋敷で、大人しくしている訳にはいかない。
そのため、ユキヤは、ルメールに、
「魔物を使役する旅に、出たいです。」
と、伝えた。
ルメールは、
「使役した魔物は、何処で育てるんだ?」
と、聞かれたので、
ユキヤは、
「魔の森で、どうでしょうか?
元々、サウザーは、魔の森で、暮らしていたみたいですし。」
と、提案した。
すると、ルメールは、
「ならば、我々も、魔の森で、暮らすか?
幸い、あそこには、私の使っていた屋敷がある。
また、荷づくりをしなければならんが、構うまい。」
と、提案してきた。
ユキヤは、
「確かに、そうした方が、良いですね。
いくら、使役出来ても、監視は必要ですから。」
と、了承した。
翌日。
ユキヤたちは、〈服屋件防具屋〉に来ていた。
理由は、勿論、ユキヤの急成長の為だ。
店の扉を開くと、
「チャリン♪チャリン♪」
心地よい鈴の音が響いた。
「いらいしゃいませ〜〜」
アンの声が聞こえてきた。
「スタスタ、スタスタ」
アンが、やって来た。
「・・いらっしゃ・いま・・・・せ・・・。」
以前と同じで、歯切れが悪い。
「ゆ、ユキヤ君よね!?なんか、急に、背が伸びてない?」
と、驚いている。
ユキヤは、
「成長期なもので・・・。」
と、応えた。
内心では、
(不老長寿薬(仮)で、これ以上、成長するか、分かんないんだけどね・・・。)
と、思っていた。
しかし、アンは、信じたようで、
「それじゃあ、新しい服を選ばないとね〜♪」
と、相変わらず、必要以上に、服を進めるアン。
結局、普段の冒険者スタイルは、そのままで、その他の服選びが、ファションショーになるだけだった。
それからは、王都に行って、国王に、魔の森で暮らす事を、伝えた。
国王は、
「ルメール、よくぞ申した。
カナモリ卿も、二人で、国防の任を勤めてくれ。」
と、勘違いしているようだが、ユキヤは、あえて触れなかった。
そして、今の屋敷を用意してくれた、ハドリアス公爵にも、事情を伝えて、使用人を返す手続きも、行った。
ハドリアス公爵は、ユキヤたちが、ツペンタークを離れる事を、残念そうにしていた。
ただ、ユキヤは、
「そんな遠くに行く訳ではないので、ちょくちょく、来ますよ。」
と、伝えた。
その後、ギルドにも、足を運んで、ツペンタークから、離れる事を伝えた。
ギルドマスターは、SランクとAランクが、同時にいなくなる事に、それはもう、非常に残念がっていた。
一応、連絡するべき所には、連絡し終えたので、遂に、屋敷の引っ越しとなった。
ユキヤのアイテムファイルに、こんなにも荷物があったのかと、思える程、沢山の荷物を収納し、魔の森の屋敷へと、運んだ。
ルメールの指示で、次々と、荷物を仕分けするユキヤ。
ルメールは、
「これで、新婚生活が、始められるなっ!!」
と、相変わらずの反応だった。
そんなルメールを見ていると、魔の森から、始まったこの世界の生活が、結局、魔の森に帰って来るとはと、感情に浸るユキヤ。
彼の冒険は、ここから、再スタートするのだった。
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実は、ユキヤには、〈月〉の出来事で、ルメールに、伝えていない事があった。
それは・・・・・。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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また、2作目、[暗殺一家の落ちこぼれ。魔法を極めて、世界を救うっ!!]も、連載開始しました。
宜しくお願い致します。