〈月〉からの帰還
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
ユキヤが、屋敷を飛び立って、〈月〉に向かってから、1期が過ぎた。
しかし、ユキヤが、〈月〉から、帰ってくる事はなかった。
屋敷で、〈月〉を見上げているルメール。
「ユキヤ、いつになったら、帰って来るんだ・・・。」
と、呟いていた。
更に、ハクに、
「ハクも、パパがいなくて寂しいだろ?」
と、ハクにも、同意を求めていた。
すると、ハクは、
「キュィ?」
と、理解していないようだった。
そんな風に、ルメールが、ハクと会話(?)をしていると、〈月〉から、キラリと、光るものが、見えた。
しかし、それも一瞬だけで、何かの見間違いかと、思うルメール。
明日にならば、きっと、帰って来るだろうと思いながら、ハクを抱いて、就寝するのだった。
それから数日後、ユキヤが、屋敷に帰って来た。
ルメールは、おかえりの挨拶をしようと、玄関まで向かったが、ユキヤの姿を見て、固まった。
それは、ユキヤが、少し成長していたからだ。
成長と言っても、100センチが110センチ程度に、伸びただけだが、明らかに、身長が伸びていた。
ルメールは,
「ゆ、ユキヤ、背が伸びてないか・・・。」
と、驚いていた。
ユキヤは、
「色々ありまして・・・。」
と、言葉を濁した。
ルメールは、
「ま,まあ、良い。無事、帰ってきたのだから。」
と、まだ、動揺しているようだ。
そんなルメールに、ユキヤは、
「ええ、帰りが遅くなったのは、ちょっと、理由がありまして・・・。」
と、言いにくそうに、応えた。
ルメールは、
「とにかく、まずは、風呂だな。
着替えもしないと駄目だ。って、サイズが、合わんな。
後日、服の替えも、買わなくては。
貴族用のは、仕立て屋を呼ぼう。
仮にも、〈名誉騎士〉だ。いつ、必要になるか、わからんからな。」
と、言った。
ユキヤは、服の件は必要だけど、風呂については、そこまで、必要ではなかった。
実は、帰る途中で、再び、〈ダダン〉の〈オンセン〉に寄っていたからだ。
しかも、ウィンチェスターも、一緒にだ。
ウィンチェスターは、〈オンセン〉は、初めてのようで、
「これは、良いなっ!
いっそのこと、神聖王国をもらうかっ!!」
と、洒落にならい事を、言った。
それを聞いたユキヤは、
「止めてくださいっ!!
一応、僕の住んでる国の、友好国なんですからっ!!」
と、ウィンチェスターの暴走を止めた。
その後も、例のお爺さんの背中を、ウィンチェスターが、
「爺さん、俺が、背中を流してやろうっ!!」
と、言い出し、
お爺さんは、
「ユキヤちゃんの、知り合いかね?悪いのう。」
と、言って、魔王に、背中を流してもらっていた。
ユキヤは、
(背中を流しているのが、魔王だと知ったら、お爺さん、ポックリの逝っちゃうんじゃないか・・・。)
と、ハラハラしていた。
そんな訳で、一応、休息(?)もして来たので、そこまで、汚れてもいないが、ルメールが気にしているので、風呂に入るユキヤ。
(この後、〈月〉での、出来事を話さないと、いけないんだよなぁ・・・。
・・・憂鬱だ。
また、怒られるんじゃないか?
危険はないって、言っちゃったもんなぁ・・・。)
と、何とか、お説教を回避出来ないかと、考えるユキヤ。
そう、ユキヤは、〈月〉で、やらかした。
ルメールに、何て言い訳しようかと、考えるユキヤ。
しかし、長期間不在だった理由は、別にある。
ルメールの怒りは、そちらに向く事を、ユキヤは、まだ知らなかった。
風呂を出て、服を着替えてみても、やはり、成長していた為、サイズが合わなかった。
かろうじて、パンツのサイズは、変わらなかったのは、不幸中の幸いだろう。
また、ノーパン姿は、もう、勘弁して欲しいと思うユキヤ。
風呂を上がると、ジャンに、ルメールが、リビングで待っている事を聞いたユキヤは、意を決して、リビングに向かう。
リビングに入ると、ハクが
「キュアっ!」
と、ユキヤに、飛びついて来た。
ユキヤは、ハクにも、
「ただいま、ハク。」
と、挨拶した。
すると、ルメールが、ユキヤに、ソファに座るように、指示した。
ルメールが、
「それで、〈月〉では、どうだったんだ?」
と、質問して来たので、ユキヤは、〈月〉での出来事を語り出すのだった。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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また、2作目、[暗殺一家の落ちこぼれ。魔法を極めて、世界を救うっ!!]も、連載開始しました。
宜しくお願い致します。