傲慢と忠義
初投稿なります。ボッチーです。思いつくまま、成り行き任せの投稿です。優しく見守ってください。宜しくお願いします。
大陸の最東部にある孤島。
そこを根城に、配下の魔族達と暮らす、傲慢の魔人、ウェッソン。
彼の外観は、まさに、ヘラ○レスオオカブトが、人型になったような、昆虫型の魔人だ。
その身体は、硬質な鎧を身に纏ったような姿をしており、更に、腕が4本あり、それぞれの腕で、刀を使う。
刀は、「虎月」、「村雲」、「白雪」、「風牙」と呼ばれる、アークティファクトには及ばないものの、切れ味の鋭い名刀である。
傲慢な性格で、生き物全てを見下している。
そんな彼の前に、天使族、忠義のミカエルが現れた。
ミカエルは、ウェッソンに対し、
「神の意志により、汝を断罪する。」
と、言った。
すると、ウェッソンは、
「オレサマニ、サカラウキカ?バカナヤツメッ!!」
と、4本の腕で、刀を抜いた。
対するミカエルも、アークティファクト、神剣〈フランシス〉を構える。
ミカエルが、
「断罪せよ。フランシスっ!!」
と、叫ぶと、〈フランシス〉が、8本に分裂し、宙を舞う。
所謂、ファン○ルのように、ミカエルの意志によって、自由に操作出来る、剣へと変わる。
〈フランシス〉は、縦横無尽に、宙に舞いながら、ウェッソンに襲いかかる。
それを4本の剣で、巧みに捌く、ウェッソン。
お返しとばかりに、ウェッソンは、その昆虫のような羽根を広げて、ミカエルに、接近し襲いかかる。
4本の刀で、斬りかかるが、分裂した〈フランシス〉の4本で、ウェッソンの攻撃を防ぎ、残りの4本で、ウェッソンに、斬りかかるミカエル。
いくら硬質な身体をしていても、アークティファクトの切れ味には、耐えられず、無数の傷を負うウェッソン。
しかし、そんなものは、気にしないとばかりに、4本の刀を振り回して、果敢に攻め立てるウェッソン。
あまりの気迫に押され、優勢なはずのミカエルが、
「うぉ!?」
と、うめき声をあげながら、後退する。
しかし、それを逃がさないよう、接近戦に持ち込むウェッソン。
腕の回転が、どんどんと速くなり、〈フランシス〉4本では、捌ききれなくなり、攻撃に充てていた残りの4本も、防御にまわすミカエル。
このままでは、不味いと思ったミカエルは、慌てて、距離を取り、(シャイニング〉を発動。
光の柱に、包まれるウェッソン。
光の柱が終息すると、全身から、煙を立てて佇むウェッソン。
〈シャイニング〉が効くとわかったミカエルは、
「神の鉄槌を、汝にっ!!」
と、叫び、再び、〈シャイニング〉をウェッソンに喰らわせる。
「ガッ!?」
と、叫び声をあげる、ウェッソン。
立て続けに、〈シャイニング〉を受けたせいで、シュウシュウと,煙を立てている。
今こそ、好機っ!と、思ったミカエルは、〈フランシス〉を全て、ウェッソンに向ける。
ウェッソンの身体に、突き刺さる〈フランシス〉の刃。
飛び散る体液っ!!
勝ったっ!
と、ミカエルが思った時、それは、起こった。
ウェッソンが、
「ヴォーーーッ!!!」
と、咆哮をあげる。
すると、ウェッソンの眼が、怪しく紅く染まる。
〈傲慢の魔眼)の解放だ。
〈傲慢の魔眼〉は、自己強化型の魔眼。
〈フィジカルアーマー〉の比ではない、身体強化が発動する。
赤いオーラが、全身を包み、突き刺さっていた〈フランシス〉を弾き飛ばすっ!!
そして、筋肉が隆起し、傷が塞がる。
すると、今までの比ではないスピードで、ミカエルに接近すると、凄まじい剣速で、片側の2本の刀が振り下ろされるっ!!
斬り飛ばされる、ミカエルの右腕。
「がっ!?」
と、悲鳴をあげるミカエル。
距離を取ろうと、後退するミカエルに、超接近して、4本の刀を、ミカエルの身体に突き刺すウェッソン。
飛び散る血吹雪っ!!
窮地を脱しようと、〈フランシス〉を、ウェッソンに向かわせるも、赤いオーラに阻まれ、弾き飛ばされる。
すると、ウェッソンが、
「オマエヲ、コロスッ!!」
と、叫びながら、4本の刀で、ミカエルを斬り刻むっ!!
止まらない、ウェッソンの腕の回転。
「や、止めっ!?」
と、叫ぶ、ミカエルだが、ウェッソンの腕の回転は、更にスピードを上げるっ!!
血吹雪が舞い上がるっ!!
その腕の回転が止まった時、もう、ミカエルだったものは、細切れにされて、原型を留めていない。
細かい肉片になって、落ちていくミカエルを見下ろしながら、ウェッソンは、
「ウォーーーーッ!!オレサマガ、イチバンダッ!!」
と、咆哮をあげた。
構想、数年の作品です。初投稿故の、誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。
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