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異世界の事情  作者: ボッチー
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憤怒と強欲VS寛容と純潔2

初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。

地上で、ユキヤとガブリエルが話(?)と、戦闘を行なっている時、ウィンチェスターとウリエルは、空中で、対峙していた。


ウィンチェスターが、


「俺は、憤怒の魔人、ウィンチェスターだっ!!

貴様の名は、なんと言う?」


と、自己紹介を行なっていた。

それを受けて、ウリエルは、


「私は、寛容のウリエル。貴方を、断罪する者。」


と、返答した。

すると、ウィンチェスターは、


「ウリエルか、覚えたぞっ!

俺に敗れても、その名は、忘れんっ!!」


と、応えた。

ウリエルは、


「貴方は、同胞を殺めすぎた。此処で、終わりにします。」


と、言って、神剣〈カプリコーン〉を構えた。

対するウィンチェスターも、〈グングニル〉を構えた。


神剣〈カプリコーン〉は、ドリルのような形状をしていて、切り裂くのではなく、相手を穿つ、槍のような剣だ。


両者が、似たような体勢で、構えていると、ウィンチェスターから、攻撃が始まった。

〈グングニル〉を、ウリエルに向かって、突き出すと、ウリエルは、〈カプリコーン〉の側面で、それを弾く。


交差する、槍と剣。


火花が飛び散り、武器の性能の高さが、伺える。


弾かれた〈グングニル〉を回転させ、勢いを付けて、再び、ウリエルに、突き出すウィンチェスター。

しかし、その一撃も、巧みな剣捌きで、防ぐウリエル。

両者の譲らない、戦いが始まった。


突きが駄目ならと、横腹いに、〈グングニル〉を振り回すウィンチェスター。

しかし、ウリエルは、〈カプリコーン〉を立てて、その攻撃も防いでしまう。


ただ、おかしいのは、ウィンチェスターが、攻撃を仕掛けるだけで、ウリエルから、攻撃する気配がない。

舐めているのかと、蓮撃で、〈グングニル〉を突き出すと、ようやく、ウリエルから、カウンターの一撃が、襲ってくる。

しかし、「断罪する。」と、言っていた割には、ウリエルから、率先して攻撃してくる気配がない。


ウリエルは、寛容の名を冠するだけあって、我慢強い。

実は、ガブリエルが、強欲を倒すまで、時間稼ぎをしていたのだ。


防御に徹せられて、思うように、戦いが、楽しめていないウィンチェスターは、憤りを感じていた。

また、ウィンチェスターは、普段は、武器を使わない。

徒手空拳と、剣にも優る、鋭い手刀が、ウィンチェスターの戦闘スタイルだ。

よって、慣れない武器の扱いにも、苦戦していた。

ただ、ウリエルの武器〈カプリコーン〉は、突きに特化した剣だった為、得意の手刀では、リーチの差があり、やもなく〈グングニル〉を使用していた。


対するウリエルも、ガブリエルが来るまでは、戦いを引き伸ばそうと、奮闘していた。

〈シャイニング〉を放つ事も、考えていたが、これまでの天使族との戦いで、ウィンチェスターには、効果が薄いと判断しての、カウンター狙いの戦闘スタイルとなっていた。


両者の武器が、交差するたびに、激しい火花を散らすが、決定的な、ダメージを負わせる事が出来なかった。


ウィンチェスターは、ウリエルが、時間稼ぎをしている事を見抜いて、ウリエルを挑発した。


「そんな柔な攻撃では、俺には、届かんぞっ!!」


と,言いながら〈グングニル〉を突き出す。

対するウリエルは、〈グングニル〉を弾くと、


「貴方の隙を、狙っているだけですよ。」


と、カウンターの一撃を繰り出す。

しかし、そのカウンターも、おざなりで、ウィンチェスターを、苛立たせる。


そんな攻防を繰り返していた時、ウリエルに、致命的な隙が、生まれる。


それは、地上の戦闘で、なんと、ガブリエルが倒されていたからだ。

強欲は弱っていると思っていたウリエルは、その光景が、信じられなく、つい、気を取られてしまった。


その隙を逃すウィンチェスターではない。


〈グングニル〉に渾身の力を込めて、突き出すと、ウリエルの胸を〈グングニル〉が、突き刺した。


「ごふっ!?」


と、うめき声をあげて、自分の胸に〈グングニル〉が、突き刺さっている事に、気が付くウリエル。

ウィンチェスターが、ウリエルから、〈グングニル〉を引き抜くと、〈グングニル〉の特性上、ウリエルの胸の風穴から、大量の血液が吹き出すっ!!


そして、ウリエルは、瞳の色を失いながら、地上へと落ちていった。

そんなウリエルを見て、ウィンチェスターは、


「戦いの最中に、よそ見をするとは、何事だっ!!」


と、怒りが収まらないようだ。


ウリエルとのケリがついた、ウィンチェスターは、ユキヤの元に降り立つと、ガブリエルを見て、


「なんだっ!とどめを刺していないのかっ!!」


と、言って、ユキヤが制止する間もなく、〈グングニル〉で、ガブリエルにとどめを刺した。


唖然とするユキヤ。

同時に、憤怒の魔王を怒らせると、恐ろしいと思ったのだ。


構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。

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宜しくお願いします。

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